大島記念音楽堂へ「飛天の響 〜フルート&ハープによる東西音階の競演〜」 | 〜ことばの世界〜朗読家 馬場精子

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こんにちは。京都の朗読家 馬場精子です。ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。4月に伺った演奏会のことをやっと書けるようになりました•*¨*•.¸¸♬



建築家の小川真樹さんのお話を加筆しましたので、再びアップさせていただきます。小川さんのお話は後の方に載せております。




 

 

 

昨年3月に平塚の洋館でご一緒したフルート奏者・中瀬香寿子さんが演奏会にご出演されると知り、日程を見ると…私が東京・上野の野外音楽堂に出演する翌20日!またとない機会!と、次の日、東京から海老名市の大島記念音楽堂に向かいました。

 

 

 


プログラムです。

 

 

フルートの中瀬香寿子さんの繊細で細やかでありながら、懐の深さを感じる音色がとても好きです!バスフルートも演奏されましたが、とにかく格好良くて憧れます。写真はリハーサル中の中瀬香寿子さんですが、お衣装もとても素敵です。

 

 

 

 

ハープの堀米綾さん、初めてお聴きしたのですが、音色の美しさ、深さ、凄みを感じました。お二人が演奏されると、空気が一変します。特に第二部では作曲家の二宮玲子さんによる「フルート&ハープのための『天女の四季〜インド古謡による』は全曲、初めての公開だったそうですが、聴いていると様々な世界に連れて行かれ、魅力に溢れていました。

 

 

 

第一部、オペラ「道成寺」よりアリア、こちらも二宮玲子さん作曲です。客席から登場されたソプラノの菅野真貴子さんの鬼気迫る表情と歌声は美しく豊かで、ホールいっぱいに響き、圧倒されました。二宮玲子さんの「北インド古典音楽」の基本音階と対応する教会旋法のお話は、一緒に歌う場面もあり、親しみやすく楽しかったです。

 

 

二宮玲子さん(作曲家)

菅野真貴子さん(ソプラノ)

中瀬香寿子さん(フルート)

堀米綾さん(ハープ)

小川真樹さん(建築家)

 

 

満席での演奏会だったのですが、人の多さを感じさせない圧迫感のないホールでした。採光がうまく取り入れられていて、自然を感じるお庭の中に佇むその姿形はもちろん美しいのですが、最も大切な響きが素晴らしく、全ての楽器、人の声が生かされていました。設計されたのは建築家の小川真樹さんで、オーチャードホールも小川さんの設計によるそうです。プログラムの中や、終演後、建物について興味深いお話をたくさんしてくださいました。



ところで、最初にご紹介した、こちらの音楽堂のサインについて、建築家の小川真樹さんがご説明くださいました。




以下、小川真樹さんのお話です。


この音楽堂は、建主である内田悦子さん(旧姓:大島さん)の御両親の遺志を継いで建てられたものです。

オルガンの絵はお母さま愛用のオルガンを見て私が描き起こしました。当初の設計では音楽堂のホワイエにこのオルガンを置く予定だったのですが、建設費高騰でホワイエを小さくせざるをえず、置けなくなったためにここに表現したのです。

お父さまも表現したく思い、娘に宛てたたくさんの手紙をお借りして「大島記念音楽堂」の7つの文字を探しました。ですからこの文字は別々の場所から集めて再構成したものなのです。ただ、どうしても見つからなかった文字がひとつあり、それは私が想像して書きました。



何という、素敵なお話なのでしょう。単に建物を設計するだけでなく、依頼された方の気持ちに寄り添った建築物。心を打たれました。


 

 

私もご出演された方、お手伝いの方、ご家族の方とご一緒させていただきました。

 

心に残る贅沢な1日をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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