【感想】ウォーリー(WALL.E)はエンディングまで行きつけば良さが分かるんです。
こんにちはディズニー映画をおすすめするマンです。
かれこれ、このブログで紹介してきたディズニー映画はとうに30は超えています。もちろん、見てはいますが、紹介していないものもあり、40作品はディズニー映画を見て来た僕。
ブログに書かずとも、良かった作品は周りの友達におすすめしたりなんかはしていましたが、ここまでディズニー映画ばっかり狂ったように見ている僕に、おすすめしてくる人は殆どいませんし、何なら一浪一留なので友達すらいません。
そんな僕に一通のコメントが。
あ さん
はじめまして。ディズニー関連の記事を拝見しました。
共感できる点や自分が見ている時には気づかなかった点など、とても新鮮な気持ちで読めました。
私はディズニー作品の中でwall.eが一番好きなのですが、主さんは見た事はありますか?
どんな内容でもいいので、是非wall.eの記事を読んでみたいと思い、コメントを残しました。ぜひご検討ください。
「あ」という、くそ適当な名前からは想像できない、すごく丁寧なコメント。wall.e(ウォーリー)が一番好きで、是非見てほしいとのこと。
もっちろん、喜んで見ますよ!!!!!!!感想を書きますよ!!!!!
けっこう、深いですよ。評価は6点です。
ウォーリー(WALL.E) の紹介
29世紀の地球。700年もの間、たった独りでゴミ処理を続けているロボット【ウォーリー】。彼の夢は、いつか誰かと、手をつなぐこと。
ある日、そんなウォーリーの前に、真っ白に輝くロボット【イヴ】が現れる。一目惚れしてしまったウォーリーが、イヴに大切な宝物“植物”を見せると、思いがけない事態が!イヴはそれを体内に取り込み、宇宙船に回収されてしまう。イヴを失いたくない!必死に宇宙船にしがみついたウォーリーは、大気圏外へ飛び出して…。
宇宙の遥か彼方でウォーリーを待ち受けていたのは、地球の未来が懸かった壮大な冒険だった!
(ウォーリー|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー より引用)
ディズニー史上最大スケール、舞台は宇宙。主人公はもちろんロボットのウォーリー。
これまでも魚や虫、モンスターなど、様々なものの世界を映画にしてきたピクサーですが、今回のウォーリーは一味違います。
紹介動画を見ればなんとなくわかると思いますが、ロボット同士のラブコメや大宇宙が舞台のSF……だけなんて、浅いものではなく、現代社会を真っ向からおちょくったり、主人公はしゃべらなかったりと、色々革新的なことをしている作品なんです。
ウォーリー のおすすめポイント
主人公がしゃべらず、前半「何これ」状態。そのあとの急展開が良い
映画の良し悪しを左右するのは、
- ストーリー構成
- キャラクター
- 歌
何度も言ってきましたが、世で評価されるのはどれかしらかが秀でているやつ。
ディズニーのキャラクターは全体的に印象が強いため置いておくとして、
ディズニーのストーリ構成といえば、張り巡らされた伏線が美しいトイ・ストーリー。
歌といえばアナ雪。
もちろん、アナ雪は歌だけじゃなく、ディズニープリンセス作品として初めて恋愛物語に終始せず、己の夢や自由達成を主体にしたストーリーも評価されています。でも、社会現象にまでなれたのは確実に歌。
ウォーリーは社会現象にこそなりませんでしたが、是非!とおすすめする人がいるほど人気な作品。
ウォーリーで特に秀でているのは、まぎれもなくストーリー。
この映画、前半は本当に退屈。主人公のウォーリーはしゃべらないし、登場人物も友達の虫くらい。カサカサしか言わない。
四角いロボットがうろちょろ動いて、そこら辺のごみを集めて、また動いて集めての繰り返し。
他の人も言っていましたが、まーーーーじで前半つまんないんですよ。
ディズニー映画「ウォーリー(WALL-E)」は絶対観るべき!特に色々な事に慣れっこになった大人にこそ観て欲しい! - 悩みすぎな私の子育てライフ
ここまでぺらぺらと話していて申し訳ないんですが、実は半年ほど前、ウォーリーを見てたんですよね。その時は冒頭のあまりの退屈さに、10分ほどで消しました。
でも、ウォーリーは中盤からが本番。お友達のイヴが出てきて、これまでは単なるがらくたに過ぎなかったウォーリーに、性格らしいものが見え始める。
後半は地球から宇宙へと話が広がり、何人ものキャラクターが出てきて話の深みが出る。
最初っからウォーリーがいろんな人間を助けるロボットとして活躍している物語だったら、それはそれで面白いんでしょうが衝撃がないと思うんです。
ちなみに、ウォーリーがイヴと会話をするまで、開始から22分。人間と会話するまで39分かかります。
二次関数的に物語が進んでいく構成がウォーリーの魅力の一つです。
何もしなくなった人間は、何もできなくなる……
技術の発達により人間がすることはすべてロボットがやってくれるのが、ウォーリー舞台である、今から700年後の世界。
掃除、洗濯、移動、買い物、起き上がること、食べること……生きること以外すべてロボットがやってくれるんです。夢のような世界。
歩く必要すらないから人間はどんどん太るし、読み書きすらできなくなる。見ている映像や服も機械が勝手に決めたもの。
ディズニーにしてはめちゃくちゃブラックジョーク。普通に見てて怖くなった。
こんなのめちゃくちゃ前から、それこそ700年前から言われてきていたんでしょうけど、最近の若者は周りの目を気にし過ぎているじゃないですか。しかも、拍車をかける情報化社会。
スマホ片手にツイッターやインスタやまとめサイト。知らず知らずのうちに大衆の流れに流されている。
自分の足で歩くことすらできなくなったら、太った醜いブタになる。そういうメッセージが込められているんでしょう。
エンディングは必見。人間の文化の成長に合わせて、今後の物語が描かれます。
ウォーリー、なんといってもエンディング。間違いなくこれまで見た映画の中で断トツエンディングが作りこまれています。
冒頭、原始人の壁画では、宇宙船が地球に降り立つラストから、持ってた植物を植えたり火を起こしたり、人類基礎的なことをする様が描かれ、
エジプト・ギリシア美術では井戸による水路と稲作が描かれる。
モザイクタイルで魚や亀が地球に戻ってきたことを示し、水彩画で人間の文化的生活や商売の様子など、決して原始人とは呼べない生活が描かれています。
ゴッホやモネのようなイラストでは、花や虫、動物などが生き生きと暮らしている様子が描かれ、もう荒廃していたころの影はありません。
そして最後は、きっと何百年何千年も経っているんでしょうけど、姿の変わらない二つのロボットが手をつなぎながら散歩をしているシーン。
人間がこれまで歩んできた歴史になぞられて、ウォーリーの今後が描かれているんです。こんなに語ることの多いエンディングはありますか?
ウォーリーは尻上がりの作品なんです。
今回、コメントが無かったらウォーリーを見ることはなかっただろうと思います。正直、最初10分は何の感情も抱かなかった。
イヴが出てきても、とくに面白いとは思わなかった。
でも、宇宙に話がうつって、流れが変わる!おもしろいし深いです。どちらかというと大人向け。エンディングに関しては色々知ってる人向けだとおもいますが、一番ウォーリーが好きっていう人がいるのも納得です。
僕の中では6点ですが、大好きな人もいると思いますので一度見てみては?
そして、「あ」さん、コメントありがとうございました。
今後ぜひ、私めに何かおすすめの映画やバンドなどがあれば、気軽にコメントやメッセージお願いいたします。
Twitterはこちらです。
ウォーリーはいいぞ……他のディズニー映画とは全然違う雰囲気楽しめるし、テーマは深いし、何よりロボットが可愛い
— 黒髪公民館@ブログ (@kou_min_kann) 2019年1月12日
ウォーリーなど、様々な映画をお得にたくさん楽しみたい方はこちらの記事をどうぞ
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【感想】「カールじいさんの空飛ぶ家」、過去を捨てて浮かび上がる78歳 - 黒髪公民館
黄緑色社会ってどこの層に人気があるの?
売れているバンドには二種類あって、それは、僕みたいな初心者が聞いても「良き!!」と思えるくらい簡素化・シンプルで癖がないものと、めちゃくちゃ癖があって少数から絶大な人気を得ているタイプのもの。
一つ目の分かりやすい例が、みんな大好きKANA-BOON。
二つ目の例が、今年バズるぞ2019に選ばれたKing Gnu。
広く浅くか狭く深くの違いで、前者は何時誰が聞いても、ある程度は楽しめるが、後者は体調とか気分とか、その人の人生経験なんかによって評価が左右される。
どっちのほうが良いとか悪いとかの話ではないんですが、どちらのパターンで売れていても、この人たちに支えられているんだろうなぁっていう層っていうのは数曲聞けば分かってくるものです。
KANA-BOONをよく聞く層は、音楽聞き始めの高校生・大学生や、軽く乗りやすい音楽が好きな層。
King Gnuをよく聞く層は、音楽玄人。クラスでも一目置かれる音楽オタク(自称)。人よりセンスがとがってると思い込んでおり、好きな映画なに?と聞かれると、ドキュメンタリー映画や無声映画を答えちゃいそうなやつ。間違いない。
バズリズムで発表された今年コレがバズるぞ!BEST10 を眺めていると、一際目を惹くバンド名があるじゃないですか。緑黄色社会。
去年から名前はたびたび見るようになってきた印象。一度聞いたことがある人も少なくないと思うんですが、この人たちって、どの層に人気なの?
黄緑色社会、略してリョクシャカ
名は体を表すとはよく言ったもので、商業的戦略が含まれるバンドにおいては、本当に性質や中身を的確に表している。
僕たちサンプルのような絵にかいた一般庶民とは雲泥の差があるほどハイセンスなバンドマンが、「この名前はセンスが良い!これでいこう!」と決めた渾身の文字列、それがバンド名。
よく言われていることですけど、おいしくるメロンパンはサブカルチックな女子高生ファンが多いし、Suchmosはちょっとスカし過ぎて女子高生にはわからないのか、女子大生から30代のファンが多い。実際にライブに行っても席のほとんどはこれらで埋まっています。
さて、黄緑色社会。今世の中を席巻しているバンドの多くはカタカナかアルファベット。その割合は90パーセント以上。そんな時代わざわざ少数派である漢字のバンド名をつけちゃうことからも分かりますね。
……そう、周りと同じことはしたくない連中がファン層。つまりアニメオタクがファン層。である可能性が非常に高いです。
黄緑色社会、略してリョクシャカ、名前だけでここまでファン層を絞らせて良いのか?!
アニオタが好きそうだから聞かない。は、もったいない!
僕、アニメオタクが本当にアレなんです。
飲み会上下関係マナーが嫌だって…そんなプライドあるうちはキモオタク - 黒髪公民館
自分でも心配になるくらい。
名前だけで、リョクシャカはアニオタ好みのバンドだって決めつけてしまいましたが、実際に聞いてみましょうよ。
ね?
声優みたいな声のきれいさに、はきはきとした力強さ。そして極めつけの、PVで踊る美女。明らかにアニメのエンディングソング。
好きな人の前で素直になれないけど、本当は激甘なことを言いたい恋する乙女心を、バンドっぽくないポップな音楽で装飾した曲。この曲にあったモデルをよくみつけ……
え?!この人、本人なの?
実は黄緑色社会、完全なるおしゃれ集団。perfume3人と菅田将暉をミキサーに入れてごちゃまぜにし、そっから4人に再分離させたら男女2名ずつのグループになりました感。
結局世の中見た目が10割。イケメン美女にはみんな弱いんです。
リョクシャカをもう一度聞いてみると、なんとも良いじゃないですか。
バンドの紹介文なんかではよく、“いきものがかりを思い出させるメロディ”なんて書いてありますが、全然違う。
むしろaikoに近く、女の子の一歩踏み出せず叶わなかったほろ苦い恋愛や、逆に踏み出してしまって後に引き返せなくなり、後悔しながらも夢中で走り抜けようみたいな青春チックな気持ちが力強い歌声で押し出されます。
それだけでなく、男子主体の恋愛ソングや、応援ソングもある。どの方向も死角がない感じ。
緑黄色社会って、どの層にも人気になりえるグループなんです。
常にネクストブレイクと言われ続けてるけど、今年は?
ここ2、3年、ネクストブレイクアーティストと言われ続ける緑黄色社会、略してリョクシャカ。
一曲でも聴いてもらえると、他の曲も聞きたいと思うくらい吸引力があるバンドなんですが、如何せん露出が少ない。
めちゃくちゃアニメエンディングに合いそうな曲がおおいので、今後、ノイタミナ系統のアニメのEDに抜擢されれば、絶対ブレイク間違いなし。
ミセスっぽいと言われることも多いため、万人受けする底力は秘めています。ミセスのように、方向性で迷うことがないようにしてほしい一心です。
最後に僕のおすすめを張って終わります。
おすすめのバンド記事はこちら!
→正直、「King Gnu」のことを「キング・ガン」って読んでました。 - 黒髪公民館
→「栞」とかいう、最高の春歌が来ました。尾崎世界観、あいみょん、フォーリミGENなど豪華。 - 黒髪公民館
緑黄色社会をいつも聞きたいならこちらもどうぞ!
正直、「King Gnu」のことを「キング・ガン」って読んでました。
King Gnu。皆さん読めます?
2019年1月4日、バズリズムで「今年コレがバズるぞBEST10」が発表されました。
なんとも胡散臭いランキングですが、音楽関係者244人にアンケートを取った結果ということ。音楽関係者っていうワード自体、信頼性のかけらもないですが、それに拍車をかける「244人」という数字。もっとアンケートがんばれ。
信用に値しないランキングかと思いますが、これまで実は、WANIMAやマイヘアなど、各年を席巻したバンドを見事当てているため、とりあえず今回も信じてみることにします。
ちなみに、去年の一位はCHAI。
なぁ……本当に信頼していいのか?
今回、そんないわくつきのランキング一位はKing Gnu。正直、僕はキング・ガンって読んでましたね。
King Gnuはおしゃれ集団
King Gnuってどんな人達かなぁと思い、検索してみると、明らかに僕とは住んでる世界が違う人たちが出てきました。私立高校出身で、趣味は自転車の窃盗です!って言ってる顔です。
他のバンドを引き合いに出すのもどうかと思いますが服も髪形もおしゃれ過ぎ。ダボダボの赤いカーディガンを速攻GUで買ってきます。来週にはパーマ当てるんで、許してください。僕の自転車盗まないでください。
King Gnu(キングヌー)Official Website
キングヌーがおしゃれでハイセンスなことは公式サイトからもあふれ出ているので、一度ご覧になってみてください。
”売れ線”ではないキングヌー
とにかく聞いてみてほしいんですけど、いわゆる売れ線からはめちゃくちゃ離れています。
売れ線といえばKANA-BOON。対局。決して乗りやすいテンポじゃないし、歌詞が頭に残るわけではない。
でも、変に癖になる音で気が付けば一日一回は聞いてしまっている自分がいるのが不思議です。
歌詞を見てみると、一昔前の椎名林檎っぽっさがあるなぁという印象。
走り出す山手に飛び乗って ぐるぐる回ってりゃ目は回る 隣のあんた顔も知らねえ
洋楽っぽいテンポですが、歌詞はゴリゴリ日本。本人たちいわく、「周りが洋楽ばっかりやり始めたから、俺たちは邦楽で行こうぜ!」とのこと。
むしろめちゃくちゃ洋楽っぽさあるんですが……
キングヌー、今年バズるか?う~ん、一過性で終わりそう
さてさて、結局、今年バズるかどうかですが、個人的にはバズって終わり。マイヘアとかWANIMAみたいに、安定して聞かれるバンドにはならないんじゃないかなぁ。
そのバズも、今が最大風速な気がしますね。
今、はやってる人達とは一線を画した音楽性で耳に残るため中毒性はめちゃくちゃ高いと思うんですよ。しかも、歌詞も聞けば聞くほど良き。
でも、安定して聞かれるかどうかって、結局のところ万人受けするかどうか。PrayerXとかTokyo Rendez-Vousを聞いてると難しそう。
……と思ってたら、
Flash!!!、ありましたね。万人受けしそうな明るい音でアップテンポ。撃ち抜かれました。
癖があるバンドだけに一度聴いたら耳には残るためCMタイアップやドラマタイアップ次第。
確かに、今年コレがバズるぞBEST1です。
というわけで、皆さんの捻くれた自慢したい欲求と、新しい音楽を聴きたい欲求を撃ち抜くKing Gnu、キングヌー改めキングガンを今年は追っていきましょう。
そんなKing Gnuを手軽に聞きたい方は、こちらの記事をどうぞ。
邦楽には、音楽聞き放題サービスAWA(アワ)が曲やアーティストも多くおすすめでした。 - 黒髪公民館
AmazonMusicUnlimitedは最高!半年使った感想、評価 - 黒髪公民館
【感想】「カールじいさんの空飛ぶ家」、過去を捨てて浮かび上がる78歳
カールじいさんの空飛ぶ家って見たことあります?
言わずとしてたディズニー作品、しかもヒット作連発のピクサー。噂によると、カンヌ国際映画祭のオープニング映画……
聞いたことはありますよ?キャラクターもなんとなくわかる!ツムツムに出て来たから。
でも、なんかおじさんが主人公でしょ?見るからに感動作っぽいし。リメンバーミーと同じく、ピクサーの感動作+主人公が人間の作品って、なんまり肌に合わないんだよな~~~
なんて思いつつ、とうとうディズニー作品で見るものがなくなり、以前友達におすすめっされていたのを思い出してついにカールじいさんを見てみました。
これ、めちゃくちゃおもしろいです。評価は8点です。
カールじいさんの空飛ぶ家 の紹介
78歳のカールじいさんは、最愛の妻エリーに先立たれ、彼女との思い出が詰まった家でひとり暮らしをしていました。ある日、妻との約束を果たすため、人生最大の決心をします。住み慣れた家に無数の風船を結びつけ、「パラダイスの滝」を目指して大空へ!偶然空飛ぶ家に乗り合わせた少年ラッセル、南米で出会う不思議な犬ダグと共に、冒険の旅が始まります!
最愛の妻を亡くした78歳の老人。妻との思い出が詰まった家で一生を過ごそうと思っていたが、都市の再開発やトラブルにより立ち退きを命じられます。
思い出を捨てたくないカールは、家にたくさんの風船を結び付け、家ごと引っ越すことを決意。行先は愛する妻がいつか行きたいと言っていたパラダイスの滝。
偶然乗ってきた少年・ラッセルと、道中仲間になった鳥と犬と共に世界を旅しているといろんなトラブルに巻き込まれて……
「な~んだ、よくある冒険譚か。しかも仲間が老人と犬と鳥って……」そう思う方も多いかもですが、そんなに薄くはない!
カールじいさんの空飛ぶ家 のおすすめポイント
老害、カールじいさんが可愛く見えてくる
主人公カール・フレドリクセンはめちゃくちゃ老害。都市を開発するための立ち退きにも応じないし、工事現場のおっさんを怒鳴り散らすし、けがをさせるし。
こんなじじぃが我が家にいたら速攻で施設にぶち込みますが、妻に先立たれ子供も授からなかったじいさんを止められる人はいません。
カールじいさんが流血沙汰のトラブルを起こしてしまって、街にいずらくなったのを見かねて、市の職員?がカールを施設に送り込もうとするも、「最後にもうちょっとだけ家を見ておきたいんだ」といって、家ごと逃げる。
トンだ老害ですよ。
このくそ老害カールが後半になるにつれてどんどんかわいくなっていくんです。
不愛想で頑固なじいさんっていう印象が強い前半でしたが、自分が憧れていた英雄に対する態度や、ボーイスカウトとの掛け合いなどからも、自分の芯を持った、ちょっと不器用なじいさんというイメージに変わります。
年寄り同士の戦闘シーン!?はコミカル
ディズニー作品といえば魅力的な敵。今回の敵は、昔カールが憧れていた英雄:チャールズ・F・マンツ(94歳)
30年代に活躍した冒険家で子供時代のカールやエリーが憧れていた存在。現在は94歳。
長らく捕らえられずにいた怪物に執着しており、さらに過去の出来事から疑心暗鬼になっている。旅の途中のカールと対面し、最初は意気投合するが、誤解により彼らが怪物を手に入れるために南米に来たのだと思い込む。(カールじいさんの空飛ぶ家 - Wikipedia より抜粋)
78歳VS94歳のバトルはマジで面白いので、ここだけでも見てほしい!
入れ歯は抜けとび、腰を痛め、老眼に悩みながら戦う高齢者たち。めちゃくちゃコミカルなんです。
過去を捨ててじいさんは浮上する
僕がカールじいさんの空飛ぶ家を見てよかったと思ったのが、込められてるメッセージ性です。
何も、いくらディズニーピクサーだからと言って、年寄りと子供の空飛ぶ家での冒険っていう話だけでカンヌに行けるほど甘くありません。
この映画、めちゃくちゃいいことを言ってるんです。
風船のガスが抜け、家が浮かび上がらなくなった時。カールは家の中にある妻との思い出の品などすべてを家から放り出します。
これまで未練たらたらで、何をするにも妻の写真を見ていたカールがいろんなものを捨て始めるんです。
その結果、家は再び浮かび上がりカールも人生を前向きに歩み始められたっていう話。
受験に失敗しただとか、就活に失敗しただとか、フラれたとか、人生には忘れられない過去が勝手についてくるものです。
いつまでたっても元カノの手紙をタンスにしまい込み、ふと目に着いた時に思い出を思い出してしまう……なんて、未練がましいことはもうやめましょう!
過去や想いでは捨ててしまって方が、人生は浮かび上がるし前に進める。そんなメッセージが込められた映画だと思います。
カールじいさんの空飛ぶ家 期待以上の傑作です。期待せずにみて!
何が言いたいのかというと、全然期待していなかったカールじいさんの空飛ぶ家、めちゃくちゃ良いです。
全体として、ストーリーはこじんまりしており、決して派手な映画ではありません。ですが、鮮やかに彩られた画面や含蓄あるおじさんの物語、そして込められたメッセージ。
期待せずに見ていたからかもしれませんが、めちゃくちゃ心に響く映画でした。
【感想】「プーと大人になった僕」、道徳の授業を受けている気分になります。
2018年、一番の話題作といってもいいんじゃないかなぁという映画、「プーと大人になった僕」。
話題のなり様は種々あります。主演男優・女優がすごかったり、脚本がすごかったり、売り上げだったり、主題歌だったり。
プーと大人になった僕に関して言えば、完全な色物路線の話題性。周りの友人に「今度、プーさんの映画見に行くんだ!」っていえば、十中八九、「は?プーさんの映画なんてあるの?しかも実写化?」。残り一割とちょっとは「『クマのプーさん』(英: Winnie-the-Pooh)は、1926年に発表されたA・A・ミルンの児童小説である。クマのぬいぐるみである「プー」と、森の仲間たちとの日常を10のエピソードによって描いている。1928年には同様の構成をもつ続編『プー」と返ってきます。ここは秋葉原か?
予告映像ではプーさんの声がおっさん過ぎてひいちゃってしまいましたが、話自体はプーさんが現実世界とおとぎ話の世界を行ったり来たりする冒険ストーリーなのかなぁなんて思っていました。
中身は含蓄ありまくりな道徳の教科書でした。
評価は5点です。
・プーと大人になった僕のあらすじ
クリストファー・ロビンは、大人になり愛する妻と娘とロンドンで暮らし、忙しい毎日をおくっていた。 ある日、仕事のことで頭を悩ませていたクリストファー・ロビンの前に現れたのは、かつての大親友のプーだった! 大人になったクリストファー・ロビンとプーさんの奇跡の再会と、そこからはじまる新たな感動の物語。
物語は、ロビンの少年時代から始まります。
プーさんたちがロビンのお別れ会を開いています。ロビンは実家から離れた学校に、寮生として行くのでもう100エーカーの森には訪れない。そんなことを言っています。
こんな結構寂し気な冒頭からはじまり、3分刻みくらいでロビンが成長していきます。どの時代も、ロビンが疲弊しきっているのが印象的。そして、何章か目(確か6章?)から本編が始まります。
カバン会社に勤めるロビンは、大切な家族のために働き詰め。娘や妻と終日遊ぶ時間なんかなく、家庭環境はボロボロ。今辛いのは、将来の幸せのためだと自分と家族に言い聞かせ働きまくります。そんなの分かってもらえるはずもなく、家庭間の溝は深まるばかり。
そんなときにプーと出会い、大人になったロビンがちょっと変わっていくストーリーです。
プーと大人になった僕 感想
大切なもののために、今の大切なものを捨てているかもしれない
クリストファーは家族が大好き。家族のために毎晩遅くまで仕事をしているし、休日も働いている。今必死に働けば将来家族が幸せになるに決まってる!子供を親元から離れた学校に通わせるのも、ゆくゆくは子供のためになるから。
全ては家族のために取っている行動ですが、裏目裏目に出てしまいます。何度も娘との約束を裏切り、妻と娘に距離を取られ、別居状態にまでなってしまいます。
大切な人や物事を本当に思うと、「今は我慢の時」なんてことを思うのはよくあること。僕も、彼女との将来のために家に引きこもって資格試験の勉強をしてたら、そっぽを向かれた経験があります。
20代の僕でさえ思うのですから、家庭を持った人には思い当たる節がいくつもあるでしょう。
過去や未来を深く考えず、今現在を楽しむ。大切にすること。それが大事。なんて道徳的な……
夢はタダではないんだ、何もしなければ何も始まらないんだよ
現実的な会社の人 VS 楽観的なプーさん 的な座組で話が進み、プーさんの言葉ばかりに気を取られてしまいがちですが、やっぱり社会を生きてるビジネスマンの言葉のほうが響きます。
とくに響いたのがこれ。「夢はタダではないんだ、何もしなければ何も始まらないんだよ。」
クリストファーのいる部署が赤字で、このままでは何人もの部下がリストラされてしまう!碌な解決策は浮かばないが、絶対にリストラはさせたくない。なんならカバン部をもっともっと大きくさせたい!……でも、明日は娘たちと旅行に行くから休日出勤なんてできません(*^^*)
な、状況で、上司からはせられた言葉。何もないところからは何も生まれないから何かを犠牲にしなければいけない。
「ブラック企業」「パワハラ」なんて言葉が横行する現代社会ではなかなか納得してもらえないかもしれませんが、僕は仕事のために何かを犠牲にするのは当たり前だと思っているので変に納得。
もちろん、人に押し付けるべきではないのは分かりますが、責任感が強い人ほど押し付けがち。
何もないところからは何も生まれないっていうのは、超名言だと思います。
道徳的匂いが強い作品。子供向けではないかなぁ。
何はともあれ、プーと大人になった僕は道徳の教科書のような話。最終的には人をだます人が恥をかいて損をするっていう内容ですし。
いろいろ考えさせられるわけでも、笑えたり泣けたりするわけでもないです。
はっきりいって、ぬいぐるみプーさんの可愛さと、名言を楽しむ映画だと思うので、そういう気分のときに見ればよいと思います。
【感想】インクレディブル・ファミリーの感想
2018年・夏のディズニー映画、インクレディブル・ファミリーの感想です。
直近で、映画館で見たディズニー映画はリメンバー・ミー。世間的な評価はそこそこ良かったのですが、僕にはあまり面白く感じなかったため、今作、インクレディブル・ファミリーには並々ならぬ期待をしていました。
リメンバー・ミーの感想はこちらです。
インクレディブル・ファミリーのキャッチコピーは「家事!育児!世界の危機!」。第一作目と異なり、子どもたちとお母さんにスポットライト。
題名通り、家族内の関係・ヒーロー一家独自の問題などが取り上げられています。
前編のMr.インクレディブルが結構好きで、良い作風はそのまま!むしろ時代の変化と技術の進歩で緊迫感あるストーリーと迫力あるアクションが楽しめます。
前作、Mr.インクレディブルの感想はこちらです。
インクレディブル・ファミリーの個人的評価は7点/10点中です。
インクレディブル・ファミリーのあらすじ
悪と戦い、人々を守ってきたヒーローたち。だが、その驚異的なパワーに非難の声が高まり、彼らはその活動を禁じられていた------。そんなある日、かつてヒーロー界のスターだったボブとその家族のもとに、復活をかけたミッションが舞い込む。だがミッションを任されたのは――なんと妻のヘレンだった!留守を預かることになった伝説の元ヒーロー、ボブは、慣れない家事・育児に悪戦苦闘。しかも、赤ちゃんジャック・ジャックの驚きのスーパーパワーが覚醒し・・・。一方、ミッション遂行中のヘレンは“ある事件”と遭遇する。そこには、全世界を恐怖に陥れる陰謀が!ヘレンの身にも危険が迫る!果たして、ボブたちヒーロー家族と世界の運命は!?
前作はMr.インクレディブルがメインで、妻のイラスティガールや子供たちは準主役・メイン脇役でした。今回は、どちらかといえば妻と子供たちがヒーローとして活躍する話。
今作の敵は、家事・育児とスクリーンスレイヴァー。
スクリーンを通して人々を洗脳し、インクレディブル一家を襲わせます。
インクレディブル・ファミリーの感想(ネタバレあり)
前作の一秒後から開始!14年越しの演出はアツ過ぎる
インクレディブル・ファミリーのストーリーは、前作からつながっています。
Mr.インクレディブルのラストで出て来たアンダーマイナーとの戦闘が物語のスタート。
前作公開から14年。大抵の映画の続編となると、2年後だったり5年後だったり、もっと時間がたって主人公の子供がメインになっていたりするものですが、今作はほぼ同時期。
前作の一秒後から話が始まります。これだけでもアツい。
アンダーマイナーとの戦闘とヴァイオレットの恋の行方が前作から引き継がれ、物語に大きく絡みます。むしろ柱。完全に前作ありきな話ですが、不思議と前作を見ていなくても楽しめた映画なのはすごい(友人談)
深夜アニメで最高な演出ってなんですか?僕は二期のエンディングに一期のOPが流れるやつです。ぶっちぎりそんな何度もコスられた演出が大好き。二番目は女友達同士が男を巡って本気で喧嘩するやつ。
14年ぶりの続編ですし、前作を見ていない人も楽しめるように作られているのかなという先入観がある中で映画を見始めました。そこで冒頭からMr.インクレディブルで見たシーンが流れるんです。
しかも、14年もたってるからめちゃくちゃ3DとかCGとか音楽とかがカッコよくなってます。本当にアツ過ぎる!!!
ヘレン、ヴァイオレット、ジャックジャックが大活躍
前作とインクレディブル・ファミリーの大きな違いは、なんといっても活躍するキャラクター。スポットライトが当てられるキャラクター数が全然違います。
前作ではやはり主人公、Mr.インクレディブルがメイン。カッコよかったのですが、他のキャラクターの活躍は少なかったです。ジャックジャックに関してはほとんど謎のままでしたし、その他二人の子供も、最後に活躍して終わり。
インクレディブル・ファミリーでもMr.インクレディブルが主人公なのは変わりませんが、ヘレンとヴァイオレット、ジャックジャックが活躍する姿も多くみられます。
ヘレンは女性ヒーローとして街を救い、実質主人公。ヴァイオレットは特殊能力での活躍ももちろんですが、思春期特有の悩む姿も映されています。
そして、なんといってもジャックジャック。何種類もの特殊能力を持っていることが明かされ(前作でも伝わっていましたが)、大活躍。とくにアライグマとの闘いは可愛すぎる。
スクリーンスレイヴァーは微妙……?
やっぱり、映画の評価は最終シーンで決まります。インクレディブルファミリーが超面白い!とならないところは、やっぱりラスボスの物足りなさからくるものです。
スクリーンセイバーの登場時、物々しいセリフを言います。「世間の皆は、スクリーンの奥のヒーローに自分に投影している。ヒーローがいることで皆は弱くなっている。だからヒーローを全部倒す」のような。
ここまで大きなことを言われたらどれだけ圧倒的な力でねじ伏せるか……と思いきや、意外とあっさり。ラスボスはヘレンと仲良くなった女っていう、割とありがちな展開。
そして、込められている思いも現代のスマホ・パソコンに執着している人々をちょっと批判する内容でした。ディズニーらしい皮肉さがあり、意見が分かれそうですが、僕的にはもうちょっと薄いほうが好きです。
よくよく考えればそういう意味が込められていたんだなぁ。くらいの。
インクレディブルファミリー、結局面白い!
色々書きましたが、映画全体で見れば面白いです。ただ、最高傑作ではない印象。Mr.インクレディブルが好きだったり、昨今の全破壊系ヒーローに飽きた方はぜひ見てほしいです!
継続力がない人必見!コツコツできる人になる3つの方法
何をやるにも三日で飽きる人、しなければいけないことがあるのに逃げてしまう人はたくさんいます。実際、僕もそのうちの一人です。
頭ではやるべきことの優先順位も分かっているし、焦りも感じているんですよね。でも、なかなか継続力はつかないし逃げ癖も治りません。
今回は、そんなあなたと僕に向けて、やらなければいけないことを先延ばしにせずコツコツできる人になるための方法を3つ伝えます。
継続力がない≠飽き性
面接や自己PRなんかで、自分の短所を言うときなんかは「継続力がなく飽き性ですが、いろんなことに目を向け……」などとよく言います。
継続する力がないことと飽きっぽいことは同列ではないです。
- 飽き性というのは熱心に打ち込みたいことがコロコロ変わること
- 継続力がないのは怠け者
自分で書いていて心が死んでしまいそうですが、これは紛れもない事実。そこを受け入れましょう。
毎日机や仕事場に向かう
僕の場合、勉強や仕事をきっちりやる期間に入っている間は、継続は力なり!とか考えなくても勝手に続けていけてるんです。
高いモチベーションの期間を一日でも多く続けるためには、その習慣を絶やさないようにするのが一番。とりあえず毎日何が何でも机に向かうところから始めましょう。
部屋の掃除をする
週の初めや月初めに何かを始めると、意外とそのまま何日間かは継続できていくもの。
ですが、一日でも休息日を入れると、ずるずると休み期間が延びていく人って多いんではないでしょうか?僕もその一人です……
「土日だから休もう」「月曜日から始めたほうがきりが良い」「今月はあと少しだから、来月から始めよう」みたいに。
その精神状態に入ると、もうダメ。僕の場合抜けだすのに2か月半はかかります。大抵、その時期はやるべきことを何一つやっていないことが多く、洗濯も滞っているし洗い物も散漫、自炊もあんまりしてない。そして、部屋がめちゃくちゃ汚い。
抜け出すためには部屋を掃除してみましょう!
掃除をすると気分リフレッシュ!もう最高!!!
スマホとYoutubeから離れよう
結局、どうしてやるべきことが進まないかというと、やらなくてもいいことばっかりやってるからなんです。
大抵がスマホのソシャゲかYoutubeですよ。ライバロリか水たまりボンドに多くの時間を使ってるんです。
どうしてもしなければいけないことがあるんだったらスマホを目の届かない位置に置いたり、邪魔してしまうアプリを消したりしてみるのも手段の一つです。