幸福とは何?について。 | リサイクルショップKOKI

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面白い小説があったので簡単に紹介してみます。「幸福論」というお話。


1、事業を成功させているビジネスマンが趣味でスキューバダイビングをする。

2、午前中で終わりにして帰ろうとすると大きな魚を少しばかり持った漁師と出会う。

3、「大きな魚だね」「ああ。この辺だとこの位の魚はすぐ獲れるんだよ」

4、2人の会話が続く。この漁師は今日は2、3時間の漁だけでもう仕事を終わりにして
  帰るらしい。「帰ってなにをするんだい?」と聞くと、漁師は答えた。

5、「家に帰って子供と遊んで、疲れたら妻と昼寝をするんだ。目が覚めたら友達がやってる
  バーにでも行って、お酒を飲みながらギターを引いて歌うのさ。それで眠くなったら家に
  帰って眠るんだ」 ・・・・・いつもこんな毎日を送っているとの事。

6、ビジネスマンは「なんてもったいない生活をしているんだ」と言って驚く。得意になって
  経営の講義を始める。「特別に有益な情報を提供してあげよう。僕はハーバード大学で
  経営学を学び、MBAも取得している。現在も6社の事業を手掛けており、成功している。
  今日はオフでここにバカンスに来ているからもちろん講義代はいらないよ」聞かれても
  いないのに得意になって話始める。

7、「まず、漁を夕方までまじめに頑張る。それだけで収入が倍になるから貯金をするんだ。
  お金が溜まったらハイテク機能がある最新の船を買う。すると収穫量が倍になるので今の
  4倍は収入が増える。さらにお金を貯め、人を雇って船を2台、3台と増やしていって
  組合を作る。すると業界でも力を持つようになるので今度は土地を買って生産工場を作り、
  いよいよ魚の加工品を生産して世界中に輸出する事業に手掛けるんだ。その頃にはキミは
  億万長者の仲間入りだ。株を売却して一生あそんで暮らしても使いきれない
  お金を手にし、毎日好きな事して暮らせるようになるんだ。」

8、ポカーンとした顔で聞いていた漁師が質問する。「それって、、、何年かかるんだい」

9、「まあ、25年、、、。いや、早ければ20年あれば可能だな」ビジネスマンは得意げに
  なって回答した。漁師はさらに質問をぶつける。「それで、その後はどうなるんだい?」

10、はあ。この漁師なんと「成功した後どうやって過ごすのか」までもレクチャーして
   ほしいようだ。まあ、話のついでだ。ビジネスマンは「しょうがないなあ」と、話を
   続ける。

11、「朝起きたら海で魚釣りでもして、2、3時間もやってあきたら家に帰るのさ。
   孫と遊んで、眠くなったら寝れば良い。目が覚めたら友達のバーにでも行って酒を
   飲み、ギターを引いて気持ちよく歌えば良いさ。眠くなったらまた家に戻って
   眠れば良い。どーだ。まさに遊んで暮らすとはこの事で、、、、、。」 


  「 、、、、あれ?」



12、漁師はニヤリと笑い、軽く手を振り、何も言わずに帰って行った。 



小説、終わり。どーですか。なんか眼からウロコじゃありません?
この漁師、すでにやってるよ?みたいな。


つまり、「成功」とか「幸せ」ってやつは、身分や資産とか、収入とは関係ないって事
なんですよ。社会的に成功しているビジネスマンになるのはなかなかできる事じゃないが、
主観的に成功している漁師になるのは心の持ちようで誰でもなれるってやつです。


ちなみに社会的に成功すると、それを維持するのはものすごく大変。ちょっとしたトラブルで
今まで積み上げてきたものが一瞬で紙くずになる事もある。あるマンガで、
「平凡ほど偉大な人生はない」というセリフがあったが、この漁師はまさにその典型と言える。


平凡だから、敵が少ない。
平凡だから、時間に余裕がある。
平凡だから、心にゆとりがある。
平凡だから、大きくを求めない。


なるほど。これでこそ本当の「幸福」「成功」と言えるかもしれない。
それを「幸福」と感じるのか「つまんねえ」と感じるのかはその人次第ではあるが、
「幸福」と感じているのであれば貧乏でも「成功した人生」と言えるはずだ。


チャップリンの名言に

「人生に必要なのは勇気と想像力とほんの少しのお金だ」とある。


そして、幸せに生きるために必要なものは、

「それなりの、健康と、人と、少しのお金。できれば、夢や目標と、愛する人」とある。


なので、「億万長者になるのが夢」って人に幸福が訪れる事はない。
「お金を得る事」自体を目標にしても「そのお金を何に使うのか?」がはっきりして
いなければ何の意味もない。お金はただの紙っペラであり、使わなければなんの価値もない。


ちょっと、「幸福」ってやつに不可欠な条件を思いつくまま書いてみる。


1、心にゆとりがある事。
2、時間に余裕がある事。
3、貧乏でない事。自分の周りにいる一般的な暮らしができる事。
4、健康である事。
5、ヒマ過ぎない事。やる事がなさ過ぎても逆につまらない。
6、趣味がある事。ちなみに「仕事が趣味」はNG。引退したら趣味なしになってしまう。


思えば子供の時は全然お金持ってない時代でも、幸せな時間ってのは確かにあった。
出会いがあれば新鮮だし、別れがあれば悲しかった。成長するといつの間にかお金を
持っている事が「なんでもできる。なんでも買える」って事に気付き、猛烈にお金が
ほしくなる自分がいた。ここで「金遣いがあらいのか、質素な暮らしでも満足できるのか」
によってその後の人生がずいぶん変わってしまうのだろう。これは親の教育が非常に重要な
意味を持ち、子供をだめにする方法は「なんでもわがままを聞いてあげて、ほしがる物を
なんでも買ってあげる事」というが、本当にその通り。幸せになれない大人に育つ。



まあでも、結局はその人次第かな。だめ親ほど子供は真面目に育つ場合もあるし、キチン
としている家でこそ犯罪を犯すような子供が育つ場合もあるし。実際に人生を幸福に
生きている人間なんて何万人に1人ってくらいしかいないんじゃないかってほど、
全然見かけない。たまに社会的に成功している人が幸福そうに生きているのを見かけるが、
本人ではないので本当の所はわかりようがない。



しかも、仏教で言う苦しみ「四苦八苦」ってやつは絶対に逃れる事など不可能。


「四苦八苦」

生・・・・・・・・生きる苦しみ。
老・・・・・・・・人はだれも老いる苦しみを持つ。
病・・・・・・・・人はだれも病気になる苦しみを持つ。
死・・・・・・・・人間はだれも死ぬ苦しみを持つ。

愛別離苦・・・・・愛する者と別離する苦しみ。
怨憎会苦・・・・・怨み憎んでいる者に会う苦しみ。
求不得苦・・・・・求める物が得られない苦しみ。
五蘊盛苦・・・・・五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならない苦しみ。
         (ごうんじょうく)



つまり、幸福に生きていようが夢を持って充実して生活してようが、なんらかの不幸は
必ず起きる。今幸せを感じていても将来なにが起こるかわからない。結局は「死ぬ間際」
でしか、今までの人生は幸福だったのか、不幸だったのか、判断できないのかもしれない。


なにが言いたいのかっていうと、人生ってのは人それぞれであって1人1人幸福の形が違う
ので正解ってやつはないのだから、今の生活に不満だらけで苦痛を感じているなら
抜けだして違う人生を歩むべきだけど、今の生活に「納得」して生きているのであれば
ある程度我慢できる不満というやつがあっても自分がそれで良ければなんでもOKって事
になるのかな、、、。と。実際にはじめに紹介した小説の話でも、漁師の生活に漁師は
納得して生活しているのに対し、ビジネスマンは「もったいない」と思っている。
自分にとって納得できる生活ってやつは、自分でしかわかりようがない。


つまり、「幸せの形」とか「納得できる生活」ってあくまで主観的な事であって、人の
マネごとをしたって絶対に到達できる訳がない。まさに「隣の芝生は青く見える」だ。
近くにいる「うらやましい奴」は「ただそのように見える」だけの幻想であり、実はすでに
そいつよりも自分の芝生のほうが青いかもしれない。そして他の誰かからは自分の芝生の
状態をすごく青く見られている可能性がある。このように考えていくと人間なんてどっちが
勝ちでどっちが負けたとか何もない。上も下もなく、はじめから比べる必要すらない。
誰かと何かで意見が食い違っても、「俺は俺だ」で済んでしまえばもう「幸せ」に達して
いるのかもね。それがいきすぎて人に迷惑かけてもダメだけど。






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