不登校・引きこもり・家庭内暴力・いじめ問題カウンセラー エンゼルアカデミーのブログ

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十年以上の塾講師の経験と、子育て・教育カウンセラーの立場から、子育てと教育について述べていきます。

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3月17日のブログで、「不登校のお子様に自信をもたせるには

で、勉強することが一つの方法であることを書きました。

 

今回のブログでは、それとは別の、自信を持たせる方法について

書きたいと思います。

 

お子様に自信を持たせるためには、

「人の価値は、外部の人の評価で決まるのではなく、

その人の心の状態で決まる」

ことを、お子様に伝えてあげてください。

 

いじめや人間関係が原因で不登校になっている場合、

子供たちは、他人からの心無い評価で、

「自分はダメな人間だ」と自信を失っています。

 

他人の言動が、人の価値を決めるわけでは

ないのです。人の価値を決めるのは、

その人の心の状態です。

 

心が善で満ちていたら、その人は善なる人です。

心が悪で満ちていたら、いくらうわべを取り繕っても、

その人は悪なる人です。

 

他人に対する優しさと思いやりを、心の中に抱いていたら、

その人はやはり、優しく、思いやりを持った人間と言えるでしょう。

 

心の中に抱いているものが、言葉や行動などで外に出てきて、

自然にその人は、心の中に抱いているものになっていくのです。

 

そして、心の状態を決めるのは、100%、その心の持ち主の

自由です。どういう心にするのか、それはその人に任されています。

 

さまざまな人間関係や出来事で傷つき、自信を失っていたとしても、

「あなたの周りにいる人や、出来事で、あなたの価値は決まらない。

あなたが素晴らしい心の状態であれば、あなたは素晴らしい人間。

そして、そのようになれるかどうかは、あなたに100%任されている。

だから、あなたの外部にいる人が何を言おうとも、傷つけ、

おとしめようとしても、あなたはあなた。

そんなものに影響されることなく、あなたは自分の心を磨くべき。

そうすれば必ず、素晴らしい心にふさわしい人間となり、

人生が展開されていく」

と、お子様に伝えてあげてください。

 

 

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不登校のお子様が、なかなか外の世界に出ていけないのは、

自信を失っているからです。

 

その自信をどうやって取り戻させるかが、不登校の状況から

脱出するカギとなります。

 

自信を取り戻させるには、さまざまなことが考えられますが、

学校で学んでいる子供たちが、最も自信を取り戻しやすいことは

やはり勉強でしょう。

 

勉強すること自体に、「自分にも勉強する力はあるんだ」

と自信を取り戻したり、

勉強して、分からないことが分かるようになって、

自信を取り戻したりするケースは多いです。

 

問題は、どうやって勉強に取り組む意思を、不登校の状態にある

子供たちに持たせられるか、ということです。

 

それには、勉強する意味や目的をしっかり伝えることでしょう。

 

高い学歴や偏差値を身につけることではなく、

「考える力」

を高めることが、勉強する目的であることを、

子供たちに伝えてあげてください。

 

考える力は、人生を切り開くための、とても大切な力です。

例えば人生の岐路に立って、Aにしようか、Bにしようか

迷ったとき、考える力が正しい選択のカギになります。

 

考える力が高い人は、正しい選択をできますが、

そうでない人は、自分が不幸になる選択をしてしまうのです。

 

あるいは、壁にぶつかってしまったような時、

何がうまくいかなくて壁にぶつかっているのか、

考える力を使って原因を明らかにし、

壁を乗り越えることができます。

 

勉強する意味や目的を伝え、

勉強にやる気を持たせて、勉強するように導き、

その結果、

分からなかった勉強が徐々にわかるようになれば、

不登校の子供たちの自信は回復していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不登校の子供たちはエネルギー切れですから、

待ってあげてください」

 

そんなアドバイスを、カウンセラーなどから受けたことはないでしょうか。

 

不登校カウンセラーをしていて、そして子供たちがよくなっていった事例を見ていて、

それを100%取り入れることは、不登校の状況を

長引かせる危険性があること

をお伝えしたいと思います。

 

確かに、待ってあげるべき時はあります。待ってあげるべき意味はあります。

 

一つが、子供たちの心が激しく傷ついて不登校になっていて、

その傷が深く、誰とも話したくない、と子供たちが考えている時です。

 

この場合は、子供たちを静かに見守り、あまり積極的にコミュニケーションを

とらないほうがいいでしょう。

 

もう一つが、「子供のペースで回復していくのを、親が急かすことなく

待つ」という意味です。

 

家にこもっていた子供が、「塾に行ってみようかな」と、外の世界に

関心を示すと、

「じゃあ、もうすぐ学校に行けるね」

と親御さんが急かしてしまうことがあります。

 

このように急かしてしまいますと、子供が「引いて」しまい、

再び部屋にこもってしまうなど、状況が振出しに戻ってしまうことが

あります。

 

親としてはうれしいのですが、

「子供のペースに合わせよう」

と待ってあげるべきです。

 

以上の二つの場合は待ってあげるべきですが、それ以外は、

積極的に子供にコミュニケーションをとるべきです。

 

何もせず待っていても、不登校の状況は長引くばかりです。

 

不登校の子供たちの多くが、さまざまな悩み・苦しみで

心がいっぱいになっています。そして、その悩みや苦しみの

出口を見つけられず、葛藤しています。

 

例えば、人間関係で悩み、傷ついて不登校になっている子供たちは、

「どうしてこんなに傷つけられなければならないのか」

「また外の世界に出ても、自分を傷つけてくる人間がいるのでは」

というふうに、出口のない葛藤の中にあります。

 

子供一人で、答えを出せるケースや、時間が経過することによって

なんとなく心が軽くなって、

不登校から脱出できるケースもありますが、

それは時間がかかります。

 

やはり、そこは、親御さんが積極的にコミュニケーションをとって、

子供の悩みや苦しみの出口を教えてあげるべきでしょう。

 

人間関係で悩む意味は何か、どう考えればいいのか、

勉強する目的は何か、

学校に行く意味は何か、

生きる目的は何か、

挫折や失敗にどう対処すればいいのか、

 

そうしたことを積極的なコミュニケーションの中で、

教えてあげるべきです。

 

そうすることで、子供が悩みや苦しみの出口を見つけ、

そこから出ていく時間を短くすることができます。