特別なRB10

昭和の東武バス野田の思い出や東京北東部周辺の乗りバスの記録等。小学生時代に野田市内バス全線走破。東武系・京成系を特に好む

東武バスイースト前史 11~消費税と縮小する事業~

2021年09月28日 04時34分05秒 | 旅行

みなさま、大変です。あの東武バスイーストの寿命があと3日しか持ちません。
千葉県はパシフィックオーシャンに面しているのだから東武バスパシフィックに改名するのが自然というものですが何故かリーグをまたいで10月1日から東武バスセントラルになるというちぐはぐな運命。

ところでわたくしの怪年表もちぐはぐなことに今回は色がついていません。というか次回も。
うちのテレビにゃ色がない、となりのテレビにゃ色がある、という大変古いCMソングありますが、これは一体どうしたことかと申しますと、この時代、東武バスイーストのエリアに柏の葉公園線という新しい路線ができてその路線のバス時刻表も新しいものだったのです。

 何が新しかったのかというと従来の橙色の鉄板にペンキで書いた素朴だけどちょっと見えづらい感じの時刻表ばかりの時代に「コンピュータ作成時刻表」という随分新奇なものが付いていて、実際柏に通学していた高校生だったわたくしも実物を見ています。
 で、どんな感じに新しかったのかというと、真っ白な紙っぺらに黒いワープロ文字で印字されていて透明パネルに挟まれている、という代物。今までも白地に行先の文字や数字が書いてあるのは存在してたのですが、文字とか数字はまったくの手書きだったんですね。それがしっかりした印刷文字だった。スゴイとまでは思いませんでしたが、正直「見やすい」と思いましたね。ただ休日欄も文字色が黒だったよな、と覚えております。それでも従来の時刻表よりは遥かに見やすい。

 あれだ、元々車掌さんだった人がワンマン化で配置転換喰らってキーパンチャーになって作ってたのかもしれない、そう思うと急に尊い存在として思い出されます。
ところが今は手書きでないのが当たりまえすぎて、昔の手書きで「02 35」とか「● 南柏どまり」とか書いてあった橙色の鉄板が非常に懐かしくなって前回まで随分な色を使っておったわけです。

 今回は今でもみんなが大嫌いな消費税が出てきた頃までの年表でして、なんとか10月1日までにこの怪年表の終わりを迎えたいと思っております。相変わらず年月日のところがガタガタになってますが。

もうモノコックバスが見れた最後の時代、柏のどこ探しても防災無線のことをパンザマストと呼ぶ人がいなかった、そういう時代です。

最前から申してきましたが原資料が見当たらずしょうがないから「東武バス年表」からのパクリ引用は文末に★マークを、その他ブログをやり始めてからあちこち出向いて見て回って来た数々の参照書籍類はこちらの細々しいjpg画像を拡大してみてください。また今回からわたくしの自己回想とか自己評論のようなものを付けておりましてその際には文末に☆を付けています。



  月・日  で き ご と
1984年昭和59 4.1 東武鉄道、自動車事業局をバス事業本部に改称し管理部・営業部の2部を設く

1985年昭和60

1月 この頃までに野田・柏辺りでは運賃表示器が発光ダイオード型に更新されており自動幕巻取型をまったく見かけない。またテープに昭和50年代には一度も聞いたことのない「降りたバスの前や後ろの横断は非常に危険です、道路は正しく横断しましょう」が追加されている。野田出張所の路線図から日枝神社と諏訪橋に付されていた始終点の印が消除済み。関宿線にあった「専売公社前」バス停が「清水北」に改称されている。境営業所車を除き当エリアの東武バス、前面行先表示部大型化を全車完了していた感あり☆

2.16

境営業所、境町-下妻駅間および境町-西諸川間を廃止
3.1 境営業所岩井出張所、岩井車庫-長須-境車庫間を廃止
3.17 茨城県筑波研究学園都市で国際科学技術博覧会、通称「科学万博つくば’85」が開幕。
東京・千葉・神奈川のバス事業者11社とともに博覧会場から万博中央駅間をスウェーデンvolvo社製連接バス(富士重工業架装)で、茨城県内バス事業者11社とともに会場~土浦駅・牛久駅、関東鉄道水海道駅各間を在来型乗合車(いすゞP-LV314L)で運行開始
3.31  東武鉄道バス事業本部、境営業所岩井出張所を廃し翌日より境営業所に統合す
5.1 混雑酷くバスが蛇行しながら走って危険な柏駅東口の柏駅前通り商店街振興組合が「右側駐停車禁止キャンペーン」を始める。同組合理事長がバスの運転手に聞いたところ「安全でバスも走りやすくなりました」
7.18 柏市、混雑解消のため柏駅西口の末広あけぼの間市道を一方通行から交互通行へ変更
8.1 京成電鉄が印旛郡白井町神々廻地区他にバス自由乗降区間を設ける
8.26 柏営業所管内で北柏駅~パークシティ守谷線および北柏駅~戸頭団地西~パークシティ守谷線開通。パークシティ建設主三井不動産(株)や守谷団地住民会の要請を受けたもの。午前10時花火の打ち上げを合図にパークシティ守谷団地内広場で開通式挙行。関東鉄道と運輸協定締結し2社で運行。運賃北柏駅~古谷100円、北柏駅~パークシティ守谷330円。所要時分30分
9.15 新京成電鉄自動車部、新松戸駅-横須賀-小金高校-鰭ヶ崎-南流山間(2.7km)新線開通し同社初の流山市内乗り入れ営業開始。所要時分9分、運賃100円、運行回数新松戸発36、南流山発34、横須賀・鰭ヶ崎新興住宅地住人懇請により松戸市と協議のうえ開通したもの
9.30 つくば科学博輸送等により中間決算で東武鉄道のバス部門の営業成績が11億3900万円の黒字に
1986年 昭和61 4.1

柏営業所、柏駅西口~柏の葉公園住宅前間に新規路線開通。
途中に「高田車庫入口」「金属工業団地」「十余二」「柏西高校前」「三井住宅前」各停留所を新設。キロ程5.4km、運転回数38、所要時分22、運賃・柏駅西口-十余二間170円、同-柏西高校前・柏の葉公園住宅前間190円。
系統に「西柏」が出来る。サービス改善事業モデルとして当路線のバス停ポールに東武バス最初の新型二面式標柱を採用、従来より鮮明な同社初のコンピュータ作成時刻表を掲示。
この頃の柏駅前の東武バス新塗装更新状況の記憶、柏駅前では1/4程度、野田市駅前では1割あるかないか、境営業所管内野田市内乗り入れ線では新塗装車を全く見かけなかった☆

4.12 野田市駅舎、昭和4年の建造以来初の改築工事完了
5.11 バス事業本部、柏営業所西柏出張所・野田出張所を廃止のうえ西柏営業所西柏営業所野田出張所を新設し10時から開所式を行う。
柏営業所と野田出張所に所属していた貸切車両全20両を西柏営業所に集約し集中管理により効率的運用を図る
5.25 千葉県警察、柏警察署花野井駐在所を花野井神社バス停前から移転
TBS「そこが知りたい日本全国各駅停車路線バスの旅」が放送され柏駅西口発野田市駅行の東武バスに生島ヒロシ・薬袋美穂子・服部幸應の各氏が乗り、途中「大利根温泉」で降りている
9月上旬 この日までに柏01系統豊四季団地循環の方向幕に「台」の一字が加わり「豊四季台団地循環」となっている☆
9.11 バス事業本部がスーパーハイデッカー貸切車、日野P-RU638BBの就役を記念し東武鉄道初のテレホンカードをリリース、柏駅東武バス案内所でも発売開始さる(1枚800円)
9.13 東武鉄道沿線開発事業部により川間駅南口に完成したテナント貸用建物に、株式会社サンロイヤルによるパン製造販売飲食喫茶「サンモンテ川間店」が開店
10.20 東武交通労働組合が会社に対し、停止してから15年が経つバス運転士新規採用の再開を申入れ
11月頃 芽吹大橋南詰で見たのを最後にこれ以降赤青ストライプの旧々塗装の茨城急行バスを野田市内で見かけた記憶がない☆
11.15 東武鉄道労使交渉で「ワンマン機器の故障減少、エンジンオイルの上品質油使用で従来の交換4千キロを1万5千ないし2万キロに延長した、乗合車への15日法定外点検整備全廃、12ヶ月定期整備時の手入れ準備の外注化」を理由とする整備士削減案につき交渉妥結
12月頃 東宝珠花発野田市駅ゆき終バスで運賃表示器故障☆

1987年 昭和62

2.26

千葉県・埼玉県運賃改訂。北越谷駅~小田急弥栄団地120円→140円、春日部駅東口~新川橋140円→150円、南柏駅~光ヶ丘100円→110円、南柏駅~増尾駅160円→170円、柏駅西口~富士見町150円→160円、柏駅西口~柏の葉公園住宅前190円→200円、野田市駅~清水高校前230円→240円

2.28

野田出張所建物改修工事完了、テナントにコンビニエンスストア「ミニストップ」入る。野田市駅バスのりばの行灯標柱を4面体型に変更、今日まで1基現存している。

この頃の東武バス新塗装更新状況の記憶、柏駅前では新旧半々程度、野田市駅前では2割強、境営業所管内では見たことないが出張所改修工事前の新塗装の境車庫行1輌の写真が残されている☆

3.31 北柏駅・慈恵医大病院間を隔てる大堀川に北柏橋が開通
6.11 東武鉄道は前年の組合申入れに呼応しバス運転士採用試験を行いこの日39名を採用
6.12

阪東自動車、慈恵医大柏病院~北柏駅~東我孫子車庫線を新設★ 慈恵医大柏病院まで北柏駅から徒歩15分かかっていたところバスでおよそ5分、運賃大人110

春か夏 TBS「そこが知りたい日本全国各駅停車路線バスの旅」が放送され春日部駅東口発工業団地入口行および境車庫発古河駅前行の東武バスと境町バスのりばが映った
1988年 昭和63 3.21 柏駅前通り大改装工事完了し街びらきのイベントあり、当日はパラパラと降雨があったと記憶。平日でステージ前を路線バスは普通に通行していたがマルマン玩具店前にあった二面式の駅入口バス停が青地に白抜きのバスシンボルが先頭に付いている新型に更新されていた
12.20 西柏営業所の柏駅-豊四季台団地-柏駅間(3.5km、柏駅23:21発、220円)、柏駅-豊四季台団地-高田車庫間(4.35km、柏駅23:48発、220円)および南柏駅-今谷-光ヶ丘-豊住間(3.2km、南柏駅23:22発と23:48発の2回運行、260円)に深夜バスを設く
12.24 マイカーに係る物品税を廃止する一方で公共交通運賃値上げに繋がる消費税を導入するという税制改革法案が衆議院で強行採決される
1989年 平成1 4.1 東武鉄道、柏営業所を廃止し新たに沼南営業所を設け新設の沼南車庫(敷地面積17,700㎡,車両51)にて営業を開始。職員は柏営業所以来の所長以下約100人。旧車庫設備は既存路線の始終点停留所として、また乗務員休憩所として活用するため引き続き現地に残置。新営業所は緑ヶ丘循環、亀甲台、戸張、手賀・布瀬、自衛隊下総基地の各線、南柏駅起点の酒井根方面3系統、旧車庫起点の北小金線を管轄。併せて沼南車庫~大木戸間の新路線の運行開始。「整備計画なりそうな高柳駅への乗入れが当面の課題」とは大木所長の談。  なお沼南営業所にも旧塗装車がまだいた☆
同日、消費税転嫁により鉄道・乗合バス・貸切バス全路線運賃改訂
4.3

野10系統梅郷駅-野田梅郷住宅間開通(野田梅郷住宅発34回/日 梅郷駅発36回/日)。昭和60・61年度野田市交通体系基礎調査結果を基礎とし野田市・東武鉄道折衝のうえ営業開始。梅郷駅前・南コミュニティセンター入口、消防南分署前、南部工業団地入口各停留所を設く。

野田市報や東武社史などには梅郷駅前と書かれているが方向幕や車内アナウンスは「梅郷駅」だった。停留所ポールの名称は失念☆

6月~8月 興風図書館で東武野田線回顧写真展開催
7.1 埼玉県松伏町に町公民館附設音楽堂『田園ホール・エローラ』開所
9.1 茨城急行の北越谷駅発岩井警察行バスが野田市目吹で二輪車と接触、ライダー死亡。乗客4人に異常なし
9.27 東武鉄道、会社側が本庄・桐生・下館各営業所を出張所に格下げ・深谷出張所廃止など北部地区(栃木・前橋業務部管内)の事業縮小案を組合に提示
9.28 柏市酒井根の市道で南柏駅発酒井根行バス(乗客8人)に男が運転するワゴン車が前をよく見ずにハンドルを切り対向車線にはみ出して衝突。乗客無事
10.31 東武鉄道による川間駅北口店舗計画建設成り、1階テナントの「ミニストップ」開店、2階のイワキ歯科医院は11月15日開院予定
11.6 朝日自動車株式会社、杉戸営業所を昭和29年以来の杉戸駅前から杉戸町杉戸7-5-3へ移転し新築落成祝賀会挙行。保有車両タクシー25輌、貸切バス1輌
1990年 平成2 1.11 境営業所岩井車庫の一部が東武鉄道保有地有効活用計画の一環として輸入車商・堀江自動車株式会社に賃貸されることになり、この日地鎮祭を行う
3.1 東京有楽町発柏市内ゆき深夜急行「ミッドナイトアロー柏」の運行を開始。12月1855人乗り貸切車両1台。運行回数1回/日。
有楽町ミリオン前-(首都高・常磐道)-東急柏ビレジ-北柏ライフタウン-コープタウン-柏駅西口-向原住宅-梅林-終点高田車庫(AM2:20着)
4.3 「ミッドナイトアロー柏」利用状況纏まる。利用者延べ426人、1回平均18人、最多降車場は柏駅西口(163人。全体の38%)、我孫子・流山の乗客がタクシーに乗り継いでいるため
4月~5月か? 前年開園の流山市花輪城址公園に東武バスが花輪城址公園前停留所を設く。京成バス停留所設置時期不明、京成と東武とでは停留所設置申請時期が異なっている
5.2 駐留米軍旧柏Camp Tomlinson基地にあった流山市飛地を柏市編入とすることで両市合意
6.22 本格的日本建築の宮大工として有名な柏市柏の男性(81)が二松学舎大学沼南高の特定貸切バスに轢かれて死亡
7.26 野田市桜台で流山駅前行バス(乗客6人)の右ミラーと柏市の男が運転するトラックが接触、野田市花井の女性と流山市富士見台の主婦の乗客2人あやわ目に大怪我
9.25 北越谷駅前-野田市駅間に深夜バス営業開始(12.52km、1回/日、北越谷駅前発22:55)
11.21 旧橋より300メートル下流に車道を拡幅した現在の関宿橋が完成
11.29 東武鉄道、「今後のバス事業の重点施策」の社員説明会を開き「現在将来とも北部地域におけるバス乗客増に展望がない、現状のまま推移すればバス事業の収支悪化が拡大する、したがって定年退職者等で要員減となる時期に併せ、事業規模を縮小する」とバス事業の他社への路線肩代わりを含む段階的規模縮小を提案
12.21 利用者伸び悩みの「ミッドナイトアロー柏」の乗車専用停留所に上野駅前を加える。上野・柏間2800円
1991年 平成3   東武鉄道、該年度に平成元年度排出ガス規制適合車いわゆるU付車の冷房付きワンマンバス車両60輌購入(日野U-HT2MMAA31輌、うち三ツ扉11輌前後扉20輌/いすゞU-LV324L29輌、うち前中扉11輌前後扉18輌)。車内事故防止のためシートにパイプスタンション取付、左折時の事故防止のため「左折ブザー機構」新たに搭載
野田出張所の車内掲出路線図から野11系統関宿工業団地入口線が消失し境車庫線に改められていた。またこの頃までに柏駅周辺では旧塗装車ほぼ絶滅、野田市駅前に2台ほど残存していたのを記憶、春日部-西宝珠花間の宝珠花大凧まつり臨では境営業所の車両1台に旧塗装を見る☆
4.14 東武バス、野田市駅~木間ヶ瀬~東宝珠花線を休止★
5.6 柏京北通り商店会、柏二番街アーケードの建替工事開始
6.24 新京成電鉄、最後の「車掌乗務路線」五香駅~小新山入口線の経路を一部変更するとともに県立柏陵高校入口まで路線延長。五香駅発13回/日、柏陵高校発12回/日。従来の経路は見通しが悪い箇所ありなどして新京成唯一のツーマン運行だったがワンマン運転に変更。これで柏市内全バス路線から車掌の姿が消える
    次回に続く

 



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。