【書評】何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術 | クレーム対応で幸せになる!しあわせクレーム.com@奥村渉

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わたしが発行人として書いているメルマガ 幸せを呼ぶ!クレーム対応術 の本文を編集してお伝えします。

こんにちは。奥村渉です。

本日もわたしのブログに
お越しくださいまして、
まことにありがとうございます。

 

じつは6月22日に、
 第二子となる女児が誕生し、
バタバタしていたため、
ブログの更新が大幅に遅れました。

 

楽しみにされていた方には、
ご迷惑をおかけして、
申し訳ありませんでした。

 

では、今回もお客さま対応、
クレーム対応をおこなううえで、
どの本が参考にできるのか、
書評をお伝えします。

 

書評の第四十六冊目は、

何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術
です。

 

昨年の4月に刊行された、
まだ新しい本ですね。

 

何度も手にとって、
参考にできるよう、

  • 左開きの横書き
  • 青と黒の2色刷り
で見やすく、読み物というよりも、
教科書、参考書を意識したつくり
のように見えます。

 

著者である山口 拓朗さんの略歴です。
 

伝える力【話す・書く】研究所所長。出版社で雑誌記者を務めたのち、2002年にフリーライターとして独立。
20年間で2,400件以上の取材・執筆歴をもつ。
現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて「伝わる文章の書き方」「ウェブ&ブログの書き方」「売れる文章&コピーの作り方」「好意と信頼を獲得するメール文章」等の実践的ノウハウを提供

 

モットーは、

「伝わらない悲劇から抜けだそう!」

だそうです。

 

生年月日が書かれていなかったので、
おいくつなのか気になり、
別の本の略歴を探してみたところ、
『1972年鹿児島県生まれ』
と書かれているのを見つけました。

 

おお、同世代(笑)


山口 拓朗 公式サイト 伝える力【話す・書く】研究所
アメブロ 「伝わる+買わせる」文章の専門家 山口拓朗
 

著書は、公式ページにある、
紙の本だけで11冊。

 

著述業だけでなく、
文章の書き方を伝える専門家として、
個人ブランディング・商業出版の
「コンサルティング」のほか、
セミナー/講演など、
幅広く活躍されているようです。

 

では、本の中身です。

目次は以下の構成です。

はじめに
第1章 文章の良し悪しは「情報整理」で決まる!
第2章 STEP(1)素材集め「あっち情報」を集める
第3章 STEP(2)素材集め「こっち情報」を集める
第4章 STEP(3)うまい文章への最短ルート!レバレッジを最大化する「見取り図」ワーク
第5章 STEP(4)文章あてはめフォーマット術
第6章 “番外編”SNSで使える文章術
第7章 STEP(5)完成度をカクダンに高める「磨き上げの技術」
おわりに

仕事で文章を書く機会が
それほどない、
対面でのお客さま対応を
メインにされている方は、
こういった技術は、
それほど必要ないかもしれません。

 

しかも、残念ながらこの本には、
「クレーム対応の文章作成術」
については書かれておらず、
直接、文章などを参考にすることは
できない
かもしれません。

 

ただ、クレーム対応は、
いわゆる「コール」センターでも、
メールやチャットなど、
文字を使ってサポートするケースが、
どんどん多くなっています。

 

この本は、『文章を書く』
という目的をもつ
ことで、
情報収集のスキルや、
コミュニケーションスキルを身につけ、

『人に伝える』スキルがあがる

ように書かれています。

 

つまり、お客さま対応にとって
もっとも大切な、
『人にうまく伝えるためのノウハウ』
が書かれている本なのです。

 

たとえば、P12では、
うまい文章=目的を達成できる文章として、
このような文がありました。

 
少しくらいことばが稚拙でも、相手の目玉にハートマークを作らせることができれば、それは「うまいラブレター」なのです。(中略)誤解されないように書くスキルは必要ですが、美しい日本語やかっこいい表現を追究する必要はありません
 

これはまさに、
お客さま対応につうじるもの
ですよね。

 

たしかに、背伸びしたことばや、
心のこもっていない表現は、
却って相手の印象を悪くすることは、
じゅうぶんあり得ます。

 

さらに、情報の集め方、
書く(伝える)前の準備の大切さなどが、
図入りの分かりやすい文章で、
丁寧に説明されていきます。

 

文章構成(伝え方)の
フォーマットのなかに、
P128結論優先フォーマットの説明は、

  1. 結論
  2. 理由
  3. 具体例
  4. まとめ

この順で文章を構成する、
というものです。

 

じつは、クレーム対応メールでも、
これと同じ構成で伝えるのが、
もっとも効果的
なんです。

 

文章の具体例も分かりやすく、
すんなり納得できましたよ。

 

人に伝わる文章が書けず、
悩んでいる人は、
書かれている順番どおりに読みすすめて、
指示通り実践すれば、
ある程度は書けるようになる
と思います。

 

また、わたしのように、
すでに文章を書いている者にとっては、
文章の作り方が、
一つ一つ具体的に解説されているので、
できていること、
できていないことが明確になります。

 

このように、
「文章を書くための参考書」としても、
『極めて良い本』
なのです。


ただ、わたしには、
ちょっと違った読み方もできました。

 

それは、『引き寄せの法則』の
実践本であると同時に、
『ライフハック』の
実践本としての読みかた
です。

 

引き寄せの法則は、
あるべき自分、こうあるべき状況を、
強く意識することで、
無意識まで動員して、
理想の現実を実現させよう
というものです。

 

胡散臭いですか?(笑)

 

しかし、P18からは、
文章のネタが見る見る吸い寄せられる「アンテナ情報収集法」
というタイトルで、
自分が欲しい情報を『意識する』ための、
具体的な方法を教えてくれます。

 

心理学の「認知的不協和」を
あえて作り出し、
意識した情報に対する答えを、
無意識まで動員して探させる
というアクションの実践方法を語るのです。

 

これだけ読んでもわからない人は、
もちろんたくさんいると思いますが、
アンテナ情報収集法については、
とても具体的に書かれているので、
おそらくだれでも再現可能です。

 

再現可能ならそれは科学なので、

突然胡散臭くなくなりますね(笑)

 

反対に、「アンテナ情報収集法」どおりに、
あるべき自分、こうあるべき状況を、
強く意識して、そのとおりにできれば。。。

 

引き寄せの法則を、
「文章を書く」という領域で、
実践可能なところまで説明してくれたのは、
とても新鮮でした。

 

引き寄せの法則をご存じで、

 『オカルト』だと思っていた方は、
ご一読されると、
考え方が変わるかもしれませんよ。

 

また、ライフハック(Lifehack)は、
ウィキペディアによると、

 
情報処理業界を中心とした「仕事術」のことで、いかに作業を簡便かつ効率良く行うかを主眼としたテクニック群である
 

と書かれています。

 

著者は本書の中で、
繰り返し繰り返し、
メモの重要性について語ります。

 

P32から、箇条書きで、
5ページにわたってメモの書き方、
メモを書くことで得られる驚きの効果を、
一つずつ論理的に教えてくれます。

 
  • メモの効果1:記憶効果
  • メモの効果2:情報生み出し効果
  • メモの効果3:気づき効果
  • メモの効果4:アイデア効果
 

特に、P35に書かれている、
視覚化した複数のメモ(情報)を見比べることで、大小さまざまなアイデアが生まれやすくなります。
これは、本当にそのとおりだと思います。

 

引き寄せの法則で集められた情報が、
複数のメモになり、
それ自体が化学反応を起こしたかのように、
一つのアイデアを浮かび上がらせる。

 

メモというツールを使って、
必要な情報だけを効率的に集め、
さらには、
自分でも気づかなかったアイデアを、
生み出してしまうというテクニックは、

まさに、引き寄せの法則と、
ライフハックとの融合
です。
 

メモが苦手な人も、
これだけのメリットがあれば、
メモをとることを、
習慣にできるかもしれません。

 

引き寄せの法則や、
ライフハックまで使って、
いつの間にか文章術が学べてしまうこの本、

 

読めば何度でも氣づきをもらえそう

です。

何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術
 

なお、わたしがこの本で、
もっとも印象に残った内容は、
P164の 正しいことを書こうとしない 
に書かれています。

 

ここには、
「自分の気持ちを偽って伝えること」が、
相手(=読者)にとって、
どれだけ失礼なことであるかが、
とても分かりやすく語られます。

 
あなたの素直な感想や意見をもってして、読む人にどうよろこんでもらうか。その一点に貢献の真価はあるのです。
 

気持ちを偽ることなく、
何かを相手に伝えるということの難しさ、
そして、偽らない勇気を持ち続けるということ

 

文章を書く人間としても、
クレーム対応術をお伝えする人間としても、
本当にできているのか、
すごく考えさせられました。

 

もし、文章を書く機会が少ない仕事でも、
誰かに何かを伝える機会は、
必ずあるはずです。

 

人になにかを伝えるのには、
口頭より文章のほうが難しいので、
文章がうまく書けるようになれば、
話も、もちろんうまくなるはずです。

 

誰かに何かを伝えることに、
一度でも悩んだことがある人は、
ぜひ手にとって、
読んでいただきたい一冊です。

 

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