過去のあらすじ
ゴゴゴ~!!
プシュン・・・
私は再び過去の自分に会いに来た
私をニートから救うために・・・
ドタドタドタ・・・!
バタンっ!
「ってーな!」
突然、何者かが走りながらぶつかってきた
「ちょっとあんた、どこ見てあるいてんだよ!」
「それはお互いさまじゃないか、太郎君」
高校1年生のキャベツ太郎「ちょ、なんであんた俺の名前知ってんだよ!」
「この顔に見覚えはないかな?」
高校1年生のキャベツ太郎「見覚え?・・・あ、あんたあの時の!?」
高校1年生のキャベツ太郎「教育商材を売る悪徳営業マンだな!?あの時はなんで俺の名前知ってるんだろうって思ったけど、学校の名簿を盗んで調べたんだろう?実際被害も多かったからよく覚えてんだ。俺に教材を買えってか?警察呼ぶぞ!」
高校1年生のキャベツ太郎。彼は私を悪徳営業マンだと思っているらしい。前に会ったのは太郎が小学5年生の時だ。確かに、当時はどこからか学校の名簿を調べ、子供に話しかける悪徳営業マンがいると先生が注意していた。
「太郎君、私は悪徳営業マンなんかじゃない、いや、もっと恐ろしいものかもしれないがね・・・」
高校1年生のキャベツ太郎「は?何言ってんだあんた。」
「太郎君、私が昔君に話したことを覚えているかい?」
高校年1生のキャベツ太郎「プー太郎になるって話か!?そーやって勉強させようとして教材買わせよーとしてるんだろ!?本当きったねー手口だな!」
「太郎君、君は本当にプー太郎になってしまうんだよ」
高校1年生のキャベツ太郎「だから俺はプー太郎じゃないっていってんだろ!俺の名前は・・・あ、やべっ、俺は今急いでんだよ!」
「レタス先輩のところだろ?」
高校1年生のキャベツ太郎「あんたなんでレタス先輩のことまで知ってんだよ!いっとくがレタス先輩も教材なんか買わねーかんな!つーかマジで俺は今急いでんだ!そこをどいてくれ!」
バタバタバタ・・・・
彼は私を振り切り、走り去ってしまった。
走り去る後姿がどこかぎこちない。しかし、それはさっき私とぶつかってしまったからではないことを私は知っていた
過去の太郎よ。怪我には注意しろと警告したはずだ。
人は何か目標を持って生きていくものだ。その目標が大きければ大きいほど、人は頑張って前進する
しかし、その目標が一旦途絶えてしまえば、人は一気に下落する。目標を見失い、自分が何をすればいいのか、どこに向かえばいいのかわからなくなる
高校1年生の私はまさにそんな感じだった
私は過去の太郎を追いかけた。彼の行く先は知っている。
続く
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