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THMISmamaの~お洒落の小部屋~

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2024.04.18
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手書きハート 「お互いに…、結ばれて~~。」
菜帆子。

佐津香、いきなりドキン。

順平も思わず、
「ぶっ。」

菜帆子、スマホに、
「いる訳では…、ない~~~。」

その声に愛結美、
「へっ…???…いやいやいやいや。だ~~って菜帆子~~。今、あんた。」

間髪入れずに菜帆子、
「いや、だから~~。それは、それは~~。課長が感じてるだけの話~~。」
そこまで言って菜帆子。
「だ~~~って、今の今まで、課長の亡くなった奥さんの匂いと佐津香さんの匂いが同じだって、今知ったばかりだから~~。」

愛結美、スマホを耳に、僅かに2秒。
「あ、あ、あ…。あ~~~。あ、そっか。確かに。」

佐津香、小埜瀬の背中を見て…。

そして、
「あ、うんうんうん。確かにそうだ。うんうんうん。確かに。…さっきまで、そんな話、全く。」
愛結美。

菜帆子、
「でしょう~~。私たちだって、今さっき。そういう事実に~~。」

愛結美の声、
「そういう事~~。うんうんうん。はいはいはい。状況把握~~。分かった~~。」

「でぇ~~~。」
菜帆子、
「ここからが~~、肝心なんだけど~~~。」

佐津香、何かしら目だけが…、チラチラと…。
小埜瀬は頻りに右手で、額、そして頭を撫でるように。

佐津香、何かしら、また目が…。頭の中で…、遠い昔の…。そして…。体の何処かで、
「…パパ。」

愛結美、菜帆子の話に、
「うんうんうん。」

「どうせなら、課長~~佐津香さんと付き合ってみる~~~~。」

その声にいきなり愛結美、左手で口を。…塞ぐように…、そして息をひそめるように、
「うそ~~~~~~。」

菜帆子、
「…と、言うか~~。実際、今、この場で、その提案に賛成なのが~~。」

順平、いきなり、
「ぷっ。提案って…。」
可笑しがりながら。

菜帆子、
「私と順平~~~。」

スピーカーから聞こえる愛結美の声、
「かかかかかかかかか。うんうんうん。私も、それ、賛成~~~。ニシシシシ。」

小埜瀬、ますます顔をグシャリと。

菜帆子、
「課長、顔をグシャリとさせております。」

その声に愛結美、ニコニコと、
「うんうんうん。多分、そうでしょ。いきなりだもんね~~。課長~~~。」

菜帆子も小埜瀬に、
「課長~~。」

順平、両眉を上下に、
「うんうんうんうんうん。」

小埜瀬、右に左にグシャリとさせた顔を傾げながらも…、
「もぅ~~~。いや…。だ~~って~~。」

いきなり愛結美の声、
「だってもへちまもない。課長~~~。」

小埜瀬、
「いや…。そんな事。」

順平、
「いや…。だから課長~~。菜帆子さんもさっき言ってましたけど~~。僕もそうですけど~~。」

スピーカーから愛結美、
「うん…???…何、順平~~。」

けれどもいきなりこの時、小埜瀬、自分では気づかないままに、いきなり胸がズキン。

順平、
「このまま、これからも同じ事が続くって。…そんなの絶対に変ですよ~~。」

スマホから愛結美の声が、
「そうそうそう~~。順平の言う通り。」

いきなり菜帆子、
「さっすが~~。愛結美さん同意見。」

愛結美、
「だ~~ってそうでしょう~~。これからだって、一緒に会食~~。それこそ、まだコンペ~~、後…、2週間も…、ない…、けど…。ラスカ。」

菜帆子も順平も、
「うんうんうん。」

「それに…。どっちみち、海外には…、佐津香さんも課長だって~~。その度…。」

菜帆子、
「なんだよね~~。…とは言え、その度に、佐津香さんと課長、どっちかが…会食に参加しない。」

愛結美、間髪入れずに、
「…んな事、ある訳ないじゃん。それこそ、みんなが…。」

菜帆子、
「でしょ、でしょ。…だったら~~。…この際。」

スピーカーから、
「うんうんうん。」

そして愛結美、
「佐津香さ~~~ん。」

菜帆子、佐津香を見て、
「佐津香。…ん…???」

順平も、佐津香を見て、
「うん…???…佐津香…。」

佐津香、正座をしたままで両手は前に。そして顔は俯いたままで…。

菜帆子、
「佐津香さん…???」

順平、
「えっ…???…もしかして…、寝て…???」

僅かに数分だった。何度も何度も繰り返されるシーン。





玄関のチャイムが鳴る。

佐津香、優維香に、
「ほ~~ら、パパ、帰ってきた~~。ははは。」

優維香、
「うん。」

佐津香、37歳。優維香、6歳。小学1年生である。

佐津香、腕まくりをして、
「ほら優維香、頑張ろう~~。」

優維香、ニッコリと、
「うん。」

いつも通り、柊真(しゅうま)が酒を飲んで帰って…。
ドアが開いたら、すぐさま佐津香にその体を…。

佐津香、
「おっと~~~。」

柊真、そのまま佐津香にその体を預けるように。

優維香も、
「パパ。パパ。」

ガタイの良い柊真である。…が、佐津香も、まだこの年齢では力もあった。
しかも…、柊真のその体にはすっかりと慣れてもいた。

「よっ。と~~~。優維香、パパの脚ね。」

優維香、ニコニコと、
「うん。分かってる。」

佐津香と優維香、ふたり共に連携して柊真を。
「よっ。」
無事にフロアに。









好きになれない。   vol,231.   「お互いに…、結ばれて~~。」

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最終更新日  2024.04.18 05:49:57
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