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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、
「沈黙は金」
という言葉があります。
これは、
「黙ることがときには大切である」
という意味の格言ですが、これが、子どもの健康にも効果があるという研究があります。
どういうことかと言いますと、静寂は、感情を引き起こす外からの刺激をやわらげる働きを持つらしいのです。
つまり、気が散る雑音がないと、子どもの脳は周囲の世界への理解を深められる、というわけです。
実際に、複数の研究で、静寂は幸福感を与えるホルモンであるオキシトシンの量を増やす可能性が示唆されており、その結果、ストレスを減らし、思考の集中や整理、全体的な落ち着きが促され、脳が感情を制御する方法を学ぶ、という結果が報告されています。
子どもには、戦略的かつ安全に複雑な社会から距離を置き、一歩下がったところで、自分とは何者なのかという物語を描く機会が必要だ、というのです。
ただ、子どもと静寂とは相容れないもののように感じられます。
子どもに、
「じっとしていなさい」とか、
「静かにしなさい」
と言っても、無理な話かもしれません。
しかし、幸いにも、沈黙の効果を得るのに、子どもを部屋の隅に座らせて声も出さないように強いる必要はないそうです。
専門家によれば、パズルやお絵かきなどの静かな遊びを通して、静かな時間を作るのも効果がある、と言います。
同時に、ぼーっとした時間にも、子どもの思考は休められます。
自然の音やハミングといった落ち着いた音に耳を傾けるのも、子どもを集中に向かわせます。
ただし、親自身が静寂が好きでないと、子どもに静かにするように言い聞かせるのは、難しくなってきます。
つまり、読書と同じで、親が本を読んでいるのを見ると、子どもも自然と本を手に取るようになるものです。
同じように、例えば親が窓の外を5分間眺めていれば、その姿は子どもの目に留まるようになります。
その結果、親が何に心地よさを感じるのか、子どもは、敏感に感じ取るようになるのです。
このように、沈黙は屋内でも屋外でも有益なものですが、研究によりますと、セミナー室よりも街中の庭園で沈黙を体験したときのほうが、退屈を感じずリラックスの度合いも大きかったことが示されています。
大人は、沈黙をさけるべきもの、と考えてしまいます。
沈黙に慣れていない人は、沈黙を居心地の悪いものと感じてしまうものです。
その居心地の悪さに身を委ねることが大切なのです。
そうすれば、沈黙の後で、思いもかけない効果が期待される、ということです。
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