京都国際写真祭「KG+2024」野村佐紀子
今日の京都は真夏日一歩手前の29℃。一部では30℃を超えた所もあったらしい。ともかくアチイ!京都国際写真祭はすでに折り返し地点に入っていて、思いのほか足を運べていない。まず最初に伺ったのは会場は、明治20年創業の美術印刷・出版会社の京都便利堂。便利堂コロタイプ工房の開設120年を記念し、工房に隣接する便利堂コロタイプギャラリーにて、写真家の野村佐紀子による写真展「承前啓後」を開催。古典印画技法「コロタイプ」は現在主流のオフセット印刷とは違い、手間暇が掛かるが、表現力、質感は格別で職人の技術力を要する。野村佐紀子は1991年九州産業大学芸術学部写真学科を卒業後、荒木経惟に師事。1993年より国内外で写真展を多数開催している。主な写真集に『裸ノ時間』、『夜間飛行』、『黒闇』等。今回の企画は便利堂がコロタイプ工房を開設して120年の節目となり、1世紀以上にわたる伝統を受け継いだ現在の工房の風景と14人の職人の姿を野村が写し撮り。約50点の撮り下ろし作品を中心に総計70点を超えると言う、かつてない規模の展覧会となっている。14人の職人のポートレイトはまるで映画俳優、舞台役者のように写し出されていた。京都国際写真祭2024のサテライトイベント「KG+2024」野村佐紀子 工房開設120年記念 《承前啓後》4.1 Mon.~6.8 Sat.10:00-12:00, 13:00-17:00(入場無料)12:00-13:00は閉館時間。Closed: 4.7, 5.19, 5.26, 6.2便利堂コロタイプギャラリー中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302