2018年の初売り。
私は名古屋まで出て、高島屋とJRゲートタワーで服も買ったが、ついでに、いや本命のカトーサイクルへ行ったのだ。
中部圏のサイクリストにはお馴染みのカトーサイクル。年始にセールをするのです。ただでさえ良心的なお値段のカトーサイクルが、さらに安くなるのです。
といっても海外通販よりか安くならないでしょーと思うじゃないですか。確かに8割くらいの商品は海外通販の方が値段安いですよ。でも残りの2割はカトーサイクルの勝ちです。
お店で物色しながら、頭の中にある海外通販値段と比較する。
そこで私はすごいお値打ち品を見つけたのだ!
購入したのはこちら↓
Rotor(ローター) Q-RINGS AERO PCD 110 ROAD Shimano 4...
9,480円
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19,200円
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ROTORです。楕円リングです。カッコいいです。豚に真珠です。
楕円リングなんて本当に必要か?そんな走り方してるか?もちろんしてません。試してみたい、ただそれだけです。そして私自身の頭の中も五里霧中です。
このROTORの楕円リングのセットは、アウターとインナーに加え、ボルトキャップも付いてきます。このボルトキャップが意外に高い。5千円弱です。
定価合計で5万円以上するものが2万数千円なので、すごいお値打ちなのです。
購入する際、間違えていけないのはPCDと穴の数です。それとクランクアームの形状も。
私の場合はPCDは110でシマノの4アーム用です。これを間違えると泣く。
それとチェーンリングサイズをどうするか悩ましいところです。今保有している2台のロードバイクは、SLR02が52/36のセミコンパクト。SLR01は50/34のコンパクト。さて、購入するのは?
悩みに悩み、52/36を購入することに決定。SLR01は山岳・ヒルクライム用でコンパクトのままにして、SLR02は平地仕様を伸ばす形で楕円リングを導入しよう。
ホクホクして家に帰る。
早速SLR02からクランクセットを外す。ちなみにSLR02のコンポは105です。黒色のクランクアームにROTORの楕円リングはきっと美しく映えるだろう。
105のクランクとチェーンリングをバラし、買ってきたROTORのチェーンリングを組み付ける。
しかしここで問題が!
なぜかチェーンリングとクランクが干渉して嵌まらない。ほんのちょっとだけど、クランクが~当たる~
チェーンリングのパッケージを見るとDURA-ACE用と書いてある。けど、105がダメとは書いてない。ぐはぁー、なんでやねん!互換持たせろよ!どっちが悪いかってROTORや。
そこは105もアルテもヅラも使えなアカンやろ。ふあーー
しょうがない。SLR01のDURAクランクにこいつを組み付けるか。
105は元に戻して、代わりにSLR01からDURAクランクを外してくる。DURAのチェーンリングは走行距離どれくらいやろ?まだ交換するの早いんやろうなぁ、と貧乏根性が働く。しかしここはぐっと我慢です。ROTORのチェーンリングをお蔵入りするよかマシなのです。
組み付けました。
おおおお!ちょっとマジでカッコええ!
精悍な顔つきになったよ。やっぱりクランクは自転車の「顔」やからね!
ひとしきり見映えの良さに喜んだ後、賢者モードになって心配なのがシフトチェンジ性能である。楕円リングを装着するとチェーン落ちが頻発すると聞く。
おそるおそるフロントディレイラーを調整し始める。
ROTORの楕円リングの付属品にフロントディレイラーの台座にかます底上げ部品がある。これは付けるべきなのかなぁ?よく分からないので先ずは無しで調達してみる。
楕円リングの調整は難しいと聞いていたが、やっぱりちょっと難しい。アウターローにどうしても嵌らない。ガチっとロックしてローのギアの全ての山にチェーンが乗りきらない。原因は分かってる。チェーンの長さを変えてないからだ。
元々50/34だったチェーンリングを52/36に変更したのだから、ちょっとだけチェーンのコマ?リンクが足りないのだろう。
あわよくばチェーン使い回したろと思っていたが、やっぱり無理か。あ、でも、ローに入れなければこのままでもいけそうな…?
いやいやいや、それはないな。山上ってて最後の一枚が無いなんて死にも等しい。
よし、虎の子の買い置きしてあるチェーンをおろそう。
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7,680円
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さて、楕円リングの場合はチェーンの長さはどこで測るか?これは悩ましい。楕円だから長くなったり短くなったり。
でもそんな悩みは一瞬で消し去ったよ。長いところで合わせるに決まってる!ほら、ツールドフランスでフルーム見てても、よくチェーンたるんでるじゃないですか。フルームも楕円リング使ってるのは有名ですが、たるみが出るのは長いところで合わせてるからですよ。
そもそも短いところや中間で合わせたら、さっきのアウターローでハマらないことが起きちゃう。
ネット検索してみるとチェーンの長さを計算してくれる便利サイトを発見。これはなんと便利!手持ちの整備本はそこまでは書いてないな。
さて、チェーンも張り替え、気を取り直してフロントディレイラーの調整を再開する。
ディレイラーの調整って、手でペダルをくるくる回して調整しても、実際にサドルに座って足で回すとうまく調整できていなかったりする。だから私は固定ローラー台でちゃんと乗って確認するのだ。
調整しては手で回して足で回して、また調整しては手で回して足で回してを繰り返す。噂に違わず確かに楕円リングのフロントディレイラー調整は難しい。でもあともうちょっとで完璧だ、頑張ろう。とそこで何かが「パキッ」と甲高い音がする。
嫌な予感がする。これは何かが割れた音や。
サドルから降りてフロントディレイラー周りをじっくり見てみるも、特に異変はない。
何だろう?違和感を感じながらもう一度サドルにまたがろうとすると、「ストン」とサドルが落ちてしまった。
一瞬、何が起きているのか分からなかったが、すぐに分かった!シートポストカラー(シートクランプ)が割れていた。
何でシートクランプが割れたんやろ?ただ乗って降りてを繰り返してただけやのに。経年劣化ってやつか?
釈然としないが仕方ない。シートクランプを買うしかないな。
いったん楕円リングの導入は中断してシートクランプを買わなければならない。
BMC SLR01のシートポストが一般的な丸型ではなく、エアロ形状?カマボコ型になっている。それに従いシートクランプもカマボコ型。こんなん市販してるんかな?と思いつつ検索してみるも、やっぱり売ってない。フタバ商会(代理店)から買うしかない。
しかしフタバ商会(代理店)は小売はしてない。
となると、ショップを介して注文しないといけない。
何度も何度もすみませんが、私の所有車を整理しよう。
BMC SLR01とBMC SLR02だ。
SLR02はショップで購入したが、SLR01は中古でネットオークションで買ったものだ。そして今回問題が起きたのはSLR01。さて困った。
「おたくで購入したバイクのシートポストが割れたから注文して」と言うのはウソになる。
「そちらでBMCを購入した者です。シートクランプが割れちゃったので取り寄せてください」これだな!
久しぶりにショップへ電話してみる。まあ紆余曲折あったが無事に取り寄せていただけました。
シートクランプ、こんな小さな部品が9000円。わ~お、お高い。しかし買わないわけにいかない。やっぱり専用設計って聞こえは良いけど、汎用品に限るな。
次に買うロードバイクは絶対にシートポスト丸型にしよう。
届いたシートクランプをSLR01に取り付け、無事にフロントディレイラーの調整も完了したのでした。
はぁー長くなった。いずれインプレしよう。