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カテゴリ:木工修行
どーもこんにちは、週末の脱サラリーマンことゲルマンです。
電動工具を使用した木工にどっぷりハマった私が次に目指したのは、手組みによる家具の組み立て。 この間も鑿や鉋を使用してDIYをやってきてはおりましたが、いつも複数の壁にぶち当たる。 ・小口の切削(もちろん、湿らせてから作業してますが) ・高精度の加工(水平、直角、ミクロン単位での加工) ・鉋や鑿の仕立て(主に研ぎ) などなど なので、このような手加工を基礎からみっちりと身に着けられそうなところを探したところ、 神奈川県のとある木工塾で手加工メインで学べる所があったので、早速通い始めました。 学んだ内容を、【木工修行】シリーズではお伝えしていきたいと思います。 <目次>
本木工塾に通うにあたり、いくつか新たに工具を購入しました。 中には新品で買った鑿や鉋も含まれています(鑿や鉋は下記代表写真参照)。 藤元 カミソリ 追い入れのみ (鑿) 桜日本 豆平鉋押付 30ミリ(鉋) 早速これを用いて削りの練習か!?と期待していましたが、やはりそのままでは使えません。 本職の方や、普段から手加工メインでDIYに精通している方から言わせれば当たり前だと叱責されそうです。 鑿や鉋などはいくら新品で買ったとしても、仕込みをしなくては全く本領を発揮してくれないのです。 2.工具仕込みの壁 この【仕込み】というものは非常に大事でありますが、それ故にDIY初心者が手加工を敬遠してしまう部分かなぁと私は実体験を通じて感じております。 私が手加工にアレルギーを感じてしまった流れは以下でした。 <手加工を敬遠するまでのゲルマンの流れ> 結局電動工具の方が【新品=最適状態】という図式が成り立ちやすいため、悲しいかなそこへ舞い戻ってしまったのかと、自身をレビューしてます。手加工に興味を持つ ↓ 鑿や鉋を買う ↓ 新品だから工具は最適な状態だろうと勘違いする ↓ いざ使ってみると本職の人のように心地よく切削できない ↓ 刃を研いでみる ↓ 刃研ぎに失敗し、元の状態へ戻せなくなる ↓ それなりに高価な工具を買い替える勇気も出ず、電動工具へと戻ってくる 3.工具を仕込む理由 例えば、仮に新品で買った鉋であったとしても下記のような可能性があり、そこを正さないとその鉋本来の力を引き出せないということです。
裏面が平面でない=高さに凹凸があると、いくら切り刃面側が平面にうまく研げていたとしても刃先の厚みが均一でないため、切削時のストレス(削りに必要な力)が大きくなってしまう。 結果として、鉋屑は薄いものができない。 鉋身/裏金の切刃側に平面が出ていない状態も、上記と同じことが言えるかと思います。 鉋の下端に平面が出ていない場合も、本来平らに平面だしをするために鉋掛けをすると思いますが、その鉋台の下端が狂っていると決して木材側に平面が出ません。 なので、正しい加工をするためには、まず工具が正しい状態になっていることが前提であり、それを購入後まず初めに実施しなくてはならないのです。 私は、完全にこのプロセスを軽視したまま使用を始めたため、自らアレルギーを生み出していたのでした。 4.手道具の良さ やはり木の表面性が、手道具で仕上げた際の圧倒的な違いであると私は感じました。 木表面を均すことは、サンダー(紙やすり)でも確かにできます。 ただ、サンディング(やすり掛け)したものは表面がザラザラするのに対し、鉋掛けしたものは表面がツヤっとしております(もちろん艶が出ている)。 以前ある職人さんがTVで発言されてましたが、サンディングが木の繊維を潰すのに対し、鉋は潰さない。また、プロの職人が鉋掛けした木材は、撥水加工をせずとも撥水するとのこと。 これらは、本当だと私は感じています。 鑿も同じことが言えますが、手道具は木を生かしながら加工しているように思われます。 これが古き良き日本が持っている、素晴らしい伝統だと。 次回からは、学んだことの本題に入っていきます。 以上、最後までお付き合い頂き、有難うございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年09月16日 19時30分21秒
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