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健康食品の体にいい成分は本当なのか

2024-04-27 10:34:32 | 健康・医療
機能性表示食品についてこのブログでも取り上げましたが、私はこういった「健康食品」は全く摂取したことがありません。

ひとつには普通に食事をとっていて、なにか特定の栄養素などが不足することはないと考えられるからです。また単に飲むだけの味も何もないものが、健康食品というのも奇妙な話です。

それでも健康に良いとされる健康食品類が、毎日テレビやネットなどを通じて大々的に宣伝されています。病気の予防や健康維持に有効ではないかとされる物質が「機能成分」としてもてはやされ、それを摂取すれば容易に健康が得られるような「錯覚」に導いている気がします。

健康食品は表向きはあくまで食品なので、どのような良いことがもたらされるかについて明記することはできません。そこで「行間を読ませる」手法が用いられています。

たとえば「若々しくありたい方に〇を」と書いているだけなのに、「〇で若々しくなれる」と思ってしまう、「△を減量のお供に」とあれば、「△で減量できると」解釈してしまうのは、まさに行間を読まされているからです。

健康食品が展開する巧妙な広告は、普通の食事だけでは何かが足りないかのように不安をあおり、健康維持には機能性成分を配合した健康食品が欠かせないと、消費者の購買欲をそそります。

しかし身体によかれとの思いから摂取したそれが、実は余計なもの、危険なものかもしれないことへの関心は低いようです。

科学的根拠の有無にかかわらず、健康食品の「有益性」に関する情報だけは大量に提供されている一方、「有害性」に関する情報に消費者が接する機会が極めて乏しいことがその一因でしょう。

いわゆるトクホなどの健康食品の登場から長い時間が経過しましたが、これらが国民の健康状態の向上に寄与しているのか否かについては何の検証も行われていません。食事は適正量をとるが何よりも大切なことです。

ところが世の中の関心は、食品中の微量成分いわゆる機能性成分に向けられています。機能性成分を摂取すればあたかも機能性が得られるかのような大いなる誤解が蔓延しています。特にこの30年ほどは、その蔓延を助長するような制度が作られてきました。

ラットにゴーヤの乾燥粉末を添加して約5週間食べさせたところ、血糖値が30%低下したという研究があります。しかしこの実験でラットが食べたゴーヤの量を体重50キロのヒトに換算すると9.5キロに相当するのです。

つまり常識的な量のゴーヤを食べても血糖値が下がることはないのです。こういったことも健康食品の問題につながっているのかもしれません。

私は健康食品をとることはないのですが、これからますます健康食品は増えていきそうな気がします。


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