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過保護なのかなんなのか、私の両親は、当時思春期の私を管理するかのように縛り付けるようになりました。
自由を愛する私にとって、それがとても堅苦しく息が詰まることで。
やめてと言ってもやめてくれない。
どんなに頼んでも信じてくれない。
友達に相談すれば、それはおかしいと。
次第に私は、親への不信感を如実あらわにするようになりました。
高校に上がり、17歳になる頃には反抗期なのか、私は汚い言葉を家族に使うようになっていました。
うるせぇ
◯すぞ
く◯ばれ
ドラゴンボールや幽遊白書によく出てくる言葉ですね(笑)
あんな漫画は不良になるから、読むのをやめなさいと言われていましたが、やはり少年時代の私にとって面白くとても影響力のあるものでしたし。
学校の教科書なんかより、よほど人間の感性を学べると思っていました。
それはさておき
とあるふとした流れから、私と父親の口喧嘩が勃発。
父親は酒に酔った勢いに任せ、私にビールの空き缶を投げつけてきました。
やめろよ
私がそう言うと、命令口調に起こった父は
なんだそののぼせた言い方は!
と怒鳴り散らす。
酔った上でのネチネチした言葉を吐きながら、空き缶をぶつけると言う陰湿な行為を息子にしておきながら、それをやめろと言っただけで怒鳴り散らす。
ネット上によく挙げられる老害と一緒です。
こんなクソ野郎の血を引いているとはと、何度思ったことか。
そんな私を、母や姉は助けてはくれない。
年功序列として1番年下の私は、捻じ伏せるのに格好の的だったんでしょう。
そんな1番格下の私から反抗されるのがよほど我慢ならなかったよう。
父は、当時17歳の私をにらみながらビールの空き瓶を持ち、振り上げた。
狂気を振り上げれば、相手はビビると思ったのか。
しかし、私も睨み返す。
「なんだその目は!ぷっくらすぞ!」
とにかく、怒鳴り散らす父。
「やってみろよクソジジイ」
思ったより、冷静に言葉を返すワタシ。
さすがにその様子を見てやばいと思ったのか、母と姉は止めに入ろうとする。
だが、父を止めると言うよりは、反抗する私を止めにかかっていた。
ビール瓶を振り上げる父の行為はまかり通って、ただやめろと反抗している私をやめろと言うのだ。
何なんだろうこの不条理は。
母も姉も心のどこかで、私はビール瓶で殴られてもいいと思っているからだ。
徐々に怒りと呆れが入り混じったマグマのような感情が吹き出しそうになっていた。
「クソジジイ」発言でとうとうブチ切れた父は、私の左側頭部に、ビールの空き瓶を振り下ろした。
私の左側頭部に亀裂が入ったような痛みが走る。
それと同時に、「バリン」という音とともに、茶色いガラスの破片がビールの匂いと一緒に飛び散った。
さすがにあれは石頭の私でも痛かった。
私は、殴られたところを抑えながらも、引き続き父をにらみ続ける。
その態度がいよいよさらに気に食わなかったのか、今度は落ちていた雑誌で、私の顔を叩き始めた。
このやろう!このやろう!
雑誌と拳と交互に私の顔を殴り続ける父。
次第に私の中で、理性の限界が来ていた。
こいつ、コロシテヤル!
立ち上がった私は、殴る父の手を掴み、歯で噛み潰した。
私の歯やアゴに、メキメキと鈍い音が伝わってくると同時に、父は今まで見たことがないような哀れな悲鳴をあげた。
そして気づいたら、私は恐ろしいほどの力で握り締めた右の拳を、父親の左頬に向かって伸ばしていた。
右の拳に、頬のヒゲのジョリジョリした感触と頬の骨にぶつかった鈍い痛みをふくんだ感触がいっぺんに伝わってきた。
生みの親を、初めて殴った瞬間だった。
そして、「事件」は最悪の結末を迎える。
※この続きは、内容が過激なため次回はアメンバー限定記事にさせていただきます。