Ununzの夢見

夢へと向かい、私の夢は私的捕らわれから下降しきれない私の夢。ですが、あれらは想像(創造)を補う地下水脈でもあるのです

方針がとりあえず決まりました

2030-10-19 11:21:18 | 案内・告知
基幹ブログ《Ununzプロジェクト》からカテゴリ夢見(夢日記)を分離しました
当ブログではカテゴリ夢見のみを扱います

なお、《Ununzプロジェクト》では夢見集(夢見を数話分集めたもの)の更新は引き続き行って参ります。また、そちらにはエッセイ・小説(習作のみ)・日記・タイ旅行記他雑文等を投稿しております。よろしければ、どうぞ。いくつかリンクも貼っておきます
《Ununzプロジェクト》
○エッセイ(物語構成)
【5】人生の仕事始めに(7910字)
【6】幸せ一粒、二粒(3920字)
【7】私の顔(3868字)
【8】ARAMAKI(6923字)

〇エッセイ(雑記)
【3】NHK教育と無頼派(1942字)
【4】ヨッチャンと不良こども(2002字)
【7】私の顔(3868字)
【9】休憩室にて(1102字)
【10】昔見た女に再び出会う(3482字)

〇タイ旅行、後日まとめ記(完)
【全6月24日/6月27日分】(7191字)
【全6月30日分】(6727字)
【全7月2日分】(6313字)
【全7月4,5,6日分】(6629字)
【全7月11日/7月15日分】(6377字)
【全7月18日分】(6280字)

※夢見をまとめました。5話もしくは大体5~7000字目安です
※※夢見集【1】~【17】までは、以前投稿したFC2ブログのページにそのままリンクをしてあります。以降はこちらのブログでも夢見集を作成していきます
〇夢見集
【33】~【37】『いやなことを思い出す』(423字)/『和解・成長・疑惑再燃・復讐』(1715字)/『代わりといってはなんだけど』(491字)/『濡れた布団もいつかは乾く』(916字)/『嘘栄養学入門』(333字)『俺は遠慮しておく』(494字)

【28】~【32】『謎スープ』(358字)『誰かの通信簿』(340字)/『お茶目なブギウギ』(793字)/『どいつもこいつも好き放題言いやがれ』(814字)/『バブルのツケを今払え』(872字)/『落ちぶれた山師が仕事を探す』(620字)

【23】~【27】『ついにこのときがきたか』(544字)『焚き火と音楽と破れた世界』(1438字)『かなり単純な連打ゲー』(537字)『昔の友達待ち惚け』(439字)『真夜中ァ~電気ィ~保安ン協会♪』(1947字)

【18】~【22】『暇人にも1日は彩り多き』(1546字)『暗躍する勢力とビッグブラザーの帰還』(663字)『夢よ醒めること勿れ』(1701字)『兄帰る』(1150字)『人口生命は猫を怖がる~彼らを見捨ててはおけない』(708字)

【13】~【17】『仁義と学園都市とたまたま銀髪~そして伝説へ』(1435字)/『元気だせよ、マイフレンド!!』(1070字)/『退屈な胆試しツアー』(805字)/『揺れる』(1120字)/『イミテーションと公共放送』(1550字)

【9】~【12】『愛犬家の集い』(229字)『回虫発生』(550字)修正版/『アンファンテリブル』(2000字)/『流石の中西節』(970字)/『試験までに駆け抜けろ』(2640字)

【4】~【8】『TVの向こう側』(1269字)/『私の家は盛り土の上に不安定に拵えられ』(1544字)/『知らない夜のなか』(620字)/『ここは男塾ですか?』(969字)/『女子高生になったしずかちゃん』(1358字)

【1】~【3】『臭気○○器』(2559字)/『彼女は何をしている』(2703字)/『誕生日騒動記』(2394字)


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夢見【47】忍犬っぽい

2017-01-12 12:32:05 | 夢見
(2417字)
 犬に襲われる。体長2メートル弱、黒の強[コワ]いむく毛に埋もれた顔には光を反射する、深く濃い濡れたような黒目、潰れた鼻先は湿っている。脚は長くはないががっしりと、剥きだした牙は如何にも鋭い。唸っている。こちらに対して明らかに敵意があるようだ。足下は薄く砂の敷かれた地面、都内にある広い運動公園の一角にいる雰囲気。十数メートル先に植えられた落葉樹が等間隔に、前後左右周囲をほぼ円形に覆っている。天気は晴れ、時間帯は昼過ぎ。
 立ち上がると熊にも見紛う大きさだった。天に突き上げた前足を今にも振りかぶってきそうな勢いだ。おそらく凌ぎきれないだろう。仮に脚からの一撃に耐えても全体重をかけて掴みかかってくれば倒される。そうすればあとは牙の餌食だ。
 来た……両腕を十字にして受ける。避ける選択肢はない。運良く爪に引っかかれず、しかしずしりと重いものを貰った。顔の横にはこちらの肩に乗ったまま、しばし正面に向けて大きくゆっくりと息を吐く犬の横面。時々小さく左右に揺さぶられる。次の瞬間を図っている。
 両の掌で思いっきり突き放し一旦後ろに引こうとするも、相手の爪が二の腕に引っかかりその際に切り裂かれてしまう。
 血はさほど出ているわけではなく傷は深くはないはずが、右の腕が痺れてしまい持ち上げることが出来ない。さらに体勢を低くし、徐々ににじり寄ってくる。狩りに慣れているのだ、勝利をほぼ手中に収めんとする目前であればこそ、なおのこと獲物を仕留める最後の瞬間までは慎重さを欠いてはおらず、闇雲に力任せに飛びかかってきたりはしない。様子を窺い、決定打となる一撃を狙っている。互いの距離、わずかに3、4メートル。

 いよいよまずいことになってきた、いや元々から絶望的な状況だったのだと改めて意識させられた。足が言うことを利かなくなっていた。後ろに下がろうにも背は向けられない、それに全力で走ったところで相手の足ではすぐに追いついてしまうはずだ。地面の砂が細かな摩擦音を立てる……一分にも満たない時間、向こうとの変わらずの距離を保ったまま、前方に見えていた木々の緑が薄れていく。
 かかとのゴム底が異物を捉え、捉えた瞬間には体勢を崩してしまい、しびれで上手く使えない腕も突き出して必死に宙を掻く。一瞬の暗闇を振り払うとそこには新たな暗闇、ではなく空を覆うばかりの巨獣の姿が。
 諦めとともにあった瞳はいつしか恐怖を忘れ、閉じられることなく最後の時を見定めようとしていた。――視界の全面が黒一色に支配されやがて、勢いのともなった鈍く光る白い爪が迫ろうとしていたその刹那、目の前を右下から左斜め上方に飛び抜ける茶色の影。ひときわ大きな唸り声を上げ黒色の影は前景から遠ざかり、寝転がった状態から首を少し上げると周囲の地面に砂煙が立っていた。
 犬……小犬、体長50センチもない小振りな身体の柴犬だ。くるりと跳ね上がり左右に忙しく振られている尻尾は、それだけ見れば無邪気な小犬のものだ。しかし幼さの残る目に比べ表情は凛々しく、自信に満ち、精悍そのもの。肩から背中、腹筋、前後足の付け根にかけて筋肉は見事に均整がとれ、引き締まって美しい。

 瞬間のち眼前を覆う砂煙が立ち、獲物を掴む、いや、踏みしだく巨獣の前足が見えた。やがて巻き上がった砂が風に吹き飛ばされ、徐々に見えてくる漆黒の足元に無残に潰された小犬の姿が、顔を背けそれでも視線の隅で捉えた地面には、……なかったのだ。どうなっているのかと近くを見回せば、何と黒い獣の背後で姿勢を心持ち低くし、口を開けて先程より幾分呼吸は早まってはいるが、相変わらず落ち着いた表情で次の動きに備えている状態だった。
 こちらの驚きや安堵の感情が伝わってしまったのか、巨体にしてはかなり素早く振り返ると同時に今度は反対側の前足で引き裂こうと振り下ろす。今回はちゃんと目にすることが出来た。彼、小柄な身体は敏捷性、瞬発力に優れ、前方に飛び上がると爪を躱しながらも、あいだには手前に若干向けられていた背と腹が素早く入れ替わるさまに、自らの胴体に捻りを加えつつ相手の鼻先をかすめた。
 小さな足はほとんど音もなく着地した。が、振り返らずにいたとて傷を負った心配も、恐怖におののいていることで次の動きを採れずにいるなどとも全く案じさせない。数分前より一層立てられた尻尾は、肉体の躍動を高め充実を促す呼吸に合わせる。程度あくまで落ち着いた律動から左右へ揺れている様子、目の前の相手に臆するどころか、むしろこの状況を遊びの一種として楽しんでいるようですらある。

 一方、尻を地面にべたりとつけ両手で体を支えた体勢から右に視線を向けると、黒い犬はなにやら今までとは異なり、大いに激情へ支配された怒りを少々の隠し切れない動揺も含んだ声音で発し、首をしきりに振っているのだった。風の収まり静まった足下の砂地を見ると、灰褐色の一面に対して点々と赤黒く染まった部分があった。なにかを振り払うためか、数回にわたって執拗に空間を往復する顔面を見るに、鼻先がいやに濡れていることに気がつく。ではなく、血、――血を流していたのだ。全身を覆う黒毛より幾分赤みのかかった雫が垂れ続けていた。
 再び小犬のいる方に向き直ってみる。斜め正面から確認した肉付きは引き締まったものとはいえやはり小柄だったが、初めて目にしたその表情のまま興奮も怯えも一切なく声一つ発さず、目の前を見据る余裕が充分その身体へ力強さを与えているのだった。しかし相手を、状況を甘く捉え隙を見せる様子は微塵もなさそうに、あくまでも慎重に次の行動を準備しているかと構える姿は心強さをさらに確認させる。
 少し口を閉じ気味によく見るとほんの小さな、しかし顔の動きに合わせるよう揺れるたび、晴天の太陽から光線を受けては時折ちらつかせる獲物――刃渡り10センチ足らずの小柄を咥えていた。

夢見【46】ジャーナリスト魂と満員電車(了)

2016-11-21 19:36:55 | 夢見

(576字)
 週刊現代とか女性セブンあたりの雑誌に近い雰囲気の紙面に、非常に綺麗な女性の顔写真が載っている。『黄金水ぶっかけ犯』という見出しだ。どうやら電車の中でレジ袋に入れていた小便をぶちまけたらしいが、それを取材に来たジャーナリストとの丁々発止のやり取り。
 最終的に女は、なかなか引き上げる素振りを見せないジャーナリストに業を煮やして警察を呼び、彼を暴行の容疑で逮捕させようとしたのだ。それが命取りだった。勝手に尋ねて来て家から帰らずにいるという男と女性の関係やら、知り合いではないと主張する女性の部屋に上がり込んで何をしようとしたのか、そのわりに質問へは堂々とした態度であることに警官は妙に思い、色々と調べているうちに『黄金水ぶっかけ』の犯行が露見することとなる。手錠をかけられやがては裁判を受けさせられる、女側にとって最悪の結果となったのだ。

 場面は変わって満員電車に乗っているが、なかなか発車せずに一旦停車する。ドアが開かれる。ちゃんと閉まっていなかったのかもしれないと感じ、私も一旦ホームに降りすぐにまた乗り込む。
 昔の片側式のファストドアに比べ、現在の両開きのパワードアは動力に負担がかかりこういった発車障害を起こしやすいとか。何回かそれが繰り返されたのちに電車は動き出す。

夢見【45】苦しい夢(了)

2016-10-06 17:29:32 | 夢見
(824字)
 非常に眠いようなだるいような感じ。視界がぼやけてしまってほとんど利かずに、どこかの商店街の中を歩いている。右斜め上は濃い目の茶色に染まり、反対の左下は白一色に塗りつぶされていた。
 例えるならサンドイッチの具の部分に半透明のゼリーを挟んで、それを目の前にしながら世界を見ている息苦しい気分だ。茶色い方が耳のついた状態、白い方は耳が切り落とされたパンであると想像すると分かりやすい。色のついている部分にも微妙に濃淡があり、薄くなっている視線の中央に近い場所では向こうがある程度透けて見える。そして目に映る空間にはところどころにヒビが入っているようだった。
 本当にいま自分はやばい状態かもしれないと、さすがに焦りが出て背中に嫌な汗を感じる。息をするのも苦しく、そのうち本当に喉が塞がって死ぬのかもしれない。顔を軽く叩いてみたり目を擦ってみても一向に変化せず、全くマシな状態にもならない。

 白い車が左隣を並走している。自分が邪魔になってゆっくりしか走れないのかもと申し訳なく思うが、正面に向かって一歩づつふらつきながら歩くことしか出来ない。何度も車に凭れ掛れるも、そのたびに全身の力を振り絞って直前の体勢に立て直す。正直に言えば、道の脇に倒れこんでそのまま眠ってしまいたかった。例え死を意味していても構わないと。
 いよいよ目に見える風景はさらに狭まり、しかも見えているものは強烈にぼやけてしまっているのだった。これは本当に死ぬなという、強固な事実を目の前にした意外にあっさりした諦めと、歩けるところまで歩いてみようとする最後の意地の間をさまよいつつ、商店街をなんとか抜けると少しだけ視界が広がった。




※夢を振り返って:そういえば、道の右側に倒れこんでしまおうとは一度も考えなかった

目が醒めたのち首筋に少し違和感を覚え、寝違えた時ほどにはっきりしたものではなかったが、あれから十時間近く経ってこれを打っているいまもまだしっくりこない

夢見【44】元コギャル、元山姥(了)

2016-09-06 17:12:52 | 夢見
(576字)
 焦げたような臭いがする。弟の背中は実際にパンなどが焦げたときと同じ炭化した状態になり、しかしそうなってる本人は全く気づいていない。

 教室の端にいる。中学同級生A代に似た男がかったるそうに口を開く。せっかく大学に入学したのに全然言っていたことと違って退屈だし、色々とサービスしてくれてもいいのにと、某三十代の女性タレントが学校のCMに出演していた際の姿を想像しての発言みたいだ。「あの女は自分のことをイケていると思って、かなり若作りの格好をしてみたらしいけど」呆れ顔で話す。学校が推し進めている新規入学者倍増のキャンペーンとして雑誌にも同様に紹介された、女性タレントの姿が紙面のまま目の前に現れる。

 肩まである黒髪のストレートを額の真ん中に分け、かなり濃い目の白塗り化粧に目の周りだけは真っ黒になっているので、パンダのようになっているのだった。黒いスウェットの上下に白黒の紙面ということもあってか、まるで死人にさえ見える生気のない表情だ。
 紙面には最近流行っている○○言葉として、軽いノリが特徴の新しい話し言葉が二三記されている。「し′」とは「じ」を使う際、もう少しニュアンスの弱さを伝えるときに利用する造語だ。「はし′」とは「恥」を軽くした感じだとか。それにしても話し言葉に関わらず、発音の仕方は結局分からなかった。


夢を振り返って:ちなみに「′」は分の記号だ