同棲ダメ恋。→23歳 (その29)『恋の終わりと、はじまり・その3』 | ダメ恋愛。 ~下手な鉄砲、数打ちゃ当たる~

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バンカーばかりのダメ恋愛(実話)を、小説形式にて書いてます。※感想コメントはご自由に! 辛口な批評もOKです☆

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最初から↓

http://ameblo.jp/takuyakubaku/entry-11217134640.html

 

 

とりあえず僕は、思いつくまま結婚後に何が変わるのか? を挙げてみた。

 

・苗字が変わる

・親同士の付き合いが始まる

・財布が共同になる

・死んだ時は、どちらかが面倒をみる

 

 

あとは何? おお、『子供が作る』があるじゃないか。

 

 

僕の中で、その事は非常に大きかった。

 

学生時代から子供好きだった僕は、子供がいる現場をバイト先に選んでいたくらいだ。

 

ヒーローショーのバイトをしていたのも、そういった要因もある。

 

 

ガチャ。

 

 

彩乃「ただいまー」

 

玄関の扉が開く音が聞こえた。彼女が帰ってきた。

 

 

彩乃「暑っつい!!」

 

 

居間に入るなり彩乃は、クーラーのリモコンを連射し、設定温度をみるみる下げていった。

 

 

ウィーン……

 

 

クーラーからは、冷たい冷気が冷蔵庫の野菜室の様に襲ってくる。

 

嗚呼、僕の節約計画が……

 

 

僕「彩乃」

 

彩乃「何?」

 

僕「子供、好き?」

 

 

僕は前フリもなく頭で描いた妄想を、彩乃にぶつけた。

 

 

彩乃「何? 急にどうしたの?」

 

僕「いや、なんとなく聞きたくて……」

 

彩乃「キライ」

 

僕「は?」

 

彩乃「あんま好きじゃない」

 

僕「じ、自分の子は?」

 

彩乃「ん?」

 

 

汗だくの彩乃は、ウチワをバタバタとあおぎながら、僕をチラリと横目で見た。

 

 

僕「自分の子供だったら、可愛いと思わないか?」

 

彩乃「んー」

 

 

おっ、これは脈アリか?

 

 

彩乃「分からん。今、いないからね」

 

僕「じゃ、じゃあ、俺と一緒に子供を作ってみて……」

 

 

彩乃「はあっ!?」

 

 

ダメだ。イライラしている時の彩乃は思考回路がマヒしていて、何を言ってもキレるのだ。

 

僕はタイミングを見計らおうと思い、そっとゼクシィを本棚の奥へとしまった。

 

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