「OSJ王滝ダートマラソン42㎞ 参戦記」① (トレイルラン大会参戦記) | T.M.I.R (トレイル.マウンテン.イッパン.ランナー)

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トレイルラン、マラソン、ウルトラトレイル大会参加記、普段の練習や、
食事(ローカーボハイプロテイン、MEC食)減量等について、
思いついたままに書いていきます。




※書き始めたらダラダラと長くなり、記事のゴールを見失っているため、何度かに分けて書いて載せていきたいと思います。。。。


「OSJ王滝ダートマラソン42㎞ 参戦記①」 
~ 受付・スタートから12㎞まで ~

 

長野県木曽郡王滝村は、誰が呼んだか、アドベンチャーレースの聖地であるらしい。

何しろ、王滝観光総合事務所のホームページにそう書いてあるのでたぶん間違いはないと思います。

もしかしたら、他の地域で「うちの方が聖地だ」と言い出すところがあるかもしれませんが、それはそれで聖地でいいじゃないか、と思うのです。

誰も文句言わないのでどんどん聖地を名乗り、日本全国アドベンチャーレースの聖地になったらおもしろいのに、と勝手に望んでます。



と、まあそんなことは正直どうでもよくて、9月21日(月)、その聖地王滝で開催されている、「OSJトレイルランニングレースシリーズ OSJ王滝ダートマラソン」へ出場してきました。

昨年、同じ大会の20kmの部に出場したので、今年は42kmの部への出場です。


↑王滝ダートマラソンコースマップ(OSJのHPより)


私は、都市部から出場する方に比べれば、王滝村から比較的近いところに住んでいるため、当日朝早起きして家を出発し、まだ明けやらぬ早朝の国道19号線を北上し、朝5時に駐車場兼受け付け会場の「松原スポーツ公園」に到着。

さっそく受付に向かいます。当日は5時から受付を行っていたのですが、到着したときにはすでに列ができておりました。

そして、受付を待つ間、思っていたよりも寒かったのだと初めて気づきました。寒いぞ、聖地王滝。寒いのは苦手なのだ。暑いのも苦手だけど。



約5分ほどで受付の順番となり、ゼッケンや参加賞を手渡され、手荷物を預けるためのビニール袋が必要か聞かれます。

王滝ダートマラソンは、スタート地点とゴール地点と駐車場が別の場所であるため、ゴール後、汗でビショビショのままバスを待ち、ゴール地点から駐車場までのバスの中も着替えられずそのまま、というのが嫌なので、着替えやボディシート等を入れて預けるために貰っておきました。

昨年はこの仕組みが良くわからず、それでも何やら周りの人が皆貰っていたので周りに合わせて大正解だったため、今年は迷わずビニール袋を貰いました。

もし、来年以降初めて出場する方がいれば、貰っておいて損はないと思います。


↑受付


受付を済ましゼッケンを装着するため一度車へ戻った時に、所属するトレランチームの部長もやってきて合流しました。

部長も王滝村から家が近いため、当日聖地入り。前回一緒に出場した、「経ヶ岳バーティカルリミット」で僅差で負けたことを思い出します。

あの時の勝ち誇った笑みが忘れられず、がんばって練習してきたつもりなのですが、今回も何故か最初から勝てる気がしないのが不思議なのです。

部長恐るべし。猿の惑星の「ジーラ博士」みたいな顔のくせに。





部長の受付を待って一緒にスタート地点行きのバスに乗りこみます。

42kmの部のスタート地点は、駐車場から山奥へ入っていくこと約5km。王滝村氷ケ瀬渓谷という場所で、駐車場からはバスで約12、3分かかります。

ちなみに、昨年は20kmの部に出場したのですが、20kmの部のスタート地点はさらに奥で、王滝村滝越地区という場所。駐車場からは11kmほどの距離があり、バスだと25分から30分かかります。(ゴールはこの滝越地区)



スタート地点に到着したのですが、スタートまではまだ50分ほどありました。

スタート地点の周辺は全く何もない場所で、荷物運搬用のトラックが1台止まっていて、その横の広場に仮設トイレが4基並んでいるだけの殺風景な場所にスタートのゲートが設けられています。

特に何もすることがないので、部長と少し話をしながらボーっと待つ。

そのうちおしっこがしたくなったので、トイレへ行くと、思ったよりも長い行列となっていたので、しかたなく行列に並びます。

私はこうしてボーっと待っているときには、周りの人の装備を色々チェックしているのですが、思った以上に重装備な人や、逆にそんな簡易な装備で大丈夫なのか?と心配になる人など色々いて大変面白いのです。


今回私は、1年以上前に買った、裸足感覚シューズ(NB minimus MR10)で挑戦しました。



MT10(トレイル用)ではなく、MR10(ロード用)というところが、裸足感覚シューズを買った当時はあまり詳しくなかった事を物語っていて我ながら呆れますが、周りにも裸足感覚シューズの人がいないか、又は、もうなんだったら靴なんていらないぞ、こうなったら裸足でいいじゃないかっという”ツワモノ”はいないか見渡してみたところ、さすがに裸足の人は見当たりませんでしたが、裸足感覚シューズ(Vibram Fivefingers(ビブラム ファイブフィンガーズ)の人を発見しました。

なんとなく勝手に同士のような気持ちになります。



そうやって周りを眺めながら、おしっこの順番を待っている間にだんだんとワクワクしてくるのです。

これから、42km、多分私の実力では4時間30分程度は苦しい思いをしながら走らなければいけないのですが、苦しい事は分っていてもワクワクするのです。不思議です。

マゾなのでしょうか。いや、多分マゾなのだろうと思います。

だいたい、トレランで40㎞走ろうとか考える人は、私だけでなくほとんどの人がマゾで変態だと思うのです。

7月に出場した美ヶ原トレイルランの80㎞は全国から700人以上の変態達が集まっていましたし、UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ161㎞)に至っては、変態達が集まりすぎて抽選だそうです。

変態達の集団を見たい方はぜひトレイルラン大会へ行ってみましょう。

ちなみに、私を含めこういったところに集まる変態達に、「変態」とか「変人」とか言ったとしても、たぶん皆褒め言葉として受け取るので全く悪口になりません。




話がそれすぎましたが、無事におしっこを済まし、スタートまで後10分。荷物をトラックに預けます。


今回の王滝ダートマラソン42kmは、部長との雪辱戦という意味合いも強かったのですが、そのほかにも自分自身で実験したい事が2点ありました。


 まずは、

○裸足感覚シューズで林道の砂利道42kmを耐えられるのか。

何年か前、「BORN TO RUN 走るために生まれた」を読んで、裸足の感覚が大切なのだと思い、勢いで買った裸足感覚シューズですが、走り方もろくに勉強せずに、ただそのシューズで走ればいいやと走っていたため、膝を壊し、そのまましばらく”靴だな”の奥で眠っていたのを、最近になってまた、やっぱり裸足の感覚が大切なのではないか、と、もう一度、今度は走り方も考えながら、そのシューズで練習してきました。その成果を試したかったのです。



 次に、

○現在取り組んでいる食事法「MEC食」で、肉体改造・体質改善を目指しているため、その成果やいかに。

ここ2カ月、あまり糖質を摂取せず(平均25g/日程度)生活してきました。ちなみに日本人が一日で摂取する糖質量は平均で300gくらいであるらしいので、平均の10分の1以下の糖質で生活して来たこととなります。

これで、身体は糖質のエネルギーではなく、ケトン体を利用し体脂肪をエネルギーとして活動出来てきているはずで、良くあるマラソン時の補給食を摂取せずに長い距離を走ることができるとのことで、はたして本当に補給食無しの水だけで42km走る事ができるのかを試したかったのです。

ちなみに今までは、途中補給食に、甘いもの(ジェルやようかん等)を摂っていました。

一応、木曽の山奥のそのまた山奥の聖地で、途中お腹がすいて走れない。なんて事になっては困るので、補給食無しで走るとはいえ、万が一に備えチーズだけはザックに入れておきました。




↑スタート直前の風景



◎コース前半戦

○スタートから3km地点まで。

なんだかんだ考えているうちに、スタートの時間が迫って来ました。

カウントダウンからついにスタートとなります。

いつもこのカウントダウンの時だけは、雰囲気にのまれるのか、少し緊張します。この緊張感もなかなか好きなのですが。

残念ながら参加者が200人程度と言う事もあり、東京マラソンやホノルルマラソンのような盛大なお祭り気分のスタートと言う訳には行きませんが、それでもやはり一応は華々しく午前7時にスタートが切られました。

スタートから約3kmは林道をゆるやかに登って行きます。

道は川沿いの林道で、未舗装の砂利道、周りは林に囲まれた気持ちの良いコースです。

この辺りまでは50mほど前に部長の姿を確認しながら登って行きました。



○3km~8km地点まで。

3km辺りから勾配がきつくなります。

カーブを曲がるたびに部長の背中が小さくなって行き、4km~5kmくらいでついに見えなくなったため、追うのを諦めて自分のペースで進む事にしました。

すると、目の前に背の高い外国人の方が走っており、私のペースと一致したため、勝手にペースメーカーに見立て登って行く事にしました。

スタートから8kmまでで標高差約450mの登り。この辺りはまだ少し余裕があり、歩かずずっとジョグで登れたのは良かったです。

ペースも8kmまでは1km6分40秒ペースでこれており、登りは1km7分ペースでいいと思ってたので、想定より少し良いタイムで安心しました。

ここまでは、裸足感覚シューズでの影響は全く無し。たまに尖った小石が足の裏に刺さる感覚があり、ちょっと痛いな。という程度でした。

また、ここまでは持って来た水を数口飲んだだけで他の補給はしてません。

・8km地点 スタートから 54分


↑コース前半の様子

○8km~12km地点まで。

 8kmを過ぎた辺りから、最初の下りが始まります。1、2km下りがあってまたすぐに登りになると分かっていたので、ここで少し、「飛ばせるだけ飛ばす」か、「ゆっくり足を貯めて行く」か悩みました。
 結局ペースメーカーにした外国人の方と同じくらいのペースで下りました。後で見たら、下り区間は2km程で、1km5分20秒位のペースでした。
 これが良かったのか悪かったのかは良く分かりません。
 下りになって、スピードが上がると、登りに比べ足の裏が地面につく感覚が強くなり、尖った小石が足の裏に刺さる感じも強くなったのですが、まだこのときはそう思うだけで大した影響はありませんでした。


 下りきってから再度登りが待っています。約1.5km。だんだんと心肺がしんどくなってきましたが、ここを登り切れば、少し長めの下りが待っているため、歩かないよう踏ん張って登ります。ここが前半の山場でした。
 登りきった12km地点のエイドステーションまで歩かずにジョグで行く事ができたのは良かったです。

・12km地点 スタートから 1時間18分


コース前半戦はこんな感じでした。

まだまだ3分の1程度、ここまでは余裕も残ってます。

次回、コース中一番しんどかった区間、

「OSJ王滝ダートマラソン42㎞ 参戦記②」 
~ 12㎞から30㎞まで ~


に続きます。

乞うご期待!

ってまあそんなに待ってる人もいないと思いますが。




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