みなさんの吹奏楽部では、指示に対して返事していますか。「はい!」って…。では返事って、どんな時にするものでしょうか。指示の内容、ちゃんと理解納得してますか。まさか理解せずに返事したりしてませんよね!?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
バレーボールの…
オリンピック、日本バレーのブラン監督の記事がありました。
読んでみてください。
さて、どうでしたか。
返事とは
いくつか引用してみます。
日本人は『ハイ』と答えるのは得意ですが、その実、私が伝えたことをまったく理解もしていないし、納得もしていないことを学ばせてもらいましたよ
みなさんの部活動はどうですか。
もしかして、同じではないですか。
合奏で、先生が指示を出す。
その内容、とても高校生が一瞬で理解できるような内容じゃない。にもかかわらず…
「はい!」
間髪入れず、元気のいい返事が返ってくる。
これ、はっきり言って、違和感をおぼえますよ。わかりますか。
返事って、どういうときにするものなのでしょうか。
それは、了解した時です。
了解とは、理解し、納得することですよね。
指示に対して「はい!」という返事は、理解し、納得したときにするものなのですよ。
意見を交わすこと
もうひとつ引用してみます。
日本の選手たちは監督と意見を交わすという習慣がなかったのです。選手たちは聞くだけでひとつも質問をしてこなかった!
みなさんは、先生や指導者さんと意見を交わしたり質問したりすることはありますか。
つまり、ディスカッションです。していますか。
指示を聞いただけではすぐに理解できないとき(よくありますよね!)、
ちゃんと質問したり意見を交わしたりしていますか。
まったくなんの疑問もなく、一瞬で完璧に理解して、完全に納得したのでしょうか。
それならいいのですが、そうでないのなら、質問すべきなのですよ。たとえ合奏中でも。
そして、それをさせてくれる先生が、いい先生なのだと思うのです。
ディスカッションすることは…
たぶん日本人って、こんなふうに考えている人が多いのかもしれません。
- 質問したり意見を言ったりすると、反対していると受け取られるのではないか…
- 素直に「はい」と言っておくことが友好になり、波風立てずにおさめることになる…
どうでしょう、みなさんは、どこかでそんなふうに思っていませんか。
質問やディスカッションというのは、波風立てるためにするものではないのです。
では、なんのためにするのでしょうか。
お互いに理解を深め、納得するためにするのです。
ディスカッションを避ける、それが、空気を読むということだ…
そんなふうに思っているのだとしたら、それは日本の『悪しき』習慣、発想だと思うのです。
理解の放棄
とにかく間髪入れず「はい!」と言っておくのがいいんだなんて思っているのだとしたら、
それは、『理解の放棄』です。
理解の放棄はイコール、責任の放棄です。
そのこと、たとえば演奏するということに対して責任を持っていないということ。
自分の範疇としておこなっていないということなのです。
なんだかわからず、とにかく言いなり…
そんなメンバーが集まって、はたして能動的な生きた合奏が出来るでしょうか。
もちろん、元気よく返事をすることで、士気の高揚やポジティブな空気が出来る、
それはわかります。
なら、ちゃんとしっかり理解してから返事しませんか。
そのためには、質問したりディスカッションしたりすることは大切ですよ。
さて、あなたはよく理解もせずに「はい!」なんて言ってはいませんか。