四国八十八ヶ所 カメラ歩き遍路 シーズン1 Day0 その2 持ち物篇 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

出発前に2本目の記事になってしまいましたが持ち物篇です。基本的にモノに執着しないというか、物欲が低い管理人がやっているこのブログでは異例のことですね。

 

 

【バッグ類】

  • メインの40Lのリュック (もう少し小型でOK)
  • 軽量折り畳み式サブリュック (おすすめ)
  • サコッシュ (必携)
メインのリュックは野宿をしないのであればもっと小型でもよいと思います。実際、相当余白がありました。くしゃくしゃっと丸めて手のひらサイズになるサブリュックは長距離バスでの移動中や宿から次の宿にメインリュックを運んでもらったときなどに重宝しました。個人的には必携かなと思います。サコッシュには札打ち(お寺での参拝)に必要な小物類をいちいちリュックから取り出すのは面倒なのでこれも必携かと思います。もちろん、お遍路用の白い頭陀袋(さんや袋)にすれば雰囲気的には一番良いでしょうがちょっと汎用性に欠けますね。

 

【衣類】

  • 速乾性Tシャツ x3(一枚は長袖)
  • トレッキング用パンツ x2
  • 5本指靴下 x3 
  • 速乾性下着パンツ x3
  • レインウエア(兼 低気温時の上着)
  • 帽子
  • 襟付き長袖シャツ
歩くとすぐ暑く感じるタイプなので早朝や雨の日以外は上は半そでTシャツと白衣(後述)だけでした。長袖Tシャツは宿に着いた後外出するときとか浴衣じゃどうもなという場面で着るくらいでした。Tシャツじゃないほうの長袖シャツ(チェック柄のアレです。呼び名が分かりません。)は、まだ肌寒かった出発時、深夜バスで徳島に着くまでに来ただけで、それ以降一度も着ることがなかったです。古ーい奴を着て行って現地で捨ててくればよかったかもしれません。安全面を優先するのであれば、特に山道では長袖シャツに手袋があったほうが本当は正解なのかもしれません。
洗濯は2日に1回のペースでしましたが、洗濯中に靴下をはくことはなかったので2足でも足りたと思います。帽子は顎ひも付きのハット型のものです。風で飛ばされないように。終日、雨だった日があったのですが、そういう日のためにスパッツを勧められました。靴と裾をカバーするタイプのもののことだと思います。今後、考えてみたいと思います。雨の日はリュックカバーとレインウェアでしのぎました。傘は持っていかなくても困らなかったです。
お遍路に行こうと思ってから最後まで決まらなかったのが靴です。いつもの街道歩きなり街散歩では適当なスニーカーを履いています。一度トレランシューズを買って履いていたこともあるのですがこれも履きつぶしてからはそのままになっていました。せっかくしっかり歩こうとしているので、ゴアテックスのハイキングシューズでも買おうとあれこれ調べてまず買ったのがSalomonの靴でした。足にぴったりして履き心地がよかったのですがぴったりしすぎてダメでした。長距離歩いて足が膨らんだことで小指を圧迫して両足とも爪がはがれたり内出血したりしてその後半年以上不調を引きずる羽目になりました。そこで足先に余裕のある靴をと思って買ったのがKeenの靴だったのですがこちらは足首部分にも余裕がありすぎて坂道で足が前後に動き、下り坂では痛めた小指に全体重がかかるという問題があることが分かりました。で次に選んだのがMERRELLの靴で、これでようやく快適に歩くことが出来ました。いずれも評判のいい靴ではあるのですが合う合わないの個人差が大きい商品なのですね。リュックに余裕があることもあり、100均の軽いサンダルも持っていきました。宿から外出するときや帰りのバスの中などで役に立ちましたが、同じくらい軽量のランニングシューズがあるので次回はこれを持って行ってアスファルト道を長時間歩くときにハイキングシューズと後退させてみようかなとも思っています。クッションのありすぎる靴は長距離の歩きには向かないという説もあるようですが。

 

【お遍路グッズ】

  • 金剛杖
  • 袖なし白衣
  • 輪袈裟
  • 念珠(数珠)
  • ろうそく
  • 線香
  • ターボ式ライター
  • 納め札
  • 経本
  • 納経帳(御朱印帳)
  • 賽銭、納経代用硬貨と小銭入れ
もちろん使い慣れたトレッキングポールでもよいのでしょうが、金剛杖にはとても助けられました。山道の上り下りで体を支えたり、単調な道でリズムを刻んだりとまさに同行二人。鈴が付いているので熊よけにもなります。これにクリップをつけてお参りの時に脱いだ帽子を留めたり、交通安全用の反射材を巻き付けたりしました。白衣(びゃくえ)と輪袈裟は無くても困らないものです。一応雰囲気を出すものですかね。金剛杖さえあればお遍路さんだってわかるし輪袈裟は汗が染みる割に洗いにくいので次回は家に置いておこうと思います。
 
ろうそくから経本まではお参りのお作法解説動画のリンクをはっておきます。この動画では鐘を2回突くとしていますが1回だ説が有力な気がするので1回にしました。個人でつけないお寺やうっかり突くのを忘れたこともあります。納め札はろうそくや線香の後にしていました。あと念珠、スマートに使えなかったしサコッシュの中で収まりも悪いのでこれも輪袈裟と一緒に留守番してもらおうと思います。 納経帳はお遍路で札所を回った証拠にもなるのですが、誰が疑うわけでもなく、誰に示すものでもないのでもし2巡目を回ることがあったらこれも持っていくのは辞めようと思います。納経帳自身結構かさばりますし、納経所が開く時間(午前8時から午後5時)の制約は結構、不便なものです。お寺にとっては納経代(御朱印と墨書き代)500円(2024年4月に300円から値上げ)は重要な収入源の一つでしょうから、その分、お賽銭を納めればお寺の維持管理にお答えすることはできるかなと思います。
 
上の一覧で下線を引いた部分は全部、事前にネットで購入しました。一番札所などで購入することもできるのですがその時間がもったいないかと思いまして。ろうそくや線香は100均で事前購入。その日に使用する分+αをろうそくはジップロック的な小袋に線香はマーブルチョコの筒に小分けしてサコッシュに入れ、残りはリュックにしまいました。賽銭と納経代の硬貨も2週間必要な分、あらかじめ両替していきました。もちろん途中で両替するなり釣銭を貯めるなりしてもよいのですが歩くにつれて軽くなっていくのを感じるのも悪くなかったです。これも当日必要分だけサコッシュに入れました。

 

【電子的あれこれ】

  • ミラーレスカメラと予備バッテリーと充電器
  • コンデジ
  • スマホ
  • モバイルバッテリー
  • モバイルWifiルーター
  • 充電ケーブル類
ここが煩悩との戦いですね。便利さを選ぶか軽量化を選ぶかです。ミラーレスカメラは今回の遍路旅用に新調しました。選択基準はずばり「軽いこと」でした。なのに何故コンデジまで持っていったかというと野鳥撮影用です。ミラーレスのほうで野鳥もとなると超望遠レンズが必要になりそれだけで2キロくらいあってかさばりすぎて歩き旅には全く不向きですからね。とはいえ、コンデジの活躍する場面はそれほどなかったので次回以降はちょっとどうするか考えます。一方で、持っていかなくて正解だったのはiPad。直前の練習としてお遍路相当の荷物を背負って陣馬山~高尾山の縦走をしてみたのですが重くて重くて、少しでも減らそうと思い、諦めました。結果的には夕方宿に着くと洗濯、入浴、食事、電子機器の充電、簡単な当日の振り返り+翌日の予定確認で精いっぱいでとてもじゃないけれどタブレットを見ている余裕がなかったです。そんなわけでモバイルWifiルーターは全く無駄でした。あと、モバイルバッテリーもほとんど出番がなかったです。次回はカメラの予備バッテリーは持たず、モバイルバッテリーをカメラとスマホの兼用予備電源とすれば良いかなと思います。県外になることの多いスマホは必要時以外機内モードにするとかカメラも積極的に電源を切れば十分、持ちそうに思うので。
 
【地図類】

四国遍路ひとり歩き..は黄色い本とも呼ばれていてまさにバイブル。お遍路道のすべてがこの地図にというか、この地図に沿ってお遍路道が整備されているというか、現実と紙が一心同体化した地図。この地図には歩き遍路用の道が点線で、歩き遍路と車遍路の共用ルートが実線で示されています。今回は出来るだけ点線のほうを優先して歩いてみました。点線ルートが必ずしも古来からの遍路道とも限らないのですが、昔(と言ってもせいぜい戦前)の雰囲気のある旧街道的な道も多く楽しめました。ひとつ前の記事で紹介したYoutubeでは意外と車道というか実線沿いでもない国道などを優先的に歩いていらっしゃるケースも多いようで、札所間の移動を考えるとそちらのほうが効率的なのかもしれません。かといってあまりにも原理主義的に古い道を優先することに意味があるかというとそうでもなく、そもそも空海の時代の道なんて誰も分からないわけですから結局のことろ自分で歩きたいところを歩けばよいのです。極端な話、間違ったとしてもそれも一期一会。地元の方に「こっちじゃないよ」なんて声をかけてもらえるきっかけになったりして歩き旅ならではの楽しみ。せっかくの本が濡れたりすると嫌なので実際には必要ページをカラーコピーして持っていきました。

歩き遍路のための...はお役所が作成したWeb資料集。お寺の境内の配置図があるので手水舎がどこで鐘がどこでと迷ったりすることが減って助かった。

 

【その他】

  • アメニティ用品的なもの
  • 洗濯関係用品
  • 医薬品類
  • 予備食糧、飲料水
  • 手ぬぐい・タオル
  • ヘッドライト
  • 現金、カード

用意していたはずなのに忘れていったものに爪切りがあります。ちょっと足の小指の爪にトラブルを抱えていたので、途中でコンビニで調達しました。歯ブラシは1か所だけ用意のない宿がありました。普段から持ち歩いている洗濯ばさみに加え、洗濯物用ロープを持って行ったのですが1回だけ役に立ちました。洗濯ネットも使いました。いずれも無くてもそれほど困ることはないですが軽いものですしリュックにすき間があるなら入れておいてもよいかもです。

医薬品類としては持病の頭痛対策と足の小指が痛み出したときのために軽い鎮痛剤を持っていきました。予防のクリームが役に立ったのかどうか分かりませんが靴擦れは起らずばんそうこうも不要でした。今回は持っていきませんでしたが季節によっては虫よけスプレーが必要かもしれません。小指の爪を覆うためのテープを持っていくのを忘れたので小さい紙テープで代用しました。

予備食糧はお遍路に出かける前の高揚感で多めに準備しすぎました。それなりに重量のあるものを常に持ち歩くことになり、全然減らないので夜のおやつに食べたりしていました。コンビニやスーパーは少なくとも1日1か所くらいはあるので、せいぜいカロリーメイト1個くらい持っていくだけで十分だと思います。水は朝、ペットボトル3本分を持ち出すようにしていましたが途中で買えたり給水できたりすることも多く、季節がよい(4月)こともあってほとんどの場合2本あれば十分でした。

手ぬぐいは頭にかけてから帽子をかぶり汗対策にしたり、お寺で帽子を脱いだ時にサコッシュにかけて手水舎で使ったりと役に立ちました。タオルはサブバッグを背負うときに背中のクッション代わりになりました。

焼山寺越えで時間がかかりすぎて明るいうちに宿に着けないことを想定して出発直前に100均ショップで簡単なヘッドランプを買いました。幸い使うことがなくてよかったです。無駄とは思っていません。

多くの民宿は現金Onlyなので普段よりずいぶんたくさんの現金を持っていきました。いろんなカード類が入った普段の財布は置いていき、クレジットカードと郵便局のキャッシュカードのみを小さな財布に入れて持っていきました。PASMO/SUICAも自宅から高速バスのバス停までの間でした使わないのでお遍路中はリュックの隅っこにしまいっぱなしでした。

 

次回の記事でお遍路開始です。