1月に亡くなったモリタクさんの遺言ともいえる
「自分の後始末は自分で」ということを伝えたいという
私は、死んだら後のことは好きにして、と思うほうだが
考えれば頼る人も係累もいない私こそ、やらなければと思った
人がひとり死ぬということは、メンドクサイことだ
著書から抜粋
・モノは捨てる
・コレクションの整理
・資産整理
・仕事の終活
・人間関係を片付ける
そしてあとは自由に、好きなようにやる
印象に残ったこと
「仲間は作らない。
仲間がいるということは仲間はずれがいるということ」
なるほどそのとおり
価値観を共有できる仲間がいるということは
安心できると思うけれど
本音で生きた一匹オオカミらしい
「常に平等でオープンであることを心がけてきた」
「最後まで権力と戦い続ける」
彼が病気になってから書いたという
「ザイム真理教」
「書いてはいけない」
という2冊の本
本来なら脅迫されても
暗殺だってされかねない内容だという
(怖そうで読めない)
ただもうすぐ死ぬ人間を
リスクを冒して殺すほどのことはないのだろうと、殺されなかった
そして本が売れまくって、月100万の治療費が賄えた
さすがのモリタク、グッジョブ!
幼少期、毎日新聞の記者だった父親に伴って
数年間をアメリカやヨーロッパで暮らしていた
その時に、壮絶ないじめにあっていたそうだ
アジア人は、人間とみなされていなかったという
たしかに差別する人間には
差別される側のつらさはわからない
差別されるからこそ、その苦しさがわかる
私も幾重にも差別されてきた側だから
モリタク少年の心の傷がよくがわかる
このつらい経験が
彼に常に弱いもの、貧しい人側に立たせたのかと思う
モリタクさんらしい軽くて読みやすく
そして本音で語っていることがよくわかった
さっそく、埃だらけの本棚をあさる私
でも、なかなか捨てられず元に戻すのでした…