山手線と京浜東北線で減便と横浜線桜木町乗り入れ増加へ! JR東日本ダイヤ改正(2024年3月16日)

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山手線と京浜東北線で減便と横浜線桜木町乗り入れ増加へ! JR東日本ダイヤ改正(2024年3月16日)

JR東日本横浜支社は2023年12月15日、プレスリリースにて2024年3月16日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち山手線・京浜東北線・横浜線について見ていく。

1. 山手線で減便へ!

今回の2024年3月16日JR東日本ダイヤ改正では、山手線で減便を図る。

まずは平日。外回りは朝夕オフピークのみの減便で7本減便する。これにより1日261本から254本に減便する。

また内回りは平日夕ラッシュ時にも毎時1本減便を図る。これにより7本減便、1日248本から241本に減便する。平日の内回り・外回りとも昼間は5分間隔(毎時12本)のまま変わりない。

次に土休日。外回りは午前中に3分50秒間隔から5分間隔に毎時3本〜4本減便、輸送力を23.3%も減少する。これにより15本減便、1日261本から246本に減便する。

また内回りは夕方18時台と19時台の5本減便を含む10本減便、1日251往復から241往復に減便する。

ではなぜ土休日の減便を内回りと外回りで大きく変えたのか。山手線の利用者はJR中央線や私鉄からの乗り換えも多く、朝は池袋→新宿・渋谷、新宿→渋谷などで混みやすい。一方、逆方向の品川→渋谷・新宿・池袋、新宿→池袋は池袋→新宿・渋谷、新宿→渋谷などと比べると少なく、品川で山手線に乗り換えるであろう京浜東北線や京急電鉄沿線へは横浜から湘南新宿ラインが出ていることもあり品川乗換山手線利用がそこまで多くない。もっともJR東日本でも2023年10月1日京浜急行電鉄運賃改定に伴い遠距離が安くなったことから割高な横浜乗換渋谷・新宿・池袋方面利用が品川乗換に移動するのではとも思われたが、想定ほど移動しなかった。

実際土休日朝の品川→渋谷・新宿・池袋方面は空席が残っている。空席がちょうど埋まるくらいが昼間に確保すべき輸送力であるとするなれば、減便しても全くおかしくない状況であったのは確かだ。そうなると今回の山手線のダイヤ改正で土休日朝に外回りを5分間隔に減便するのは至極当然といえよう。

地方路線が1往復でも減便すると利便性が低下しやすいが、山手線のような運転本数の多い路線で減便しても乗客はほとんど気づかないことを考えると、手っ取り早く行える減便と言えるだろう。




2. 京浜東北線でも減便へ!

今回の2024年3月16日JR東日本ダイヤ改正では、京浜東北線でも減便を図る。

まずは平日。17時台〜22時台に5往復の減便を図ることとなった。内訳は大宮〜大船間の全線運転が1往復、南浦和〜蒲田間の区間運転が4往復となっている。これにより平日の京浜東北線は261往復から256往復に5往復減便することとなった。

次に土休日。土休日夕ラッシュ時16時台~18時台の4分間隔(毎時15本)で運転していたところ、今回のダイヤ改正より昼間同様5分間隔(毎時12本)に減便することとなった。これにより輸送力が20.0%減少する。減便はほとんどが南浦和~蒲田間で、1往復ずつ鶴見発着と大船発着が減便となっている。ただ、京浜東北線は土休日朝ラッシュ時ダイヤがなく土休日は朝と昼間が5分間隔(毎時12本)、夕方だけ4分間隔(毎時15本)だったことを考えると、夕方だけ減便して終日5分間隔(毎時12本)にするのは問題なかろう。この減便で土休日は9往復減便、1日224往復から215往復に減便することとなった。

これにより京浜東北線では東京近郊の南浦和〜東京〜蒲田間で多く減便を図ることとなり、鶴見〜横浜〜根岸線大船間の・神奈川県では減便は1往復のみ、大宮〜南浦和間の埼玉県区間では平日のみ1往復減便、土休日は減便なしとなっている。




3. 横浜線で桜木町乗り入れ増加へ!

今回の2024年3月16日JR東日本ダイヤ改正では、夜間の横浜線の横浜・桜木町乗り入れ本数を増やす。

今回のダイヤ改正で横浜線では平日夜間に5往復、土休日夜間に7往復の桜木町乗り入れ列車を増やすこととした。今回の京浜東北線ダイヤ改正では鶴見~横浜~大船間では平日1往復しか減便していないこと、土休日は全く減便がないことから、東神奈川~桜木町間では平日4往復、土休日7往復が増発となる。桜木町折り返し列車数もその分増えていることから、桜木町駅中線での京浜東北線の折り返しの合間を縫って横浜線折り返し電車を設定したようだ。

これにより19時以降は新横浜などの横浜線沿線から横浜へ向かうには原則東神奈川で京浜東北線へ乗り換えだったが、毎時1本程度桜木町に乗り入れることで東海道新幹線新横浜駅から横浜へのアクセスが多少改善することとなった。


4. 結び

今回の2024年3月16日JR東日本ダイヤ改正では、山手線と京浜東北線で減便を図った一方、横浜線では夜間の桜木町乗り入れ列車を増やすことで東海道新幹線新横浜駅からの横浜アクセスを向上することとなった。

今後ワンマン運転を行う山手線、京浜東北線、横浜線で今後どのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

2024年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:2024年3月ダイヤ改正について – JR東日本

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