40歳からの妊活。精子枯渇の驚きの原因が判明!

*妊活関係の露骨な表現が含まれますので苦手な方はここで閉じて下さい。

 

我が家は40歳を超えるくらいになってPuchi(パートナー)の意向で妊活が始まった。タイミング法に始まり体外受精(IVF)まで進み、これまでの成績は2度の妊娠、2度の流産(8週と10週)。現在は妊活3年目に突入し、流産の主な原因とされる染色体の異数性に対処するため、自費診療のPGT-A(着床前染色体診断)を伴う採卵を行っている。

 

高齢妊活では通常、卵子の老化がその障害となる事が多いのだが、ここに来て精子の問題(数が少ない、運動率が低い)も生じてしまった。

40歳からの妊活。精子枯渇問題とその対処。熱と栄養

 

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 精子枯渇の原因は何だろう? 

実は急に精子に問題が生じたのは2度目で、共に本来であれば精子の状態が良くなるはずの冬であったことから、何らかの行動様式に原因があるのではないかと考えた。

 

1度目は寒いのでほぼ毎日入っていた入浴が原因ではないかと考え、入浴を大幅に控えてシャワーのみにしていたら数カ月後には回復したのでこれが原因だと考えたのだが、翌年は入浴を大幅に控えていたにも関わらず同様に精子に問題が生じてしまった。

つまり、入浴も多少は関係があるのかも知れないが、少なくともメインの要因ではなかったと言えそうだ。

そこで次に疑ったのが電気ひざ掛けである。

 

我が家はPuchi(パートナー)が嫌うので、エアコンの暖房は基本的に使用しない。このため、電気ひざ掛けを椅子に敷いて冬は1日中点けており、その上に座って更に毛布をかけて(その上に更にわんこが座って)いる事が多い。とは言え設定はMAXだと熱いのでせいぜい10段階の4くらい。触るとほのかに温かい程度だ。

入浴のようにダイレクトに熱を伝える様な物ではないものの、椅子に座っている時間は入浴とは比べ物にならないほど長いため、いわば極めて軽度の低温やけどのような状態になり、これが精子の場合は形成を阻害してしまうのではないかと(苦し紛れに)推測した。

 

 電気ひざ掛けの影響検証 

この2ヶ月ほど電気ひざ掛け(&わんこの抱っこ)を辞めた結果が以下である。

WHOの5%下限基準(2010)は、液量:1.5ml, 濃度:15×10^6/ml, 運動率:40%なので、運動する精子数の下限は、9×10^6個である。この数値を「1」とした場合、どの程度の運動精子が採れたのかをグラフ化した。

 

 

 

電気ひざ掛けを辞めたら精子が復活!(笑)

なお、精子の形成は3ヶ月ほどかかるので、まだ電気ひざ掛けの影響が完全に無くなったわけではないと考えられるが、極端に悪化した状態からほぼ以前の水準にまで急激に戻ってきており、ふりかけ法に使うことができる状態にまで回復していた。

 

この結果から、少なくともTochiの場合は電気ひざ掛けが精子枯渇の主な原因だったと言えそうだ。

玉々がぶら下がっているのにはそれなりの理由があったと言うことか・・。妊活中の男性は思わぬ熱源に注意したほうが良さそうだ。

 

頻回なサウナ入浴などが影響するという論文は既に報告されていたのだが、まさか本当に電気ひざ掛け程度がこんなに影響するとは正直驚いた。しかも入浴よりも遥かに影響が大きそう。

・・・「Nature Golden Balls」にでも投稿しちゃう?

 

 

(つづく)

 

 

== 24.5.13追記、3ヶ月経過後の状態 ==

電気ひざ掛けを辞めてから3ヵ月目、完全に影響がなくなったと想定される時期のデータが得られたので追加した(下図、緑の棒グラフ)。

 

 

 

 

予想を上回る回復を見せ、濃度はこれまでの上限付近(92×10^6/ml)で、運動率は過去最高値(71%)だった。

ナッツを食べると運動率などが上昇するというメタ解析報告を見つけて電気ひざ掛けを辞めた頃から食べるようにしたのだが、もしかするとその影響が出たのかも知れない(単なる誤差の可能性も全然あり得る)。

 

とは言え何だろう。仕方なかったとは言え、昨年末から始めた高額なPGT-Aトライアルに総じて質の悪い精子しか提供できなかったことが今更ながら妙に悔やまれる結果であった。。

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