自分から選び取ったものでなければ | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんは、楽器に、音楽に出会った、夢中になったきっかけって何ですか。お金になることや役に立つことばかりが正義でそれ以外のことをムダだと言って排していくと、失われていくものがたくさんある、そんなお話。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  役に立つことしか認めない窮屈さ

 

まずは、shinshinoharaさんのこの記事、読んでみてください。

 


さて、どうでしょうか。
みなさんもおぼえがありませんか。
「そんなこと止めてしまいなさい」なんて親や大人に言われた経験…
あるいは、言ったことのある方もおられるかもしれませんね。
でも、ほんとうに書いてあるとおりだと思うのです。

 

 

  役に立つこと

 

ぼくは子どもの頃、電子工作みたいなのが好きな子だったんですよ。
ラジオとか、作ってました。
(電源の要らない鉱石ラジオとかご存じですか)
楽しくやっていたんですが、あるとき親が…
「そんなに好きなら免許ぐらい取りなさい」
と言って、アマチュア無線免許の教科書を買ってきたのですよ。難解なやつ…
それでなんだか醒めてしまったようなところがあります。
親は将来のためになにか役立つように、との思いから言ったのでしょうが…
誰かに押しつけられたこと、ではなく、自分から選び取ったことだから意味があるのです。

ちなみに、うちの親、そんなようなことは未だに言いますよ。
「愛知ではどんなことをやっているの?それはお金になるの?
お金にならないようなことやっててもしょうがないよ」って…(沈)
(金にならないことばかりだよ悪かったね…)
 

 

  何の役にも立たん

 

もうひとつ、子どもの頃のエピソードを…(この話は前にも書いたかもしれませんが)
高校に入って、あまりにも勉強が出来なかったので、親が塾を見つけてきました。
今でも鮮明におぼえていますが、親につれられてその塾にあいさつに行った初日…
先 「塾は毎週土曜日午後だからね」
ぼ 「土曜日は部活があるんですけど…」
先 「部活? なにやってるの?」
ぼ 「吹奏楽やってます」
先 「吹奏楽?そんなもん社会に出てから何の役にも立たん。辞めなさい!」

それきり二度と、その塾には行きませんでした。
当たり前ですが、その判断は正しかったと、今でも思います。当時の自分をほめてやりたい!
 

 

  仕分け?

 

役に立つこと、役に立たないこと、お金になること、お金にならないこと…
そもそもそんなこと、どうやって決めるのでしょうか。
そうやって仕分けばかりをしていくと最後には、こんな結論になってしまうように思うのですよ。
『人生のすべてのことはムダなこと…』
だから、仕分けなんて意味がないのです。
近年、『不要不急』なんて言葉もありましたが、一体なにが不要なのでしょうかね。
どうせ人生ムダの積み重ねなのだから、やりたいことはなんでもやってみるのがいい。
そういう人が、人生を豊かにするのではないでしょうか。
 

 

  どんなことにでも

 

思うのですが…
好奇心旺盛なことって、大きな武器になると思うのです。
なんでもやってみる。興味を持って、突き進む。
いろんなことに挑戦するようになったのは、大人になってからなのですよね。
子どもの頃から、そんなふうにしておけばよかったのかな、と、今思います。
だからみなさんにも、やりたいと思ったことは挑戦してみることをオススメしますよ。
それがどんなことでも…。人生一度きりなんだから。
それが役に立つかとか、お金になるかとか、そんなことどうだっていいじゃないですか。

さて、みなさんは自分で選んだやりたいこと、やっていますか。