何事も度が過ぎるのは良くない、悪いと言われていますが、今日は気になるものを見かけたのでそれを記載します。
脂肪肝とは
脂肪肝（しぼうかん）は、肝臓に脂肪がついてしまった状態のことで、内臓の病気の1つです。肝臓に脂肪がつくというのは、肝臓周りに脂肪がたっぷり付いているというのではなく、肝臓の1つ1つの細胞の内部に脂肪が過剰に蓄積（肝細胞の30％以上が脂肪）している状態のことを表しています。
この記事では、脂肪肝を指摘された人、または脂肪肝の疑いのある人、脂肪肝を予防したいと思っている人が、家庭や個人で実践できる対処法をご紹介しています。
太ったと思い、1か月で10kg近く痩せて、痩せたらまた戻るを繰り返す、体重の増減が大きい程危険であります。痩せていても脂肪肝という方が増えているそうです。
過度な糖質制限ダイエットで脂肪肝に陥りやすくなる可能性があります。
脂肪肝の種類
非アルコール性脂肪肝は、アルコールが原因でない、つまり飲酒歴がない人がかかる脂肪肝の総称です。健康診断を受ける成人の中で、この非アルコール性脂肪肝と診断される人は2～3割いると言われています。非アルコール性脂肪肝は、メタボリック症候群や脂質代謝異常、高血圧、糖尿病を合併していることが多いようです。
さらに非アルコール性脂肪肝は、単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎（NASH）に分けることができ、それぞれに特徴があります。続いて説明していきます。
単純性脂肪肝は、非アルコール性脂肪肝の中で8-9割を占めていると言われ、中性脂肪が肝臓に過剰に沈着してしまうことで起こります。単純性脂肪肝の原因は、「肥満」です。肥満になると糖を処理（代謝）してくれるインスリンというホルモンの感受性が低下（効果が発揮されない）してしまうので、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。
単純性脂肪肝は、肥満や糖尿病、脂質異常が合併しているケースが多く、心臓血管の病気のリスクが高いと言われています。しかし、肝硬変に進行することは稀だと言われています。
非アルコール性脂肪肝炎（NASH）は、非アルコール性脂肪肝のうちの1～2割の人に見つかると言われています。非アルコール性脂肪肝炎（NASH）は、単純性脂肪肝と違い進行性であると言われています。非アルコール性脂肪肝炎（NASH）を治療しない場合、肝臓に炎症が起き線維化したり、5～10年で肝硬変になる確率が約2～3割で、その後肝臓癌を発症するケースもあるようです。
非アルコール性脂肪肝炎（NASH）の原因は、肥満や糖尿病に加えて、遺伝的要素や酸化ストレス、脂肪酸、サイトカインなど様々な要素が関係しているようです。非アルコール性脂肪肝炎（NASH）の場合予後が悪いので、早めに発見して治療を始めることが大切でしょう。
脂肪肝の原因
食べ過ぎは、非アルコール性脂肪肝の原因になります。食事で炭水化物（糖質）をとると、分解されて小腸から吸収され、最終的に肝臓で中性脂肪に合成されます。中性脂肪は、体のエネルギーとして働いてくれますが、消費されないで残った過剰な中性脂肪は、肝臓に蓄積されてしまいます。ですから、果物やご飯、パン、メン類などを毎日とり過ぎると、脂肪肝の原因になります。
食べ過ぎの原因には、早食いやよく噛まないで食事をする習慣が関係しています。忙しくて食事を短時間で済ますことが習慣になっている人は、注意が必要かもしれません。
お酒の飲みすぎは、中性脂肪の過剰合成を招く
アルコールのとり過ぎは、アルコール性脂肪肝の原因です。しかし、お酒は脂っこくないのにどうして脂肪がたまるの？と思う方もいるかもしれません。実はお酒を飲み過ぎると、肝臓がアルコールの分解に忙しくなり、もともとの脂肪酸を分解するという働きがおろそかになってしまいます。そうすると、中性脂肪の合成が過剰に促進され、その結果、肝細胞に中性脂肪が蓄積し脂肪肝の状態になります。
運動不足は、体脂肪の蓄積を招く
運動不足は、非アルコール性脂肪肝の原因になります。食事で摂取した糖質はエネルギーとして消費されますが、消費しきれなかった分は中性脂肪となって肝臓に蓄えられます。この蓄えられた中性脂肪は、有酸素運動をしないとなかなか消費されません。ですから、運動不足の状態では、肝臓に中性脂肪がどんどん蓄積されて、脂肪肝になるのです。
無理なダイエットは、肝臓の脂肪を増やす結果に！
先の通り、過激なダイエットが肝臓に負荷を掛けるので、極端な食事制限や糖質を制限するダイエットが原因で、「低栄養性脂肪肝」になることがあります。糖質を制限（ご飯やパンなどの主食や果物や甘いものを極端に控えたり長期に渡って制限）すると、インスリンの分泌が少なくなるので痩せるのですが、その反面、体を危機から守ろうとする反応が起き、筋肉組織の糖分を使って肝臓に過剰な中性脂肪を蓄積してしまいます。
ですから、見た目に痩せている人であっても脂肪肝になっている可能性があるということです。長期の糖質ダイエットに心当たりがある人は、注意が必要かもしれません。
さて、まだまだ書くべき事項があるのですが、一度ここで区切ります。また次回にでも記載しようと思います。ではこれにて。