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「お互いに…、結ばれて~~。」
菜帆子。 佐津香、いきなりドキン。 順平も思わず、 「ぶっ。」 菜帆子、スマホに、 「いる訳では…、ない~~~。」 その声に愛結美、 「へっ…???…いやいやいやいや。だ~~って菜帆子~~。今、あんた。」 間髪入れずに菜帆子、 「いや、だから~~。それは、それは~~。課長が感じてるだけの話~~。」 そこまで言って菜帆子。 「だ~~~って、今の今まで、課長の亡くなった奥さんの匂いと佐津香さんの匂いが同じだって、今知ったばかりだから~~。」 愛結美、スマホを耳に、僅かに2秒。 「あ、あ、あ…。あ~~~。あ、そっか。確かに。」 佐津香、小埜瀬の背中を見て…。 そして、 「あ、うんうんうん。確かにそうだ。うんうんうん。確かに。…さっきまで、そんな話、全く。」 愛結美。 菜帆子、 「でしょう~~。私たちだって、今さっき。そういう事実に~~。」 愛結美の声、 「そういう事~~。うんうんうん。はいはいはい。状況把握~~。分かった~~。」 「でぇ~~~。」 菜帆子、 「ここからが~~、肝心なんだけど~~~。」 佐津香、何かしら目だけが…、チラチラと…。 小埜瀬は頻りに右手で、額、そして頭を撫でるように。 佐津香、何かしら、また目が…。頭の中で…、遠い昔の…。そして…。体の何処かで、 「…パパ。」 愛結美、菜帆子の話に、 「うんうんうん。」 「どうせなら、課長~~佐津香さんと付き合ってみる~~~~。」 その声にいきなり愛結美、左手で口を。…塞ぐように…、そして息をひそめるように、 「うそ~~~~~~。」 菜帆子、 「…と、言うか~~。実際、今、この場で、その提案に賛成なのが~~。」 順平、いきなり、 「ぷっ。提案って…。」 可笑しがりながら。 菜帆子、 「私と順平~~~。」 スピーカーから聞こえる愛結美の声、 「かかかかかかかかか。うんうんうん。私も、それ、賛成~~~。ニシシシシ。」 小埜瀬、ますます顔をグシャリと。 菜帆子、 「課長、顔をグシャリとさせております。」 その声に愛結美、ニコニコと、 「うんうんうん。多分、そうでしょ。いきなりだもんね~~。課長~~~。」 菜帆子も小埜瀬に、 「課長~~。」 順平、両眉を上下に、 「うんうんうんうんうん。」 小埜瀬、右に左にグシャリとさせた顔を傾げながらも…、 「もぅ~~~。いや…。だ~~って~~。」 いきなり愛結美の声、 「だってもへちまもない。課長~~~。」 小埜瀬、 「いや…。そんな事。」 順平、 「いや…。だから課長~~。菜帆子さんもさっき言ってましたけど~~。僕もそうですけど~~。」 スピーカーから愛結美、 「うん…???…何、順平~~。」 けれどもいきなりこの時、小埜瀬、自分では気づかないままに、いきなり胸がズキン。 順平、 「このまま、これからも同じ事が続くって。…そんなの絶対に変ですよ~~。」 スマホから愛結美の声が、 「そうそうそう~~。順平の言う通り。」 いきなり菜帆子、 「さっすが~~。愛結美さん同意見。」 愛結美、 「だ~~ってそうでしょう~~。これからだって、一緒に会食~~。それこそ、まだコンペ~~、後…、2週間も…、ない…、けど…。ラスカ。」 菜帆子も順平も、 「うんうんうん。」 「それに…。どっちみち、海外には…、佐津香さんも課長だって~~。その度…。」 菜帆子、 「なんだよね~~。…とは言え、その度に、佐津香さんと課長、どっちかが…会食に参加しない。」 愛結美、間髪入れずに、 「…んな事、ある訳ないじゃん。それこそ、みんなが…。」 菜帆子、 「でしょ、でしょ。…だったら~~。…この際。」 スピーカーから、 「うんうんうん。」 そして愛結美、 「佐津香さ~~~ん。」 菜帆子、佐津香を見て、 「佐津香。…ん…???」 順平も、佐津香を見て、 「うん…???…佐津香…。」 佐津香、正座をしたままで両手は前に。そして顔は俯いたままで…。 菜帆子、 「佐津香さん…???」 順平、 「えっ…???…もしかして…、寝て…???」 僅かに数分だった。何度も何度も繰り返されるシーン。 玄関のチャイムが鳴る。 佐津香、優維香に、 「ほ~~ら、パパ、帰ってきた~~。ははは。」 優維香、 「うん。」 佐津香、37歳。優維香、6歳。小学1年生である。 佐津香、腕まくりをして、 「ほら優維香、頑張ろう~~。」 優維香、ニッコリと、 「うん。」 いつも通り、柊真(しゅうま)が酒を飲んで帰って…。 ドアが開いたら、すぐさま佐津香にその体を…。 佐津香、 「おっと~~~。」 柊真、そのまま佐津香にその体を預けるように。 優維香も、 「パパ。パパ。」 ガタイの良い柊真である。…が、佐津香も、まだこの年齢では力もあった。 しかも…、柊真のその体にはすっかりと慣れてもいた。 「よっ。と~~~。優維香、パパの脚ね。」 優維香、ニコニコと、 「うん。分かってる。」 佐津香と優維香、ふたり共に連携して柊真を。 「よっ。」 無事にフロアに。 好きになれない。 vol,231. 「お互いに…、結ばれて~~。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.18 05:49:57
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