病院が病気を作り出す。

 


国は医療費を減らために躍起になっています。どこにお金がかかっているかというと外来ではなくて入院の医療です。なので高度医療は贅沢品として、なるべく制限したいというのが国の方針。外来はほうっておくのでしょう。

データが示す通り、病床数が多い高知県では一人当たりの医療費が増えています。病床が少ないところでは医療費も少ないのです。

なので国は病床数を削減するために1床あたり410万円の補助をだしました。

厚生労働省は全国の医療機関を対象に、9月末までに過剰な入院用のベッドを減らした場合の補助金を倍増する。既存の仕組みで1床あたり200万円ほど支給しているのを410万円に増やす。全国で計7000床程度を削減し、医療の効率運用につなげる。

たった410万円ですが今は1床つくるのに1億円と言われています。それくらい建築費が上がっているのでどの病院も建て替えが頓挫しています。

半田に新病院、4月開院 国内屈指の耐震性 屋上にはヘリポート

市役所横にある現在の市立半田病院から移転し、開院する新病院は地下1階地上5階建て。診療科は、五つ増えて34科、ベッド数は83減の416、医師は2人減の113人。総事業費は約365億8200万円。

この病院も病床数を削減して補助金をもらって建て替えます。国はこのまま減らす方にインセンティブを与えてある程度の自然淘汰、集約化を狙っているのでしょう。病床が減れば医療費は減ります。

医師国家試験の合格者数は過去最高をまた更新しました。国は医者の数は増やそうとしています。ですが病床は削減します。



開業医で稼ぐことも難しくなってきました。20年後患者数まで減るとどうなってしまうのか、医者の数は間違いなく増えています。今から対策をしないといけないですね。