始めることとやめることと | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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4月になり年度が変わって、新しいことを始めた人も多いかもしれません。さて、新しいことを始めるときと逆になにかをやめるとき、どちらが簡単でしょうか。どちらが、より大変でしょうか。さて、どう思われますか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  なにかを始めるとき

 

新しいことを始めるときって、いろいろと大変ですよね。
それがどんなことなのかによるのでしょうが、
たとえば人を集めたり、設備を整えたり、資金を集めたり、広報をしたり、計画を立てたり…
そんなふうに動き出すことにだって、大きなエネルギーが要ります。
たくさんの人の協力も要ります。
どこかのコミニュティに加わるのだってそうです。
そこのやり方をいろいろと学んだり、慣れたり合わせたりしなければならなかったりします。
とにかく、なにかを始めることって大変なのです。
 

 

  なにかをやめるとき

 

では逆に、なにかをやめるときはどうでしょうか。
それまでに集めた、築いたものを清算しなければなりませんよね。
それってなかなか大変だったりすると思うのです。
たとえばなにかのお店を開いたとします。
その商売をやめるときには、その設備や店舗を処分したり解体したり売りに出したり…
それはある意味きっと、始めるときよりも大変だと思うのです。
たとえば売りに出してそれがお金に変わったとしますよね。
さて、それ、どうやって分けますか。
難しいと思うのですよ。
 

 

  同意

 

たとえばグループやコミニュティがあったとします。
それをやめる、解散しようと思ったら、そこに集うメンバーの同意が当然必要ですよね。
ところが、人間の考え方ってひとりひとりみんな違うもの。
みんなが同じ結論に納得するのって、きっと大変なことだと思うのです。
始めるときには、賛同する人だけが集まってくるわけなので、ある意味、難しくない。
でも、やめるときにはそうはいかない…
だから、たとえば社会人バンドなどでも、『解散』なんて話めったに聞いたことがないです。
『結成しました』というのにくらべたら、全然聞かないですよね。ないわけではないですが…
 

 

  精神的エネルギー

 

なにかを始めるときとやめるとき、どちらが、精神的なエネルギーを使うでしょうか。
もしかしたら、やめるときなのではないかと思うのですよね。
やめるという決断って、始めるという決断よりも難しい。
精神的負荷が大きい。
賛同して集った人全員が、その決断をしなければならない…
それが、『解散』という話をめったに聞かないいちばんの原因なのではないかと思うのです。
だから、解散なんて話を聞くと、よく決断したなぁと驚くのですよね…
 

 

  解散と活動休止

 

こんなふうに考えてみると、なにかを始めるのよりもやめる方が、ずっと難しい。
たとえばいろいろなコミニュティの規約の多くには、その解散についての項目があります。
でもそこには、どういう手続きで解散するのかは書いてあっても、
具体的にどういう手順で行うのかまでは書いてないですよね。
解散よりも活動休止や立ち消えのほうがずっと多いのは、そういう理由だと思うのです。
どんなものでもそうなのでしょうが、いちど始めたら、そう簡単にはやめられないのですよね…

さて、始めることとやめること、どちらが大変だと思いますか。