私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

ブログ紹介 はじめに・ルール

2029-01-01 00:00:00 | はじめに




はじめに



このブログはタナゴ釣りの仕掛けで釣れる「人にはあまり役にたってない魚たち」にスポットライトを当てたものである。
釣り人のための図鑑にも詳しく記されないまま、釣り人に「外道・細物・エサ取り」などと呼ばれ見下げられる魚たち。
釣れてくれた感謝もないままに・・・・・・。
彼らもけなげな生命であり、生態系を支えている大切な役割があることをほんの少しでも残しておきたいのである。



中島みゆきの「地上の星」の水中バージョンみたいなもんである。



ルール


「何でもあり」にすれば釣れる種類は増えるだろうがつまらない。
必ずシバリは必要である。





・基本6尺(180cm)以下のタナゴ竿とタナゴ仕掛けを使う
・ときに最大10尺のタナゴ竿やチョイ投げタナゴ仕掛けを使うこともある。
・数多く釣らない。特に絶滅危惧指定種は数尾にとどめる。
・保護活動されてる地域・流域では連携をとらぬまま釣りやガサをしない。
・特定外来種が釣れた場合、法令にしたがった処置をする。
・ゴミは必ず持ち帰る。
・ゴカイやミミズを馬鹿にしてはいけない。必ず使い切る。

・いずれ釣れる魚種には限界がくるから、地域の自然環境の中で「あまり役に立たない」「相手にされない」ような小さな虫たちなどの生き物のことも書いていく。
 魚だけが好きというわけではないもんな。





このページの魚たちは釣れるたびに増えてくからね。







































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スイゲンゼニタナゴ Rhodeus atremius suigensis :保護現場と種の保存法と・・・

2024-05-03 08:58:11 | 純淡水魚
2024年5月3日(金)

スイゲンゼニタナゴ Rhodeus atremius suigensisオス


メス

20240502  体長3~4cm

国の種の保存法と絶滅危惧ⅠA類に指定されてるきわめて危機的なタナゴの仲間。
国に余裕がある時代なら、天然記念物になっている筈の淡水魚。

ここのところ、県下のスイゲンゼニタナゴ繁殖関連施設数カ所を訪ねている。
もちろん許可申請をきちんとした上で。

ここでは、二枚貝を入れたプールでの人工繁殖を試みている。
オスの婚姻色とメスの抱卵状態(産卵管ののびなど)を確かめるために数匹ずつ採集して

この施設ではまだほんの少し時期が早いようだ。

オスの美しい婚姻色は白い背景で撮影すると


数分の後には

すっかり色あせてしまうこともよくわかる。

だから他のいろんなタナゴ釣りをされている方々も撮影は短時間に済ませ痛めぬよう放流してくださればと思ったりする。

人工授精による繁殖を行ってる施設では、胚の発生の様子を見させてもらって・・・
卵黄の側部が突き出る翼状突起がスイゲンらしくて愛おしいのだが・・・

中に異常発生している胚もいて・・・


双頭の胚だということが眼球の数でわかる。


この胚はいずれ発生を止めて死を迎えるのだが

コイツ以外にも途中で発生を止める胚は少なからずいて、日々飼育シャーレから取り出しているそうだ。

まったく相関していないが、コイツを見ていると、アブを捕えている
デーニッツハエトリ Plexippoides doenitziメス

の顔が浮かんでしまった。

さて、隣県ではどうなのかというと・・・
岡山県内におけるスイゲンゼニタナゴの危機的状況について(外来タナゴ類の確認について)

近縁である外来タナゴの侵入について発表せざるを得ないほど、追い込まれているようだ。

5月25日のシンポジウムでは、こんな状況を詳しく分かりやすく聞かせてもらえるみたい。

無関心なまま無意味な形で、種を絶滅させたくはない。
だから、もちろん参加しようと思ってる。
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ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus :市内のため池で

2024-05-01 11:03:59 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2024年5月1日(水)

ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus オス

20240430  35mmほど

小雨が降っても散策は続けてる。
昨日はカワウとかキンクロハジロとかの潜水シーンを撮るために定点ため池めぐり。
そこで出会った青地に黒の美しいイトトンボ。


全国に普通にみられるトンボらしい。
が、私には一度会ってみたかった初見のイトトンボ。
なんせ成虫で越年するのだという。
冬の低温下では薄茶けた体色で生き延びるのだという。

最初、いつものアオモンイトトンボだろうと思いつつ近づき


斑紋の形の違いに気づき、「もしやホソミオツネントンボかも?」と撮影し

「間違いない」と確信したのだから、ここ数年で「昆虫図鑑」の読み込みのレベルも少し上がったのかもしれない。

よく似たオツネントンボは、郊外の少し高地のため池で見たことがある。
だから、まさかホソミオツネントンボが市内のため池にいるとは思いもしなかった。
近々、メスも見に行かねば・・・

それにしても、オツネンはなぜエツネン(越年)と呼ばないのだろう?
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第三十五回『お~いお茶新俳句大賞』二次審査通過!

2024-04-22 17:28:22 | 俳句
2024年4月22日(月)

俳句の話を書くのは面倒くさくてほぼ1年ぶりだが・・・
一応ずっと続けてて・・・

今日、昨年に続いて第三十五回『お~いお茶新俳句大賞』の二次審査通過のお知らせがわが家に届いた!


名前も俳句も伊藤園さんからの申し合わせで秘密のままにしないといけないし
昨年同様、この先の結果については書く予定はない。
けど、わが家に5年間でのべ6句の二次審査通過はうれしい!というプチ自慢。

ま、瓢箪から駒がでたというより
落ち葉のリター層から2mmほどのチビヒョウタンゴミムシの仲間がでたくらいにうれしい!

20240415

わが家の裏庭の腐葉土にいるウサギさんみたいな
1mmほどのマルトビムシの仲間がピョンと飛びあがるくらいにうれしい!

20240420
生き物観察をしながらの散歩と名前調べは、俳句の力になるなあ!
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トラフシジミ春型 Rapala arata:広島県希少生物保護シンポに添えて

2024-04-19 09:58:12 | チョウ・ガの仲間
2024年4月19日(金)

トラフシジミ春型 Rapala arata

20240418  前翅長20mmほど

日本全土に生息する濃茶色に白いストライプが入るシジミチョウ
今の時期に現れるのはストライプが鮮やかな春型だ
名の通り「虎斑」なのだが
どこか関西方面の虎関連のプロ野球チームがかつてそうだったように
夏(型)になると、ストライプはすっかり弱くくすんで地味になる

葉の上で、クルクル回転し

後翅の橙色と小さくのびた突起も見せてくれたり

薄いコバルトブルーの翅の表面をひらいて示そうとしたり


ここまでと、思いとどまったり


幼虫時の食草は、この辺だとフジやクズ・ウツギらしい
だから、確かに時期を外さなきゃ割と簡単にみられるのだろう

ただし、小さいからね
視ようと観ようとしなくちゃ、見ることはできないと思う

例えば、公園の駐車場のコンクリートにもいたり


掃き寄せられた落ち葉の上にもいたりするもの


なんか、今回私に近づいてきたトラフシジミは、前脚先端の形だと全部メスっぽくて・・・
そうだろそうだろ、私はもてるのかもしれないっ!

さておき、このシジミと同じ今の時期にきれいな婚姻色をみせる小さなタナゴが
私の町にはかろうじて生き延びていて・・・

友人・知人たちは、繁殖と種の保存のためにやっきになっている

そんな状況を「氷見のイタセンパラの保護活動」とともに、下記のシンポジウムで報告してくれるという


先着100名の無料配布の下敷きは、誰かほかの人にゆずるとして
少しでもお手伝いできるよう早めに出かけたい。
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