スーツ実例紹介(スキャバル Super130’S)オノの洋服 細かい仕様 | Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

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スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。

ラペル部分です。

肩回りが立体的なので、平置きするとこうなります。

 

ラペル部分の拡大。

特注の鋭いラペルに付くフラワーホールはハンドワークです。

 

 

袖回りです。

フレアな形状と4つボタン+斜めボタンホール。

ホールはハンドワークのようです。

 

いつもどおりスラント&チェンジポケット付き。

 

 

拝みボタン。左のボタンを留めれば通常の、右のボタンを留めれば左右にボタンが並ぶ仕掛けです。

 

 

表生地が内ポケットを囲むことで剛性を確保する本台場仕立て。

 

裏地と表地との境にパイピング処理がされています。

丁寧な仕事です。

 

生地はオノの洋服の社長が海外で買い付けてきたもの。

海外では裏地にブランドのラベルを付ける文化がないらしく、これはスキャバルの汎用品。ただしこだわりの旧ロゴ(Scabalが筆記体)です。

 

 

ベスト(チョッキ、ウエストコート)。

6つボタンの両腰ポケット付き。

 

 

背面は内部よりも一段濃い紺色としています。

尾錠は(万が一)痩せたときに活躍するはず。

 

 

ベスト内にポケットがついています。このような仕様は初めて見ました。

 

 

総評としては、

後日直し(好みのレベル)を入れたい部分はありますが、概ね自分の要望に沿ったスーツが仕上がりました。

 

ちなみに、今回は通常の倍の手間がかかったそうです。深謝。