蟹はどうやら、
自分より大きな穴を掘らないらしい。
身の丈にあった、
等身大の穴を掘るらしい。
来年の大河の主役、
新一万円冊の顔、
渋沢栄一は
本の中で
『蟹穴主義』
を心がけている
と語っています。
※1
『身の丈を守れ』
ということです。
それには
『自分自身をデザインしていく』
ことが大事だと
僕は思うのです。
世の中には
自分の
関心のあること
と
関心ないことがあります。
しかし、
悲しいかな
自分の関心があることは
ほとんど自分が変えられないことです。
だったら、
関心のあるかないよりも、
自分の影響できることを
意識していった方が
効率的ではないでしょうか?
『キングオブ自己啓発』
と呼ばれる
『七つの習慣』
では
『影響の輪』
と表現されています。
他の誰かを意識するより、
まず自分を意識する。
そういった過程の中で
人は自分を
形成していくと
思うのです。
戦前・中の哲学者
三木清は
『人間は環境を形成することによって
自己を形成してゆく』
と言っています。
※2
形成する
=作る、
つまりデザインするということです。
人生は思い通りにならない事の方が
圧倒的に多い。
だからこそ、
自分が影響できる範囲内で
環境をデザインすることが
必要なんじゃないでしょうか?
大きな前進より
小さな一歩を。
※1
論語と算盤 角川ソフィア文庫
※2
人生論ノート 新潮社文庫ほか