『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆(2024年、集英社新書) | 倉山塾東北支部ブログ

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なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書)

 

働いていると読書する気が失せる。

誰もが経験しているだろう。

日々の労働で疲れたところに

読書とは気力と体力共に厳しい。


なので読書するだけの余力を

いかに残せるかが課題だが

ハードルは大きい。


普段、仕事で気力と体力を

大量に消費するが

仕事を簡単に減らせない。


読書したいから

仕事を減らしたい、

は職場で通らない。


さらに実力がないうちは

仕事に全力投球しないと

仕事ができるようにならず、

仕事が終わらない。


自分も仕事で疲弊し、

読書する気が失せるときがあった。


残業するほど忙しいときは

Kindle本を読むより

YouTubeで音楽や漫才の動画を見る方が

あまり消耗せずに済んだ。


頭を使いたくない、

頭に知識を入れたくない、

そんな気持ちがあった。


そのような体験から

読書できるだけの

気力体力を持つことは

難しいと実感した。


著者は働きながらでも

本を読むためのコツを

紹介している。


自分の経験を付け加えれば

・読了しようとしない。

・体力があるうちに
読みたいだけ読む。
 (朝、休日、繁忙期でないとき)

・学術書など専門書は選ばず
 一般向けの本を選ぶ。

・体調を管理し、しっかり休む。


読書には気力体力の回復が最優先だ。

読む気がないときはとにかく休む。


無理に読了せず、読みたいだけ読めば

読書による消耗は小さくなるはず。