本人が納得しているのならば、性犯罪を二度と繰り返さないために、これくらいの試練はあってもいいと私は思う。しかし問題なのは、直接的に人を傷つけたり迷惑をかけたりしない、極めて平和的なパラフィリアである。たとえば使用済みパンティーのコレクターであっても金銭で聯入しているのであればお答めを受ける筋合いはない。SMプレイにしても当人たちが合意して楽しんでいるのであれば第三者が口出しすることではない。女装だって、たとえ傍目には気色悪いにしても、本人の満足感を何より優先するべきだ(失礼、もちろん美人もいる)。

 

このような性嗜好を治療の対象にするのは疑問だ。

「治療するかどうかは、本人が決めることです。DSM-Ⅳ(精神疾患の診断統計マニュアル)という診断基準では、疾患となるための条件として、『本人が困っている』というのがあるんです。つまり、本人が困っていて初めて病気扱いされるのです。私は楽しんでいる人を治療しようとは思わないし、第一、楽しんでいれば治療には来ないですよ」

 

また、神経クリニック院長の意見はこうだ。

「私は程度問題だと思うのです。まったく治せない段階まで入っている人に治療を強制するのはやめたほうがいいでしょう。やはり本人の幸せということを基本に考えていくべきです。最近の医学では、患者の嗜好に合わせるようになって、そのためには手術も施してあげようという傾向になっています。ただ軽い場合は、むしろ治すほうがいいのですよ。性嗜好がだんだん特殊になれば、相手を探すのも困難ですから、あまり特殊化しないほうがいいでしょう」

 

楽しみも苦しみもある場合はなかなか決断しにくいだろうが、いずれにしろ医学界においては、性嗜好の自己決定権は尊重されているようだ。しかしいくら本人がよくても、妻が嫌がっているとなると、これもまたやっかいだ。

妻のセクシャル・ライツを侵害するな!

パラフィリアの男性の中には、妻との「普通のセックス」をできる人もいるが、ぜんぜんできない人もいる。間題なのは後者だ。妻にとっては性不全でしかない。夫のほうは決して自らの性嗜好を妻に明かさず、他の場所で他の相手と性欲を満たしているのだからフェアではない。

 

以前、女装愛好者を取材したとき、そういう人たちが何人かいた。結婚して5年にもなるのに、一度もセックスしていないという人もいた。「求められたら、手で適当に済ませている」と軽く言うので驚いた。自宅以外に女装部屋を借りていて、そちらでいろいろと楽しんでいるという。おそらく妻のほうはセックスレスを深刻に悩んでいるのだろう。新井さんの場合は、妻との「普通のセックス」で挿入はできたが、射精までの満足感が得られず、やはり性的な不一致は否めなかった。これも妻は「なぜ脾」と考え込んでいたかもしれない。お気の毒である。

 

「性嗜好を強要することも、隠していてセックスしないことも、妻のセクシャル・ライツ(セ

ックスを求める夫婦相互の権利)を侵害していることになります。まず話し合って、理解を求めることが大事です」ちなみに、セックスの最中に妻に靴をはかせることを強要していた「靴フェチ」の男性が離婚訴訟で破れたという判例もあるそうだ。パラフィリアの受難は続く・・・。

 

早漏で悩んでいる男性は少なくない。また、早漏を簡単に改善できる薬があることを知らない男性は多い、医薬の発展が目覚しい昨今では、早漏もEDと同じように薬で改善できるのである。

 

EDはバイアグラが有効であるように、早漏にはプリリジーという世界初の早漏改善薬がある。プリリジーの主成分はダポキセチンという成分で、早漏の男性が通常の性行為で射精する時間の5倍程度まで引き延ばすことが可能となる。

 

また、プリリジー以外にもダポキセチンを使用した早漏改善薬は多く存在し、その中でも人気が高いのが、スーパーカマグラである。スーパーカマグラはダポキセチンの他にシルデナフィルというバイアグラの主成分が含まれており、勃起不全に大変な効果を発揮する。

もちろんスーパーカマグラは勃起不全がなく、早漏だけを改善したい男性にも有効である。