日本と西欧の500年史➋ 西尾幹二著(2024年発行) | ウインのワクワク「LIFE」

ウインのワクワク「LIFE」

            琴線に触れるものを探して

 

本書から】

 

第一章 そも、アメリカとは何者か

議会の反対者たちにハワイが防衛の要であることを示すために、ハワイより西方で戦いが発生しなければならなかった。~スペイン領フィリッピンを戦場にすることは拡張主義者たちにとっては予定された行動、理想のシナリオだ。~フィリッピンのスペイン艦隊はあっという間に壊滅した。

 

いうまでもなくフィリピンより西側に仮想敵がいた。それは台湾で、すでに日本領だった。

 

ハワイ併合を踏み台にしてアメリカは太平洋国家として躍り出てきた~。

 

アメリカは~東洋に対しては無制限に侵略する意志を当初から隠さなかった。そして、それはイギリスを追い越すという主要同期に支えられてもいた。

 

白人文明はスペイン、ポルトガルの覇権時代から、自国の外に略奪の土地、奴隷的搾取の領土を求めることを常道とする。

 

(アメリカは)膨張する必要がないのに「西進」という宗教的信条に基いて膨張する国だった。

 

ユダヤ金融資本がイギリスからアメリカへ移動したという条件の変化もあり、これが決定的だったのかもしれない。

 

日本は正義のきれい事を唱えるアメリカ、そのじつ武力と金融力とで世界を遠隔操作する新しいシステム支配をめざすアメリカに翻弄されつづけることになる。

 

アメリカはNATOに介入しつづけ、軍事的カウンターパワーとしてのヨーロッパ連合の成立を決して許そうとしない。~「世界政府」志向のアメリカの意志は一貫して変わらない。