金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

肩関節の屈曲制限を下肢から評価する(勉強会)

2019-12-07 09:13:00 | セミナー

人間は歩く(二足歩行)動物です。。。



ゆえに下肢にかかる負担も大きいです。



その痛み。。。



もしかしたら下肢が原因で出ている痛みかもしれません。。。











さて、今回も本題に入る前に、為になるお話しをして行きましょう。



今回は最後にこれを読んだ勉強熱心な先生だけにプレゼントがあります。



勉強会では教えなかった評価法をお教えします(*´▽`*)






ではいきます。



今回のお題は「自分を客観的に観る」です。



治療家としての自分を考えてみましょう。



もしあなたが腰が痛くなり、足がシビレて歩くのもつらくなった時、、、



その目の前に自分のコピーがいたとしたら、、、



そのコピーはあなたと全く一緒な人間です。



昔あったパーマンという漫画に出て来たコピーロボを想像したらいいかもしれません。





人形の鼻押したら、押した人が出来上がるやつです。笑



パーマン分かるかな???(´・ω・`)






あなたはその自分のコピーに治療してもらいたいと思いますか???



「イヤ、絶対にしてもらいたくない。。。」



と、思った人!



きっと、患者さんも同じことを思いますよ。



あなたはどんな自分になら治療してもらいたいと思いますか???



それを考えた時、自分の治療家としてのあるべき姿が見えてくるのではないでしょうか?




偉そうですが、、、メッチャいい話です( ˘ω˘ )














では、本題です。



人は歩く動物と言う事で、下肢にかかる負担は大きいです。







腰痛、頚痛、肩痛であっても下肢からの影響を受けて痛みが出ているケースも少なくありません。



いわゆる「五十肩」であっても、その30%くらいは下肢からの影響で痛みが出ているのではないかと考えています。



もちろん、それだけではないでしょうが、、、関連はあると確信しています。





・しかし、下肢からの影響と言ったかて、、、どう評価、検査したらいいの?



・これだけ森に筋膜連鎖のことをイヤになるほど言われているので、なんとなく全身つながっている事はわかるけど、、、



・アナトミートレインを読んでみたけど、、、理解不能。つながっているからどうなの?



・実際何をやったらいいのか分からない。。。









これが私が勝手に考える皆さんの思考です。



間違っていたらすいません。 


しかし当たらずとも遠からずといった所でしょう。



その答えとなる評価法をご紹介します。



この評価法を知る事であなたは、、、





・頚や肩の痛みやROM制限がが下肢からの影響を受けていた場合、どの筋からの影響か評価できます。



・筋膜ラインを知ってる方がいいが、知らなくても評価できます。



・その狙った筋をリリース出来たら、あら不思議。肩や頚のROM、痛みが変化します。



・評価でのビフォアーアフターを比べるのが楽しくなります。



・患者さんの驚きの表情と、笑顔が見れてうれしくなります。







では、なぜこの評価方法を私はあなたに教えるのか???



この評価方法のメリットは???







・超シンプル。分かりやすい。簡単。患者も実感しやすい。



・あなたの苦手な触診技術を使用しなくても大丈夫。



・私が実際に行っていて効果実証済みの方法だから。



・筋の作用を覚えていればあらかた推理できる。





こんないい方法をご紹介します。



では、方法ですが、、、



まずは肩の屈曲制限、疼痛を指標として考えてみましょう。



同じ方法で頚のROM制限にも使えます。



背臥位での評価法です。





まずは、この肢位での肩の屈曲ROMを診ます。








そして、下肢のポジションを変えて再度ROM、疼痛を評価します。



例えば、腸腰筋が怪しいとにらんだのなら、下肢をこの様なポジションに持っていきます。







そして、どちらのポジションの方がROM、疼痛が少なくなるのか評価します。



もし、股関節屈曲位の方がROMが上がり、疼痛が少なくなるようなら、、、



この時点では、腸腰筋、内転筋、TFL、大腿直筋あたりが怪しいと考えます。



ではどちらの足の方が影響が強いのか?



これは、片脚ずつ評価すれば分かります。



この様に。。。







次に、足を内転内旋させて評価してみます。







これで、ROMが上がり、疼痛が少なくなるのなら、、、



内転筋、TFLの影響が強いと考えます。



もちろん腸腰筋の影響を完全に除外してはいけませんよ。



では、TFLか内転筋のどちらが影響が強いのだろう???



それを調べる為には、股関節を外転内旋させて評価します。



この様に。。。







これでROMが上がり、疼痛が少なくなるのであればそれはTFLからの影響を強く受けていると推理することが出来ます。



あとはTFLをリリースするだけです。方法は何でもいいです。



そしてROM、疼痛を評価すれば変化が観られる事でしょう(^O^)/





TFLを例に出しましたが、、、このポジションではどうでしょう???







これでは、殿筋、腸腰筋、TFLの影響を評価出来ますね。



うまく組み合わせて評価すればいいのです。



これだったら、殿筋、TFLですね。








この背臥位での評価のポイントをお教えしましょう。



・肩を屈曲して評価する時には上肢のポジションを一定に保つ。



・狙った筋の最も緩む位置を探す。



・患者が背臥位になった瞬間のポジションはどうなっている?
 股関節は屈曲?内旋?そこにヒントがあります。



・感覚が鈍い患者の場合は自分の感覚で評価する。
 しっかりと各ポジションでの制限を把握する。








この応用で坐位と立位でのROMの変化で評価する事も出来ます。



坐位で肩関節屈曲した方が楽なのか、立位で屈曲した方が楽なのか?



少し上級者向けですが、、、この坐位の時の脊椎に注目して見る事でも評価出来ます。



背骨のアライメントはどうなっているのか?



まあ、それは置いといて、、、



坐位ではどこの筋が緩んでいるのでしょうか???



考えれば分かりますね(;^ω^)



立位で片足を台の上に上げて評価してもいいです。



これで変わる人はけっこう多いです。是非試してみて下さい。



超簡単。時間もかからない。触診もいらない。



良い検査です。しかも応用がたくさん効きます。





しかし、注意点もあります!



・なんでもかんでもが下肢からの影響を受けている訳ではない。



・患者の感覚をうのみにせず、自分の感覚を信じる。



・少しの変化でもリリースしてみる。変化する事が多いです。正しくリリース出来れば、、、



・筋膜だけの問題と決めつけてはいけない。



・一人二人に試して結果が出ないからと、止めてしまってはいけない。やり続ける事で結果は出る。







こんな事を気をつけながらやってみて下さい。



アナトミートレインを見ながら考えた方が理解はしやすいかもしれませんね。



この評価に疼痛誘発動作を加えたら、、、時間はかかるかもしれませんが、、、



筋膜由来の疼痛であればかなり正確な評価が出来るのでないでしょうか???



あとは、リリースの精度の問題ですが、、、



これは頑張るしかないですね。練習あるのみです。



まとめると、、、



人間は歩く生き物だから、どんな所の痛みでも下肢からの影響を受けている場合が多いから、一度評価してみる事をお勧めします。




と言う事です。。。






さあ、最後にここまで読んでくれた人へのプレゼントです(´艸`*)



今回は下肢からの影響と言う事でしたが、ほとんどが大腿周辺の筋からの影響を評価するものでした。



でもでも、、、



足首からの影響っていうのもかなり強いんですよ。



特に頸部のROMや痛みに関しては、、、



評価方法は立位です。



頸部でも、肩のROMでもいいのですが、まず指標をとります。



そして、つま先立ちしての評価と、踵重心でのつま先上げした状態での評価をしてみて下さい。



これはかなり変化出る確率高いです( `ー´)ノ



ポイントはアキレス腱です!!!



ここのリリースでもかなり違いが出ます。自分でも試してみて下さい。






以上です。




おわり















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