人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

クリストフ・エッシェンバッハ ✕ キアン・ソルター二 ✕ NHK交響楽団でシューマン「ゲノヴェーヴァ 序曲」「チェロ協奏曲」「交響曲第2番」を聴く~N響4月度Bプロ定期公演

2024年04月26日 00時01分06秒 | 日記

26日(金)。わが家に来てから今日で3391日目を迎え、2020年の米大統領選を巡って、西部アリゾナ州でのトランプ前大統領(共和党)の敗北を不当に覆そうとしたとして、同州の大番審は23日、トランプ氏の顧問弁護士だったジュリアーニ元ニューヨーク市長やメドウズ元大統領首席補佐官ら計18人を詐欺や文書偽造などの罪で同州の裁判所に起訴した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプ陣営は全米各地で違法行為をやっていたから 起訴がいつまでも続くよね

 

         

 

昨日、夕食に「麻婆茄子」「生野菜サラダ」「大根の味噌汁」を作りました 麻婆茄子は久しぶりに作りましたが、美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールでNHK交響楽団「4月度Bプロ定期公演」を聴きました プログラムはロベルト・シューマン①歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲、②チェロ協奏曲 イ短調 作品129、③交響曲第2番 ハ長調 作品61です 演奏は②のチェロ独奏=キアン・ソルター二、指揮=クリストフ・エッシェンバッハです

クリストフ・エッシェンバッハはピアニストからキャリアをスタートさせ、1970年代から徐々に指揮に重心を移しました ドイツ放送交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、パリ管弦楽団などで要職を務めました。今年84歳になります

 

     

 

オケは16型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります コンマスは郷古廉、隣は川崎洋介といったダブルトップ態勢を敷きます

1曲目はシューマン:歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲です この曲はロベルト・シューマン(1810-1856)がフランスの聖女ゲノヴェーヴァの伝説によるヘッベルとティークの戯曲を基に1847年から49年にかけて作曲したオペラの序曲です

弦楽器を中心に演奏される”悲劇”の物語を聴く限り、歌劇の序曲というよりは演奏会用序曲のような完結したドラマを感じました

2曲目は「チェロ協奏曲 イ短調 作品129」です この曲は1850年に作曲、1867年にライプツィヒで初演されたと言われています 第1楽章「速すぎず」、第2楽章「ゆっくりと」、第3楽章「極めて生き生きと」の3楽章から成りますが、切れ目なく続けて演奏されます この曲は特定のチェリストを想定して作曲したものではなく、自発的に書いたところが大きな特徴です

チェロ独奏のキアン・ソルター二はペルシア人の音楽一家のもと、オーストリアのブレゲンツに生まれる スイスのバーゼル音楽院で研鑽を積む。ダニエル・バレンボイム率いるウェスト・イースタン・ディヴィン管弦楽団で首席チェロを務めた

オケは14型に縮小し、エッシェンバッハの指揮で演奏に入ります 艶のある独奏チェロがオーケストラに溶け込み、美しいハーモニーを奏でます ソルター二は確かな技巧の裏付けのもと、ロマン溢れる演奏を繰り広げました 欲を言えばもう少しインパクトが欲しいと思いましたが、ない物ねだりですね

満場の拍手にソルターニはペルシア民謡「シーラーズの娘」を、チェロの辻本玲と中実穂の助演のもと鮮やかに演奏し、聴衆を黙らせました

 

     

 

プログラム後半は「交響曲第2番 ハ長調 作品61」です この曲は1845年から翌46年にかけて作曲、1846年11月5日にメンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により初演されました 第1楽章「ソステヌート・アッサイ ~ アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ ~ トリオⅠ,Ⅱ」、第3楽章「アダージョ・エスプレッシーヴォ」、第4楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

オケは再び16型に拡大し、コンマスが川崎洋介、隣が郷古廉に交替します

エッシェンバッハの指揮で第1楽章に入ります 冒頭の金管によるファンファーレが印象的です 後半に入るとかなり速いテンポで演奏され、弦楽器を中心に渾身の演奏が繰り広げられます 第2楽章は、ひと言で言えば”一気呵成”に突っ走ります さて、この日の公演は第3楽章「アダージョ・エスプレッシーヴォ」が白眉でした エッシェンバッハはかなりテンポを落とし、弦楽器にテーマを歌わせます このテーマがオーボエに受け継がれるところは何とも言えない寂寥感を感じます 吉村結実のオーボエが素晴らしい また、伊藤圭のクラリネット、神田寛明のフルートも良く歌います 今井仁志のホルンも素晴らしい アタッカ気味に入った第4楽章は、まるで”勝利の音楽”のように溌溂とした輝かしい音楽が展開します コンマスの2人が躍動感あふれる演奏を繰り広げます 特に川崎は演奏の勢いで立ち上がってしまうのではないか、と思うほど身体を前後に大きく揺らし、渾身の演奏を展開しています なるほどこれがジュリアード音楽院仕込みの演奏か、と納得しました 管楽器が咆哮し、ティンパニが炸裂し、弦楽器が渾身の演奏を展開し、スケールの大きな演奏でフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーのなかカーテンコールが繰り返され、この日が今年の定期公演最終日となるエッシェンバッハに、楽員を代表してヴァイオリン奏者から花束が贈呈されました

 

     

     


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