桑子真帆アナウンサーが、ビートたけしさんにインタビュー「ニュースウォッチ9」9月22日(金)放送分の感想
特集 キム委員長 破られた沈黙、トランプ氏に猛反発、キム委員長 沈黙破り・・・、米は新たな制裁へ、対話か圧力か 揺れる韓国、中ロ 対話重視 変わらず、高まる緊張に出口は・・・。
桑子「非難の応酬は、エスカレートする一歩です、先ほど、トランプ大統領は、ツイッターに、”キム委員長は、常軌を逸した人物だ”、と投稿しました」
桑子「うーん、中国とロシアは、相変わらずですけれども、日米韓の関係が揺らぐのは、いけないですよねぇ」
特集 28日召集 冒頭解散へ、小池都知事 ”新党” は、橋詰アナウンサーが、小池都知事の定例会見を取材、強まる対決姿勢。
桑子「解散、28日の見通しですけれども、それまで、いろいろと動きが、ありそうですね」
特集 ”夢の舞台へ” 輝けるか、成長の裏側に迫る、清宮幸太朗 ”夢の舞台へ”。
桑子「うーん、王選手を目指す、これ力強い言葉ですね」
特集 電通社長が初公判に、違法残業認め謝罪。
桑子「母親の幸美さんは、”にわかに今日の社長の言葉を、信じることはできません”、としたうえで、”労働環境の改善に向けては、社長をはじめ、すべての従業員が、強い意志を持って、取り組んでもらいたい”、と話しています」
特集 「桑子が聞く!」ビートたけし70歳、素顔に迫る!、桑子真帆アナウンサーが、初めての恋愛小説を執筆した、ビートたけしさんに、単独インタビュー、描きこんだ人生・社会、”人生5合目” 新たな挑戦、”もう一度 頂上を目指す”。
桑子「さぁ、続いてはこちら、ビートたけしさん、私、インタビューを、させていただきました!」
有馬「あの、たけしさん、初めて恋愛小説を書いたんですよね」
桑子「そうなんです、今年、70歳になった、たけしさんの新たな挑戦、人生はまだ5合目という、胸の内を、伺ってきました」
桑子「(かなり興奮気味で)よろしくお願いいたしますぅ、こんにちは、はじめまして、桑子と申します、よろしくお願いたします、楽しみにしておりました、じっくり、お話伺います」
上手(かみて)ではなく、下手(しもて)に座ろうとする、たけしさん。
桑子「あの、下手の方に、お座りになるんですね」
たけし「あぁ、これ、漫才の癖で」
桑子「そうなんですね、普通はゲストの方は、こちらに、お座りになりますけど」
たけし「こっちに人がいると、しゃべれなくなっちゃうんですよ」
桑子「あっ、そういうもんですか」
たけし「こっちに向かって、マイクがあって、相方がこっちなんで、右側じゃないと、なんかねぇ、気持ち悪いんですよ」
桑子「あはは、気持ち悪いんですか」
桑子「あの、あらかじめ、私、(たけしさんの新作小説を)読ませていただきまして、とっても、読みやすくてぇ」
たけし「”たけしは男女の映画撮らないね”っていうから、”ああいうの見てみたいね、あんたの”っていうから、具体的に何も動いてなかったんだけど、あのぉ、漫才師の後輩の又吉が、”芥川賞取った”って聞いて、はらわた煮えくり返って、あの、ちきしょうと思って(書いた)」
桑子(語り)「今回の小説で、たけしさんが描いたのは、携帯電話やメールを、一切使わない、アナログな恋です、とある喫茶店で出会った、主人公とヒロイン、お互いの連絡先も知らないまま、毎週、同じ喫茶店で会うことを、約束します」
桑子「純愛小説というか、純愛小説ともいえるぐらい、とってもこう、純粋な恋愛で、プラトニックで、そ、そこ、何て言うんでしょう、どうしてそこまでこだわって、プラトニックな作品にされたんですか?」
たけし「プラトニック・・・、自分自身で言えば、その、ここ2年ぐらいは、非常にプラトニックで」
桑子「はい」
たけし「それは体の衰えなんですけど、えー、生殖器の減退と言って」
桑子「あっはは」
たけし「全然、あの、正反対になっちゃったんですよ」
桑子「はい」
たけし「だから、そういう描写が、全然思い浮かばないし、けっこう嫌いになっちゃったんですよ」
桑子「はい、うーん」
たけし「だから、ちょうど、こういう小説を書くには、あの、ちょうどいい感じになったっていう」
桑子「メールアドレスを知らない、電話番号を知らない、という状況で、こう、恋愛をするっていうのって、とっても難しいことだと思うんですけれども」
たけし「もし会えなかったら想像すればいいわけ、”何かあったのか”、とか、うん、それが逆に、悪い想像をして、”自分のこと嫌いになってくるのやめようと思ったのか”、とか、それの方が、人間は想像することによって、そういうことによって、脳が活性化するわけだから、来ないことをきっかけにして、もう一回その人のことを考えるということ、あるから、うーん、メールで、”仕事入る、遅れる、行かないかも”っていうよりは、だいぶいいだろっていう」
桑子「あぁ、よっぽどその人のことを、思っているっていうことになりますね」
たけし「今だったら、そういう、あのぉ、恋愛っていうか、恋をしたいなと、思いますよね」
桑子(語り)「物語には、恋心だけでなく、主人公の母親への思いも、書き込まれています、モデルとなったのは、たけしさんの母親、さきさんです、教育が大切だと、さきさんは、3人の息子を、大学まで送り出しました、しかし、たけしさんは、さきさんの思いをよそに、大学を中退、芸人の道に進みます」
たけし「この間、小学校の先生にあったんだけど、”お前んちのかあちゃん、よく働いたなーって、ヨイトマケをやって、おまの学費、全部払ったんだよ”、って言われた時に、あのぉ、小説で、”俺はいったい親に何してやったんだろうか”っていうか、漫才師になって、ある程度、お金も稼ぐようになったのに、旅行も連れて行ってやんない、何も買っていってやんない、”俺は相当、母親に、何も感謝してないわ”って、みんな、子どものために、食べ物を食べさせて、うちのおふくろと、もう、すっかりリンクしてるから、あれ(小説)はもう、完全に、その、自分のおふくろの話を入れちゃったのね」
桑子(語り)「母親への思いを描いた背景には、人間関係が希薄になった今の社会への、違和感があるようです」
たけし「うーん、やっぱり、今、あの、母親の介護の問題とか、あの、じゃんじゃんじゃんじゃん、問題になっているけど、その、情がなくなってる。友情、友情と言ってるわりには、何かある時に、こう、見捨てて、自分だけ、友だちを捨てて、行っちゃったりすることとか、あの、男女の関係も、ちょっとその、家の経済状態とか、相手の、その、社会的地位なんかで、今までいい仲だったのが、パッと別れる、そういうものが、こう、いまは多いんでね、それに対して、あの、逃げない態度というのは、あんまりない、今の時代はないなぁと」
桑子(語り)「30代で漫才師として人気を博し、テレビ界を引っ張る存在となった、たけしさん、40代で映画監督の道に入り、数々の作品を発表、世界的な評価を、ゆるぎないものにしてきました、70歳を迎えた今、もう一度、新たな挑戦をしたいと、感じ始めています。
桑子「いまは、人生の中で、何合目にいらっしゃるんですか?」
たけし「何合目はねぇ、俺はね、あのぉ、逆向きの5合目だと思ってる、もう上がっちゃたんだよ」
桑子「上がっちゃった?」
たけし「いま下り坂に入ってるんだけど、振り返って、また上ろうとしてる、俺はおもしろいんだっていう、俺はまだ生きてても、おもしろいっていう・・・」
桑子「はぁー(感嘆のため息)」
たけし「1回、富士山上がって、5合目まで下りてきて、振り返ったら、やり残したことがあるんで、また上がりだしたっていう、そういうずうずうしいこと考えてる」
桑子「下り始めたところっていうのは、自分の中で、このポイントだっていうのは、あるんですか?」
たけし「自分自身ではなくて、社会という状況が、まぁ、インターネットだとか、いろんなものが出てきた時に、テレビ芸人をやってた自分は、どの程度になるかといったら、自分の意思にいやおうなしに、こう、下げられるわけだよね、視聴率も何も、そうすると、新しい社会ができたわけだから、それをもう1回見直して、また立ち上がっていくかっていう」
桑子「うーん、取り残したものってのは、何なんですか?、やり残したものっていうのは?」
たけし「もうちょっと完成度の高いもので、音楽をちゃんと、バンドもやってないし」
桑子「はい」
たけし「いつもお笑いに逃げるから、あまり逃げないようにしたいなと思って」
桑子「はぁー、音楽にも興味がある、まだまだやりたいことが、たくさん、あるわけなんですねぇ」
たけし「(ふふ、と含み笑い)あんまり、そんなに、やりたい、やりたいっていうことは、やりたいものっていうものは、こう、普通に暮らしていくと、目の前にポッと現れるんだよね、あ、それいいなっていったら、やってみるけども」
桑子「今までも、そうだったわけなんですか?」
たけし「うん、目指すとね」
桑子「はい」
たけし「自分で探す必要、探すとおかしくなるしね」
桑子「たけしさんが目指す、こう、人間像みたいな、人物像みたいなものは、ない、ということなんですか?、特に目指していらっしゃらない、ということですか?」
たけし「うーん、まぁねぇ、人に褒められて死ぬのも、かっこ悪いしね」
桑子「えぇーっ、そうですか?」
たけし「人に褒められて死んで、あの、自分の部屋掃除したら、変な、いやらしいのが出てきちゃったら、かっこ悪いじゃない?、だから、くだらないのがいい」
桑子「そうですか」
たけし「野垂れ死にってのが、一番いい」
桑子「そうですか、じゃ、この、たけしイズムというか、このぉ、感じを、これからもずっと続けていらっしゃると、いくということなんですね」
たけし「なんか、いこうと思うんですけどね」
有馬「(インタビュー映像を見終わって)逆向きの5合目?、印象的な表現ですね」
桑子「面白い表現ですよね、たけしさんって、こう、これまでさまざまなことを、極めて来られた印象ありますけど、ここから再び上ろうとされているのには、驚きましたよね」
有馬「のぼりきって、またもう一度」
桑子「もう一度、ということ、で、自分はまだ生きていても、おもしろいともおっしゃっていましたね、ですから、これから、どんな面白いことを、見せてくれるのか、楽しみだなぁと、感じました」
特集 減らない待機児童、保育園に入れても・・・、待機児童対策の切り札?、注目!サテライト保育、保育士に会えない・・・、サテライト保育の課題、取り組み縮小の例も、保護者の不安解消へ、サテライト保育の工夫は?,
待機児童解消へ、求められるのは ”工夫”。
桑子「この送迎事業は、国も、待機児童対策の一つとして、補助金の拡大を、検討しているということなんですが、やはり、なかなか待機児童は解消されていないのが、実態です」
ニュースこの1本は、なし。
気象情報。
スポーツ。
「今週の”ラストコメント”」
「国民に何を問うのか」
小池都知事、安倍首相、前原民進党代表、と政界のビッグ3に続き、お笑いビッグ3の一人、ビートたけしさんと、桑子真帆アナウンサーが、ついに初遭遇。
お笑いビッグ3については、タモリさんとは「ブラタモリ」で共演済みなので、残るは明石家さんまさんのみ、ぜひ実現してほしい顔合わせ。
これまで桑子真帆アナウンサーと対談した年配の人物がそうであったように、ビートたけしさんも、桑子真帆アナウンサーと相対すると、とても話しやすそうで、弁舌滑らか、新作小説の話題に始まって、普段は聞けないような人生観を、桑子真帆アナウンサーが、引き出すことに成功した。
一度、頂点を極めた成功者が、晩年に向けて、どんな心境でいるのか、そのことの一例として、とても良いインタビューだったと思う、桑子真帆アナウンサーの「聞き出す力」は、ますますレベルアップしていると、頼もしい感じがした。
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