時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ウルトラマンよ、早くスペシウム光線を出してくれ

2024年04月27日 | 漫画・アニメ、そして特撮

 

ウルトラマンやセブンは日本においては不滅の巨大ヒーローであり、アメリカで言えばスーパーマンみたいな存在であろう。

 

私は幼いころからマンやセブンの雄姿を見て、熱中した。

 

あまたのマンやセブンたちの活躍を見て、どうにも解せない点があった。素朴な疑問点があった。私同様に感じていた子供は多かっただろうと思う。

で、その疑問点の答えに関しては、私が幼少の頃からさんざん子供たちの間で議論されていた。ある意味、語りつくされてきた疑問点かもしれない。

そしてそれは、今もそうなのかもしれない。

 

で、その「解せない疑問点」とは?

ウルトラマンは敵と戦う時に、なぜ最初からスペシウム光線のような必殺の光線技を出さないのだろう?ということだった。

怪獣や宇宙人との戦いにおいて、最終的にスペシウム光線を放って敵をやっつけるシーンは実に多い。

ならば、最初から光線を出してしまえばてっとり早いのに。

 

早く決着をつければ、格闘によって町や自然風景を壊す度合いも少ない。

なぜ光線を中々出さずに、まずは格闘戦を行うのだろう。

なまじ格闘などするから、戦いが長引き、その結果その格闘で町が壊されたりするのではないか?

せっかく怪獣から世界を守ってくれたのに、町を破壊されたという点のみを後からクローズアップして、お金に困った人が後になって「謝罪と賠償を要求する」と金をせびりにくるかもしれないのに。その場合、ウルトラマンが請求されるのか?

そんな人がいないとも限らない。

 

・・だったら最初から手っ取り早く光線を放ってやっつけてくれればいいのに。

 

 

とまあ、そんな疑問だ。

 

この問題に関しては、あちこちの子供たちの間で議論(?)されたと思うが、「それを言っちゃおしまいよ」みたいな感覚もあるので、明確な答えはないまま時は過ぎ、ウルトラヒーローはヒーローであり続けた。

 

明確な答え。そもそもそんなものがあるのだろうか。

 

そう思い、少し調べてみた。

この件に関しては、色々な説がネット上で見つけることができた。

 

どんな説や答えが見つかったか・・それをいくつか書いてみよう。

 

1、ウルトラマンの目的は怪獣を殺すことではなく、相手をおとなしくさせ、その場から引き上げさせたり、元の場所に戻るようにさせることにある。そういえば、怪獣をかかえて空に飛んでいったシーンもあったではないか。

だから最初に光線でいきなり殺すのではなく、格闘でおとなしくさせようとする。だが相手も強いので、格闘だけではらちがあかない。しかもウルトラマンには3分という時間的制限もある。そこで最終的にやむなく光線という一種の「飛び道具」でとどめを指すしかなくなる。

 

たまにいきなり光線を放って相手を倒すこともあるが、それは相手が自らの意思であきらかに地球を破滅させようとしてるのがわかる場合である。この場合、相手に情状酌量の余地もなく、説得の余地もない場合だ。

あと、戦う相手とは過去に戦ったことがある場合は、過去において自分がどう戦って勝ったかわかってる場合。例えばバルタン星人がそうだ。相手の倒し方や弱点を知ってるわけだから。

 

2、相手がどういう敵か分からない場合、光線を放ってもはねかえしてくる場合もある。そうなると放った光線で自身がケガをしてしまう場合もあれば、戦っている場所一体に被害が出る場合もある。なのでまずは格闘で相手の出方をみたり、少なくてもある程度相手の特性などを把握した上で、万全の状態で光線を放ってトドメをさす。

 

3、最初に光線を放つとエネルギー消費が激しいので、ある程度格闘で相手を弱らせたうえで、トドメで光線を放って決着をつける。

 

4、いきなり光線を放って倒してしまうと、あっけなくて、演出上つまらなくなる・・・という「大人の事情」「エンタメの事情」。ウルトラマンは、例えばプロレスのように、勝負を盛り上げるために、必殺技は最後までとっておく。

 

5、破壊力の強い光線であればあるほど、自身の体力消耗が激しい。できれば格闘で決着をつけられればベスト。実はウルトラマンは格闘技が好きなのだ(笑)。

 

 

 

などなど。

これらの説のうち、私が一番好きなのはやはり1番の説。

これならヒーローの名に恥じないし、誇り高く優しいヒーローという感じがする。

 

地方などで大きな熊が山から降りてきて町に現れた場合、人間はその熊をすぐには射殺しようとはせず、まずは捕獲を目指すことが多いであろう? 

もしくは威嚇して、山に帰るようにしむけることもある。でも中々威嚇がきかなかったり、捕獲できなくて、かえって熊が暴れて、人間を襲うようになってきて、やむなく射殺する。

それと同じような感覚でとらえれば分かりやすいのではないだろうか。

スペシウム光線は、人間でいえば銃みたいなものであろう。

 

この説などは、あれこれ調べてみて、ウルトラヒーローのイメージを崩すことなく、なおかつ人道的な(?)説なので、「なるほど」と納得できるものがあった。

 

この説を知るまでは、私はもっぱら「3」の説「最初に光線を放つとエネルギー消費が激しいので、ある程度格闘で相手を弱らせたうえで、トドメで光線を放って決着をつける」だと思っていた。級友たちとの議論でも、この説に落ち着くことが多かった。

 

後にロープレなどでキャラにMP(マジックポイント)という概念が出てくるようになると、ますますこの「3」の説は有力に思えた。

MPというものを、ウルトラマンではエネルギーの残量という意味におきかえてみて。

 

だが、そうだとすると、たまに最初からウルトラマンが敵に光線を浴びせる回があったが、その時の妥当性や説明にはならなくなる。

 

でも、「1」が理由だとするなら、マンが最初から光線を使う場合でも、一応の説明にはなる。

 

というわけで、私としてはウルトラマンがすぐには光線を出さないで、まずは格闘をしたうえで光線を出して相手を仕留めるのは、基本的には「1」の理由が大半で、相手によっては「2」の要素も加わる・・・という解釈だと、個人的に納得できる。

 

とりあえず私はそう思っておくことにするのだ(笑)。

 

 


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