★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●コンサート情報

2024-06-12 09:36:17 | コンサート情報



<コンサート情報>



~小林愛実 ピアノ・リサイタル~

シューベルト:即興曲集 D935
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
シューマン:子供の情景 Op.15
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

ピアノ:小林愛実

会場:東京芸術劇場 コンサートホール

日時:2024年7月10日 (水) 午後7時

 ピアノの小林愛実(1995年生まれ)は、山口県宇部市出身。 2005年「全日本学生音楽コンクール」小学生部門で全国優勝。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia」コンチェルトで金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2009年サントリーホールにおいてメジャー・デビュー記念コンサートを開催したが、同ホールソロとしては、日本人最年少記録および女性ピアニスト最年少記録。2011年桐朋女子高等学校音楽科に入学。2013年米国カーティス音楽院に留学。海外では、アメリカ、フランス、ポーランド、ブラジル等で演奏。2011年カーネギー・ホールにおいて、小澤征爾が芸術監督を務めた”日本フェスティヴァル”においてソロ・リサイタルを行う。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」のヤングアーティスト部門で第3位入賞。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」第4位入賞。2022年第31回「出光音楽賞」受賞。
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-06-11 09:41:38 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~サンソン・フランソワ ”生誕100年記念” ドビュッシー:ピアノ作品集~



<DISC1>

ドビュッシー:喜びの島
       前奏曲集第1巻より 第8曲:亜麻色の髪の乙女、
                第10曲:沈める寺
                第11曲:パックの踊り
                第12曲:ミンストレル
       レントより遅く
       ピアノのために 第1曲:プレリュード
               第2曲:サラバンド
               第3曲:トッカータ
       12の練習曲より 第11曲:組み合わされたアルペッジョのための練習曲
       ベルガマスク組曲より 第3曲:月の光
                  第4曲:パスピエ

<DISC2>

ドビュッシー:前奏曲集第1巻
       前奏曲集第2巻より(第11曲を除く)
               (注:演奏者の逝去のため第2巻第11曲「交互する3度」は未収録)

<DISC3>

ドビュッシー:映像 第1集
       映像 第2集
       仮面(マスク)
       夢(夢想)
       2つのアラベスク
       12の練習曲より 第7曲:半音階のための練習曲
               第8曲:装飾音のための練習曲
               第10曲:対比的な響きのための練習曲、
               第11曲:組み合わされたアルペッジョのための練習曲
               第12曲:和音のための練習曲
       英雄の子守歌

<DISC4>

ドビュッシー:子供の領分
       版画 第1番:塔
          第2番:グラナダの夕べ
          第3番:雨の庭
       ベルガマスク組曲 第1曲:プレリュード
                第2曲:メヌエット
                第3曲:月の光
                第4曲:パスピエ
       ピアノのために 第1曲:プレリュード
               第2曲:サラバンド
               第3曲:トッカータ

ピアノ:サンソン・フランソワ

原盤:Warner Classics(旧EMI音源)

CD:タワーレコード TDSA292(4枚組、SACDハイブリッド)

 このCDアルバムは、フランスを代表するピアニストのひとりとして未だ人気の高いサンソン・フランソワ(1924年―1970年)の生誕100年(2024年)を記念し、旧EMIに残したドビュッシーの音源を4枚組に集成したもの。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付の永久保存盤。

 ピアノのサンソン・フランソワ(1924年―1970年)は、フランス人の両親の間にドイツで生まれる。5歳でピアノを始め、早くから天才といわれた。第二次世界大戦後のフランスにおける代表的なピアニストの一人で、主に、ショパンやドビュッシー、ラヴェルの演奏を得意とし、「ベートーヴェンは生理的に嫌で受け付けない。モーツァルトなら受け入れてやっても良い」などの発言も残っているほど。1934年、一家でニースに戻った時、アルフレッド・コルトーに見出されて1936年にエコールノルマル音楽院に入学。1938年にはパリ音楽院に入学後はマルグリット・ロン、イヴォンヌ・ルフェビュールに師事。ロンの最後の生徒の一人であり、1940年に同音楽院を首席で卒業した。1943年第1回「ロン=ティボー国際コンクール」で優勝。1947年にアメリカデビューを飾り、その後も世界各地で演奏活動を行う。3回来日しており、初めて来日したのは1956年。その後1967年と1969年にも来日し、当時の日本の聴衆に大きな感銘を与えた。ドビュッシーのピアノ作品全集を完了する直前、心臓発作のため急死。享年46歳。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-06-10 09:48:24 | コンサート情報



<コンサート情報>



~今、注目の若手指揮者 ペトル・ポペルカ指揮プラハ放送交響楽団演奏会~

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 「新世界より」 op.95

指揮:ペトル・ポペルカ(プラハ放送交響楽団首席指揮者・音楽監督)

チェロ:佐藤晴真

管弦楽:プラハ放送交響楽団

会場:ザ・シンフォニーホール

日時:2024年7月6日(土) 午後2時

 チェロの佐藤晴真(1998年生まれ)は、名古屋市出身。第83回「日本音楽コンクール」チェロ部門第1位および徳永 賞・黒柳賞、第13回「ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール」第1位、2018年「ルトスワフスキ国際チェロ・コンクー ル」第1位および特別賞を受賞。そして、2019年、長い伝統と権威を誇る「ミュンヘン国際音楽コンクール」チェロ部門において日本人として初めて優勝して、一躍国際的に注目を集める。2018年ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に出演。2019年には、本格デビューとなるリサイタル公演を成功裡に終える。2020年名門ドイツ・グラモフォンよりデビューアルバムとなる「The Senses~ブラームス作品集~」をリリース。2019年度第18回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」、2020年第30回「出光音楽賞」、第32回「日本製鉄音楽賞」を受賞。21年度文化庁長官表彰(国際芸術部門)。現在、ベルリン在住。

 指揮のペトル・ポペルカ(1986年生まれ)は、チェコ、プラハ出身。プラハとドイツのフライブルク音楽院でコントラバスを学んだ後、2010年にドレスデン・シュターツカペレ(ザクセン州立歌劇場管弦楽団)に入団し、コントラバス副首席奏者として活動。同オーケストラを2019年で退団。その後、パーヴォ・ヤルヴィ、ヤープ・ファン・ズヴェーデンらに師事して指揮者に転身。2020/2021シーズンからノルウェー放送管弦楽団首席指揮者、2021/2022シーズンからチェコのオストラヴァを本拠地とするヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者、2022/2023シーズンからプラハ放送交響楽団首席指揮者・音楽監督に就任。また、2024/2025シーズンからはウィーン交響楽団首席指揮者に就任する。

 プラハ放送交響楽団は、プラハを本拠に活動するチェコのオーケストラ。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団と共に「チェコ三大オーケストラ」の一つとして数えられている。チェコスロバキア国営放送が開局してから3年経過した1926年に同放送の専属オーケストラとして発足。自国の作品を初めとして次第にレパートリーを広げ、1930年代にプラハで開催された国際現代音楽祭にヘルマン・シェルヘンの指揮の下で出演したことで一躍脚光を浴びた。これまでにシャルル・ミュンシュ、フランツ・コンヴィチュニー、ヴァーツラフ・ターリヒ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー等の著名な指揮者を客演のため迎え入れ、またプロコフィエフ、レスピーギ、オネゲル、ハチャトゥリアン、ペンデレツキ等といった著名な作曲家が自ら同楽団を指揮して自作の演奏を行ってきた。1998年には初のアメリカ・ツアーを実施。このほか日本、韓国、スイス、ドイツ、オーストリア、クロアチア、ギリシャ、イタリア、フランス、イギリス等で公演を行っている。2022年からペトル・ポペルカが首席指揮者・音楽監督を務めている。




<ペトル・ポペルカ指揮プラハ放送交響楽団 2024年 来日公演>

大阪公演:2024年7月6日(土) ザ・シンフォニーホール
福岡公演:2024年7月7日(日) アクロス福岡
群馬公演:2024年7月9日(火) 高崎芸術劇場
東京公演:2024年7月11日(木) サントリーホール
東京公演:2024年7月13日(土) 東京オペラシティ・コンサートホール
名古屋公演:2024年7月14日(日) 愛知県芸術劇場・コンサートホール
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●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-06-07 09:41:36 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」優勝者 髙木竜馬のデビューアルバム~



ラフマニノフ:幻想的小品集より 前奏曲「鐘」作品3-2
       パガニーニの主題による狂詩曲 作品43より第18変奏曲(編:江口玲)
チャイコフスキー:6つの小品より「主題と変奏」作品19-6
ドビュッシー :前奏曲集 第二巻より「カノープ」
シューマン:子供の情景より「トロイメライ」作品15-7
      謝肉祭 作品9
グリーグ:叙情小曲集より「夜想曲」作品54-4
     叙情小曲集より「トロルハウゲンの婚礼の日」作品65-6

ピアノ:髙木竜馬

CD:イープラス EM-36

 このCDは、第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」において優勝及び聴衆賞を受賞し、一躍世界的にその名を知らしめた髙木竜馬のデビューアルバム。

 ピアノの髙木竜馬(1992年生まれ)は、千葉市出身。渋谷幕張高校在学中に、ウィーン国立音楽大学コンサートピアノ科に合格。大学院を最優秀の成績で卒業し、同大ポストグラデュエート過程で学ぶ。また、イタリアの名門イモラ国際ピアノアカデミーに入学。開校30年の歴史で6人目の”マイスター”の称号を得て卒業し、同大ポストグラデュエート課程で学ぶ。2001年第2回「ネイガウスフェスティバル」(12歳以下の部)優勝、2004年第15回「国際ピアノコンペティション」(18歳以下の部)優勝、2005年第6回「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」(14歳以下の部)優勝、2015年第19回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」優勝、2016年第26回「ローマ国際ピアノコンクール」優勝。そして2018年第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」優勝及び聴衆賞を受賞。オスロフィルハーモニー管弦楽団など国内外の著名なオーケストラとの共演を重ね、ウィーン楽友協会やシェーンブルン宮殿などの世界各地の著名なホールで演奏するなど、目覚ましい演奏活動を続けている。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-06-06 09:42:13 | コンサート情報



<コンサート情報>



~英国ロイヤル・オペラ 2024年日本公演~

ヴェルディ:歌劇「リゴレット」

  演出:オリヴァー・ミアーズ

  音楽監督:アントニオ・パッパーノ

  マントヴァ公爵:ハヴィエル・カマレナ
  リゴレット:エティエンヌ・デュピュイ
  ジルダ:ネイディーン・シエラ

  合唱:ロイヤル・オペラ合唱団

  指揮:アントニオ・パッパーノ

  管弦楽:ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

  会場:神奈川県民ホール 日時:6月22日(土)15:00
                 6月25日(火)13:00 

  会場:NHK ホール 日時:6月28日(金)18:30
               6月30日(日)15:00


プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
  
  演出:アンドレイ・セルバン

  音楽監督:アントニオ・パッパーノ

  トゥーランドット姫:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
  カラフ:ブライアン・ジェイド
  リュー:マサバネ・セシリア・ラングワナシャ

  合唱:ロイヤル・オペラ合唱団

  指揮:アントニオ・パッパーノ

  管弦楽:ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

  会場:東京文化会館(上野) 日時:6月23日(日)15:00
                  6月26日(水)18:30
                  6月29日(土)15:00
                  7月2日(火)15:00


 「英国ロイヤル・オペラ 2024年日本公演」は、 音楽監督パッパーノが足掛け23年かけて築き上げてきた英国ロイヤル・オペラの成果の集大成。

 英国ロイヤル・オペラ・ハウスは、ロンドンのコヴェント・ガーデンに所在する歌劇場。単に「コヴェント・ガーデン」と称してこの歌劇場を指すこともあり、またROHと略記されることもある。ロイヤル・オペラ、ロイヤル・バレエ団そしてロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラの本拠地として使用されている。合計2,174人の聴衆を収容できる4階建ての円形観客席を有し、舞台の幅は12.20m、高さ14.80m。観客席部分はイギリスの指定建造物となっている。専属管弦楽団のロイヤル・オペラハウス管弦楽団は、ロンドンで唯一、三桁の団員を擁する大編成オーケストラだが、伝統的に定期的なコンサート活動は行っていない。歴代の音楽監督は、カール・ランクル(1946年 - 1951年)、不在(1951年 - 1955年)、ラファエル・クーベリック(1955年 - 1958年)、不在(1958年 - 1961年)、ゲオルク・ショルティ(1961年 - 1971年)、コリン・デイヴィス(1971年 - 1987年)、ベルナルト・ハイティンク(1987年 - 2002年)、アントニオ・パッパーノ(2002年 -)。

 指揮のアントニオ・パッパーノ(1959年生まれ)は、イタリア出身。アメリカに渡りピアノや作曲を学んだ後、各地の歌劇場で研鑽を積む。1987年にノルウェー歌劇場にデビューし、1990年からは音楽監督に就任。1992年ベルギー・ブリュッセルにあるベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督に就任。1999年バイロイト音楽祭に楽劇「ローエングリン」を振ってデビュー。2002年からイギリスのロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督、さらに2005年からはイタリアのローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めている。そして、2023年サイモン・ラトルの後任としてロンドン交響楽団 (LSO) の首席指揮者に就任。イタリア共和国功労勲章を受章。エリザベス女王よりナイトに叙せられている。
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