周囲に無謀と言われながらも、ライヌが魂を揺さぶることを決めた女の子。
その女の子は、この緑の星ではごく一般的な平民の家庭に暮らしていて、
両親が居て、二歳下の弟が居て、周囲から見ても特に不自由のない平和な家庭であった。
女の子の名は、シャナといった。
シャナは、一見平和な家庭の中でいつもいつも寂しそうな眼をしながら暮らしていた。
家族が居るのに、寂しくて、一人ぼっち。
それは、シャナに弟が生まれた時から感じ始めた感情。
シャナの母親は、男尊女卑の家庭に育ち、男は家を存続させ守ってもらうため、跡継ぎになるための大切な存在、女は嫁がせ他の家にあげるものという考えを強く持っていた。
なので、待望の男の子が生まれて以来、これから跡継ぎとなる弟の方ばかりに関心が向いていくようになったのだ。
それ以来、弟の方ばかりを手厚く育てるようになっていった母親にシャナは自分に関心が向かない恐さを感じずにはいられなかったのだ。
自分もそう育てられてきた母親にとっては、自分自身の中のごく当たり前の行動ではあったが、
3歳の小さな女の子にとって、母親の関心や愛情が薄くなっていくという事はとてつもなく恐ろしいことだ。
それでも、関心を持ってもらおうと懸命に自分の存在を訴えるも母親はシャナを理解しようとはしなかった。
事あるごとに、お姉ちゃんなんだから!と言い我慢を強いられ弟が優先されていく日常に自分の居場所は無くなったかのようにすら感じていたのである。
この時、シャナの魂はすっかり暗いエネルギーの極性に向いていたのである。
つづく
お話会の開催のお知らせです♪
日時:10月28日(土曜日) 13:00~16:00
場所:山手線沿線
(決まり次第に詳細をご連絡いたします)
定員:8名(先着順)
参加費:12,000円(当日、現金支払いにて)
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