季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

ショパンとポーランド

2021年11月27日 | 音楽
ショパンの作品はイタリアオペラを思わせる。ベッリーニへの偏愛はつとに有名だがさもありなんである。

ポーランドはロシアの近くに位置しているのだから北国の特徴を持っている。僕はそれを漠然と思って暮らしていた。

ショパンは突然変異のようにイタリア的な感受性を持ったと、これまた自動的に感じていたように思う。

国歌に興味を持ったことは以前書いたが、ポーランド国歌は何故か聴き逃していた。

先日聴いて驚いた。

北国なのに曲調はラテン的なのである。おまけに歌詞にはイタリアという語が入っているのである。

国民的英雄がイタリアから帰国して祖国を救う、そんな歌詞。

してみるとショパンはそういった土壌の上にひときわ大きな才能を開花させたのであり、突然変異ではなかったのだ。

僕は深く納得した次第である。






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