我家の裏に「草花火」専用と言っていい小さな庭がある。

 かれこれ20年近く育てているのではないだろうか‥、苗で購入したときは、何度かホームセンターの花のコーナーで見かけたことはあるが、この後、ぱったりと見かけたことが無い。

 購入時、ポーチュラカが流行っていて、母が相当数をポット苗にして直売所で販売し、良い小遣いにしていた、ごたぶんい洩れず余った苗が我家の庭をかなりの夏の季節飾ってくれていた。ちなみに草花火はポーチュラカと同種と調べたら書いてあったと遠い記憶にあるが・・定かではない。

 草花火は、名前の通り・・細い茎がスーーと伸びて可憐な花をつけ・・、この花が風の揺られて、風情があるのだ、その上、この花は午後にならないと花が咲かない。

 つまり、午前中に花屋の店先に置いてあっても‥花が咲いていないので、見向きもされない・・・多分それが理由で見かけなくなったのだろう‥。 この花はコンクリートや石が大好きで、近くに植えてあげると冬場は溶けてようになっても、夏には復活してくれる。

 今年は、今までで最も多くの苗が育ち花を咲かしてくれて午後の暑い風の中で揺れてくれている。 また、妻が久しぶりにポーチュラカの苗を3鉢買ってきて庭に植えてくれた。

 病床の母に思いをはせる、暑い夏になっている。

 

 残りの時間のほうが少なくなった私の人生で、初のクラシック・コンサートにチケット購入し、仕事もちょっとだけ嘘をついて・・、、ホテル予約し、金曜の夕刻からのステージを見るため・、宇都宮まで一人で車をとばした。

 首都圏では、瞬殺の辻井伸行のコンサート! 宇都宮でのコンサートのチケットが運よく残っていたのを、春先に購入! 夏の自分へのご褒美と決めての一人コンサート。

 2時間を超えるコンサートは、あっという間で呼吸を止めたまま聞き惚れた!!

 辻井氏によるソロコンサートでは無かったが、すべてが1級と私には聞こえた。

バッハはjAZZで、辻井氏が弾くベーソーベンはまさにロックだった。

 圧倒的なピアノによる支配力、ホールに響く指先からの熱量、澄んだ音色、胸先をしっかり掴まれ声も出なかった。 そのうえ、楽しくて優しいコンサートという・・魅力的な時間を過ごした。 会場を後にし、ホテルまでの途中で・・火照った心と体を、餃子とハイボールで冷やして早々に眠りについた。

 今年の夏は暑い!