●前回の話 緊急事態【1】
その日の夜22時。風呂から出て夜食を食っていたら、携帯に、見知らぬ番号から着信が入った…
誰だ? こんな時間に
H氏「夜分すみません、急用なので」
相手は店舗ビル1Fの関係者だった。
「急用とは何でしょうか?」
H氏「今日、急に店の看板の照明が点かなくなったとママさんが言っています」
「昨日までは問題なく点灯してたんですよね?」
H氏「はい、実は気になる事があります」
「何でしょーか?」
H氏「今日、新しい給湯器を取り付けしてもらいましたが…
看板の電源と給湯器の電源って同じコンセントから取ってるんですよね?」
「そーです」
H氏「ガス屋が給湯器工事の作業中、看板の電源ケーブルをいったん外して、作業終了後に元に戻し忘れた…という事は無いでしょうか?」
ありえる! なぜなら看板の電源ケーブルは長めなので直径50cmくらいにまとめてタイラップで止めてある、それがちょうど給湯器の真上にあり、すごくジャマになっていたからだ。
H氏「大家さん、店まで行って点検してもらえませんか?」
時刻は22時、風呂上りでゆっくりしてたところ、店まで約25km…できれば行きたくない
「明日の朝じゃダメ?」
H氏「ダメです、今、看板が消えて真っ暗なんで…」
「Hさん、店まで行けませんか?」
H氏「僕、今、愛知県にいるんです、だから大家さんに頼んでます」
しゃーない、
重い腰を上げて出掛けようとした、その時!
天才は閃いた
…続く
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