退職後の移住先として、ヨーロッパでは人気のスペインとフランス。実際、どちらが住みやすいのか。生活費、不動産価格、医療制度、言語など、具体的に比較してみることに。

 

 

1、天候

スペインの年間日照時間は3,000時間。これに対し、フランスはノルマンディー、ブルターニュで1,500時間、マルセイユで2,800時間と、フランスも南仏はさほど悪くなく。

 

2、生活費

2023年度の Eurostat の調べによると、EU内で年間の家計支出が多い国は、フランスが8位、スペインが13位と、スペインの方が支出が少なくて済む現状。食品価格は、フランスがEU平均を上回るのに対し、スペインは下回るところ。

 

3、不動産価格

2024年度2月における、1㎡の平均不動産価格を比較すると、スペインは2,056ユーロ(34万円)。これに対し、フランスは3,101ユーロ(51万円)と、スペインより高く。

 

4、言語

語学アプリのバベルの調べによると、英語話者にとって習得しやすい言語は、スペイン語が3位、フランス語は8位。スペイン語の方が、習得しやすいという結果。

 

習得しやすい言語ランキングはこちら:-

9 Easiest Languages For English Speakers To Learn (babbel.com)

 

5、医療制度

国が医療に費やす費用は、フランスがGDP(国内総生産)の12%、スペインが11%とほぼ同じ割合。一方、医師の数を比較すると、スペインは人口10万人あたり449人、フランスは318人とスペインの方が多く。また平均寿命は、フランスが女性85.7歳、男性が80歳であるのに対し、スペインは女性86.1歳、男性80.3歳と、スペインがわずかに高く。

 

6、人気

イギリスの統計局によると、2020年度の調査でイギリス人退職者に最も人気の国は、スペインが2位で、フランスは6位。また退職コンサルタントの Retirement Solutions によると、2023年度の調査でイギリス人退職者が移住したい国は、1位がスペインで、フランスはまたもや6位。

 

退職者人気の国ランキングの全容はこちらでチェック:-

The best countries to retire in | Penfold (getpenfold.com)

The best countries to retire in, according to the British public's search data | CN Traveller

 

7、地方文化

英語話者のコミュニティがたくさん存在するスペインでは、そこを通して現地に馴染むというのが手っ取り早く。一方のフランスでは、大都市を出た田舎にはあまり多国籍コミュニティが発達しておらず、自力で地域に馴染むしかなく。

 

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これは圧倒的に、スペインに軍配が揚がる結果ですね。もちろん移住先を決めるには、風景や食事といった個人の好みが一番優先されるのでしょうが。

 

 

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