君がみ胸に 抱かれて聞くは
  夢の船唄 鳥の唄
  水の蘇州の 花散る春を
  惜しむか柳が すすり泣く


  花をうかべて 流れる水の
  明日(あす)の行方(ゆくえ)は 知らねども
  こよい映(うつ)した ふたりの姿
  消えてくれるな いつまでも


  髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか
  君が手折(たお)りし 桃の花
  涙ぐむよな おぼろの月に
  鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)