こんにちは,


だいぶんと時間が空いてしまいました..
恥ずかしながら,一旦書くことから遠ざかると,ずいぶんと腰が重たくなってしまうものです.

反省!

気の向くまま更新を続けていけたらいいなと思っています.


さて,ついに梅雨も明けました.
最近は青空が見える日も少なくないですね!

さて,今日は熱中症のお話です.

ここ数年でだいぶんと熱中症という言葉も浸透してきたように思います.
熱中症とは,

高温環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり
体内の調整機能が破綻して発症する障害の総称

のことを言います.
風邪をひけば発熱をしますが,あれは身体が熱を出すぞ!っと熱を産生することで体温があがります.熱中症はおもに外的要因によって,体温調節機構が追いつかず高体温となってしまって,結果としておこる身体へのダメージです.
高体温と発熱

とくに汗をかくことで熱を放散していますが,それが妨げられるような環境となると,起こりやすくなります.
さらに小児は,成人と比べて熱中症をおこしやすい理由があります.

小児はなりやすい

少し前に車内に置き去りにされた乳児が熱中症で亡くなるというニュースもありました.
小児はもともと大人に比べて体内水分量が多く,また体温調節や水分調節機構が未熟であるため水分を失いやすく,またそのダメージが大きくでます.

熱中症が起こる日

熱中症が起こりやすい日,というのは決まっています.
最近では熱中症情報も発表され,対策を促していますよね.
突然暑くなる日,気温や湿度が高い日は熱中症の発生が多いことが明らかになっています.

どちらも上海に当てはまる日はたくさんありますね,,
特に梅雨明けでがっと一気に気温が上がる日というのは要注意です.

さらに,熱帯夜など暑い日というのは年々増えているような状況です.
2倍に

少し古いデータにはなりますが,熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上の日のこと)はこの30年ほどんで2倍近くに増えています.

「暑い日は外で遊ばせない」というお母さんもいらっしゃいますが,大事なことは「暑さに慣れる」ことでもあります.

暑熱順化という言葉があります.
まさに暑さに身体が対応していく,ということなのですが,運動開始数日から2週間ほどで身体に起きる変化です.普段から汗をかく習慣を身につけることで体温調節の訓練をさせるわけです.

身体における水分の出納は常に塩と共に動きます.汗にしても,おしっこにしても常に水が動くときは塩(ナトリウム)も一緒に動きます.

なので,汗をたくさんかくと水とナトリウムが失われます.
そこで水だけを摂取すると体内でのナトリウム濃度が下がります.
すると身体は濃度を保つためにバランスを取らなければいけないので水分を出そうとするわけですが,その際にいくらかのナトリウムも引っ張られて外に排泄されてしまうのです.
このようにして悪循環が生じ,水分もナトリウムも不足するような状態に陥ってしまいます.

なので,大量の発汗を伴うような状況の時には,ナトリウムの入ったスポーツドリンク(水1Lに塩小さじ1,2杯分)をとるようにしましょう.
中国では身体を冷やすことが悪いこととされているので白湯をのませたりしますが,きっちり冷やしてあげることも時には大事です.

気をつけるサイン

暑いところで過ごした後に,こういった症状を子供が訴えたら要注意です.
そのときは受診の必要性もあわせていつでもご相談ください.

細々ではありますが,今後もblogを続けていこうと思います.
よろしくお願いします.


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