よろしければ、クリックお願いいたしますm(__)m
こんにちは。
論文には、先行研究について述べる章を設けることが多いです。特に修士論文や博士論文では、ほとんどといってよいほど、先行研究の章を設けます。「先行研究レビュー」などという見出しがついていることが多いです。
ただ、先行研究の章が必要とはわかっていても、どう書けばよいかわからない、という方も多いようです。
そこで今回は、先行研究の章を書くコツについて考えてみます。
1.自分の論文のテーマを意識する
先行研究とは、あなたの論文のテーマと同じような、あるいは関連性のあるテーマが設定された研究です。
例えば、最近、話題になっているChatGPTをテーマにするとします。
この場合、ChatGPTをテーマとした論文とともに、AI(人工知能)やチャットボット(AIを活用した自動会話プログラム)などを取り上げた論文なども先行研究として考えられます。
・・・と、ここまで集めたところで、再度、自分の論文のテーマを確認しましょう。
ちなみに、論文のテーマ(目的)は、何度でも確認できるように、論文作業をする机やパソコンなどに、付箋で貼っておくとよいです。
そんなの忘れないよ、と思うかもしれませんが、様々な文章を読んでいくうちに、「あれ? 目的はなんだったっけ?」と思う方も少なくありません。
2.取り上げる先行研究は厳選する
先行研究は、多ければ多いほどよい、と思っている方もおられると思います。
もちろん、多くの先行研究に当たる(を読む)ことは大切です。
でも、それをすべて取り上げるのは必ずしもおススメできません。
先ほども書いたように、あなたの論文の目的に合った研究だけを選んで取り上げるようにしましょう。
3.先行研究レビューのゴールは・・・
先行研究レビューを見ると、単にテーマに関連している研究が羅列されていることがあります。確かに先行研究を紹介することは大切ですが、それだけでは真のゴールとは言えません。
先行研究レビューのゴールは、ずばり、「先行研究で、どこまで明らかになっているか」を示すことです。
例えば看護師の離職率をテーマとした論文に取り組んでいるのであれば、「先行研究では、看護師の離職率が、最近、急激に上がっている※、というところまでは明らかになっている」ということを突き止めるのがゴールです。
あるいは、小学生の学力をテーマとした論文に取り組んでいるのであれば、「先行研究では、小学生の国語力が最近急激に落ちている※ことが明らかになっている」ということを突き止めるのがゴールです。
※印の部分は、便宜上示した内容で、事実とは異なることがあります。
でも、看護師の離職率上昇の理由や小学生の国語力低下の理由に踏み込んだ研究は、ほとんどみられない、とすれば、その点を明らかにするのが、いま、あなたが取り組んでいる論文の目的の候補となります。
別に理由でなくてもよいです。例えば、看護師の離職率が最も高いのは、何年めなのか、診療科はどこか、など、切り口はいろいろあります。
小学生の国語力についても、低下の原因に着目する場合もあれば、学年別、県別、などで比較するなど、こちらも切り口はいろいろ考えられます。
先行研究レビューの作成は、あなたがそのテーマに関して、「なぜ?」「どうなっている?」「どうなんだろう?」と思っていることが、先行研究で明らかになっているかどうかを確認する作業とも言えます。
あなたの疑問が、先行研究を読んでも解消されないのなら、そして、その疑問を明らかにする道筋がある程度見えるのであれば、論文の目的にできる可能性は高いと言えるでしょう。
以上、簡単ですが、先行研究の章を書く時のコツについて考えてみました。
これから先行研究を探すという方も、一通り先行研究の章は書いたよ、という方も、参考になるところがあれば、取り入れてみてくださいね。
ただし、ここでお話ししたのは基本的なことですので、詳細は担当の先生とご相談頂ければと思います。
もし、論文作業で行き詰ったときは、当社でもサポートを行っています。
お見積りは無料です。少人数で運営していますので個人情報が外部に漏れることは一切ありません。
お急ぎのご依頼でも対応できるようにがんばっています。
どうぞお気軽にお問い合わせください(^^)。
↓ ↓ ↓