coco の犬服日記 ☆Sunny Side Up☆

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おとなカワイイ犬服作りとわんことの日々を綴っています
ハンドメイドもします☆

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わんこを飼うのがはじめての我が家に

はじめてお迎えしたのが「ちょっちゃん」でした。




最初はヨークシャテリアをさがしていたのだけれど、

某ペットショップで出会って、運命の一目惚れ^^

当時とーっても高かったけど、

血統のよさとかわいらしさで即決しました^^




ちょっちゃんはミニチュアダックスでしたが、

とっても小さくて、ほぼカニヘンサイズ。

でも小さな体で一生懸命歩き回る元気な子でした☆


そしてお名前は「チョコラ」に決定♪

なので、「ちょっちゃん」。

その日から大事な大事な家族になりました。






・・・・と思いきや!!!!




も~~~夜鳴きはするは、ご飯はたべないはで、

毎日が本当に戦争^^;;;

おまけに超・気位が高くて、ちょっと気に入らないことがあると

ペットシーツがあっという間にば~らばら><


ご飯も食べない、ストライキ、すねる、おいたする・・・・・あう><

「もう飼えないかも・・・」と何度も悩みました。。。。




でも日を追って私たちとの距離も縮まっていき

ご飯も少しずつ食べてくれるようになりました♪

(手のひらからだけど^^;;)




そんな由緒正しきお嬢様なちょっちゃんですが

とても驚かされることが度々ありました。




中でも一番驚いたのは、「空気が読めるところ」。





こちらが何かで落ち込んでいたりすると、

どこからともなくす~~~っとやってきて、

何も言わず、ちょこーんと静かに横に座って、

ずっと寄り添ってくれました。




また、何かおいたをして子供が怒られたりしていると、

まるでその子をかばうように私たちの前にたちはだかって

「そんなに怒っちゃだめー!」と言わんばかりに

猛烈に吼えて抗議したりしました。




なぜか、人の気持ちがわかる・・・そんな不思議なわんこでした。






そんなちょっちゃんに、ある日異変が起こりました。






いつもどおりに名前を呼ぶと、

うれしそうに目を輝かせてこちらへ向かってくるちょっちゃん・・・



しかしなんと

下半身をずるずるとひきずりながらやってくるではありませんか!!!




「これは大変だっ!!」

背中に触れても、尻尾をつかんでも、

本人きょとんとして何の反応もありません!




夢中でネットで検索すこと数十分、

たどり着いた結論は「ヘルニア」。

もちろん急いで当時のかかりつけに運びました。





「う~ん、そうですね、まずはお薬をあげて様子をみましょうか」

「えっ?手術とかはしないんですか?」

「そうですね、ヘルニアだとすると、おそらくむずかしいですね」

「先生、何とかお願いします」

「はあ、でもとても難しい手術なんですよ。背骨をいじくりますからね。」

「そこをなんとか、お願いします。」

「お気持ちはわかりますけどね、こんな手術を進んでやる医者は

 いないと思いますよ」




まさに目の前が真っ暗になりました。

まるで他人事のような言葉への怒りよりも

方法が見つからない焦りのほうが勝りました。

とにかく他に方法がないので、とりあえずその医院に預け、

後ろ髪を引かれながらも一旦帰宅することにしました。




その後あちこちに問い合わせるも、皆同じような返答ばかり。



「うーん、手術は難しいですね、歩ける保証はないですね・・」

「できなくはないですが、成功率は低いですよ」

「48時間以内に何とかすればねえ・・・でもうちではちょっと設備が」


さらに絶望感がつのりました。





そんな中、

ある一人の医師の返答に思わず電撃が走りました。





「あんた、何寝ぼけたことを言ってるんですか!?  

 24時間ですよ、24時間! 

 それ以内にオペをしないと一生歩けなくなりますよ! 

 それでもいいんですか? 
 
 え?もう夜遅いから? そんなことは関係ないでしょう。

 今すぐその病院にいって連れ戻してきてください。

 そしてすぐにこっちへ運んで来てください! 待ってますからね!」



時計の針は、もう夜の10時をとうに回っていました。



電話機を握り締めながら、

やっとつかんだ一筋の希望に涙が出る思いでした。





その足ですぐにかかりつけの医院に行きました。

何度も何度もドアをたたきましたが、一向に返答はありません。

それでもいてもたってもいられず、

電話、ノック、電話、ノック・・・と繰り返しました。





時計が朝6時になるころ、目をこすりながら

ようやく看護師が出てきました。


「何でしょうか、一体」

「今すぐ連れて帰ります」

「え?無理です。医師の許可なしにはお返しできません」

「責任はこちらでとります。もう手術の予約をとってあるものですから」

「・・・・わかりました。では9時にもう一度お越しください」

「だめです!すぐに返してください!」



すぐさま料金を支払い、きちんとお礼を言い、

呆れ顔の看護師の冷ややかな視線を感じながら、

その病院をあとにしました。





移動すること2時間。

まだ診察前だというのに、

ドクターはすでに入り口の前で待っていてくれました。



「先生、間に合いますか?」

「何とかするよ、あんたも立会いなさい」


問答無用で衛生服を身につけ、


「長くかかる手術だというのに、ご好意、本当に感謝します」

「長くかかる?」

「はい、ネットでみましたら5時間以上は覚悟って・・・

 そして成功率もとても・・・」

「あのね、ヘルニアでしょう? 

 この手術に30分以上かけるようならヤ○医者だよ」

「えっ!!!」





無影燈がつき、すぐに心拍を表示する数値が動き始めました。




緊迫する空気の中、流れるようにオペは進み、

私は全身麻酔で横たわるちょっちゃんに

ひたすら声をかけつづけました。




ちいさなちょっちゃんが、いつもよりもっと小さく見えました。




「麻酔してたってね、犬は飼い主の声だけは聞こえるんだよ!

 しっかり呼んでやりなさい!」



厳しい中にも深い愛情が感じられる言葉でした。



今日はじめて、

いいえたった数十分前にお会いしたばかりなのに

心から信頼できるドクターと出逢えたことに感謝しました。




 * * * * *



「よし、術式完了!もう大丈夫」


時計を見ると開始から29分が経過していました。

まさに有言実行。



「まあ背骨をいじっているから姿勢や歩き方は格好悪くなるだろうけど

 大丈夫だよ」

「先生、歩けるようになるんですか?」

「あたりまえだよ、だってそのためにここへ来たんだろう?」

「はあ・・・」

「まあリミットの24時間は少し過ぎちゃったけどな、でも何とか

 成功したよ」


手袋をはずしながら、先生は明るくそう言いました。




まだ麻酔から覚めやらぬちょっちゃんに

「よくがんばったねー」と声をかけていると

ドクターが再び私に声をかけました。



「あんた、犬にとっての最高の薬は何だか知ってるかい?」

「なんでしょう・・」

「それはね、飼い主の愛情だよ。

 顔を見せてあげて、声をかけてあげる。

 これが最高の薬だよ」

「わかりました、ありがとうございます。また会いにきますね」

「そうしなさい。でも来るなら2~3日中にまた来なさいね。

 本当は毎日きてもらいたいんだけどな。でも遠いか^^」


そういってドクターはからからと笑いました。

元は某有名医大の外科医というのもうなづけました。




(それにしても2~3日とは、また近い日程で・・・)



私の気持ちを察したように先生は言いました。

「そりゃそうだよ、この分じゃ一週間後には退院しちゃうよ」

「え?本当ですか??」

「そうだよ、だから見舞いは急がないとその前に退院になっちゃうよ」


先生はそういってまた笑いました。



それにしても、入院はたったの一週間!!! 

また歩けるようになる!?

あれだけたくさんのドクターにさじを投げられたのに?

まさに驚きの連続でした。




「でもね、もしもあんたがもう1日おそかったら、

 きっと歩くのはもう無理だったろうね」

うれしい反面、先生の言葉に血の気が引く思いがしました。。。。




 * * * * * *




1週間後、ちょっちゃんは退院しました。

少しだけやせて、また手術のあとは痛々しかったですが、

いつもどおりに、気位高くしっかりと顔を上げていました。

心の底から「家族なんだな」と実感した瞬間でした。



 * * * *



その後のちょっちゃんは大きく変わりました。

退院後引きずるようだった歩みも

介助とリハビリを続けた結果、

約1ヵ月後には自分の足で歩けるようになりました。


やがて食欲も上がり、

背中はやや湾曲しながらも小走りもできるようになりました。

昔のちょっちゃん、

いや、さらに元気になったちょっちゃんがそこにいました。


そして、中でも影響力「特大」だったのが、

図体はちょっちゃんよりずっと大きいのにウルトラ甘えっ子で

いっつもちょっちゃんにひっくついていたアルちゃんの存在でした。









いつもべたべたくっついて、

ちょっちゃんの耳まわりを中心にを激なめまくりwww

おかげでいつもちょっちゃんの体はガビガビに汚れ放題w


でもあまりにしつこいと「アグ!」を歯でけん制され、

その度にアルちゃんは悲痛な叫び声を上げて、

そしておなかを出して降参体制ww

で、またすぐにちょっちゃんにべたべた~~でした^^;;



ちょっちゃんにしてみるとまるで子供か妹のような存在だったのだ、

と思います。




それからもちょっちゃんとアルちゃんは

いつも一緒で楽しく過ごしました。

その後ちょっちゃんは脱腸などの大病もしましたが、

幾度かの手術を乗り越え、

その度にまた強くなって、

そして

アルちゃんの母のように、どんどんやさしくなっていきました。












ある年の夏ごろ。

ちょっちゃんは少し足がもつれるようになりました。



ハウスで過ごすことも多くなり、

以前のように走り回ったりする機会もめっきり少なくなりました。



順調だった食欲も徐々に落ち始め、

落葉のころにはかなり食も細くなってきました。



初霜の便りが届くころには、思うようにトイレもできず

よく間に合わずにしてしまうこともありました。

きれい好きなちょっちゃんなので、おむつをして、

みんなでこまめにお世話をしました。




12月に入り、ちょっちゃんはあまり食べられなくなりました。

一日中横になり、目だけでみんなを追っていました。

アルちゃんはちょっちゃんにべたべたしたいのですが

その体重がかかっては大変なので、

やむを得ずハウスを分けて我慢してもらいました。



ヤキモチやきのアルちゃんは

しょっちゅう吼えてちょっちゃんを呼びましたが、

ちょっちゃんはもう目を動かすのもしんどいらしく

少し目を閉じてすごしていました。






2012年12月12日。


寒い夜でした。

ここ数日何も食べられなくなっていたちょっちゃんは

しかし最後に大好物のやきいもをうれしそうにひとくちだけ食べ、

そして静かに天国へと旅立ちました。




享年16歳でした。




17歳のお誕生日である12月25日まで

あと数日という日の出来事でした。





「ちょっちゃん、よくがんばったね」

「ちょっちゃん、長い間ありがとう」



成長を共にしてきた子供たちも、心から感謝の言葉をかけました。




ちょっちゃんが寝ていた場所に匂いを嗅ぎに行ってはまた戻り、

そこにいるべき相手がいないことが不思議なんでしょうか、

またすぐに匂いを嗅ぎに行く・・・




何度も何度もそれを繰り返すアルちゃんの姿に

少し胸を締め付けられる思いがしました・・・・



 
   * * * * * * *


 

あれからもう2年もたちます。

アルちゃんは今日も脳天気(!)、いや超元気です^^;;;



でもちょっちゃんがしっかりと教育してくれたので

いい子に成長したアルちゃんは、今ではすっかり人気者☆

アルちゃん自身も毎日楽しそうです♪





ダックスの宿命とも言えるヘルニアですが、

もちろんアルちゃんに関しても常に気をつけています。


私が申し上げるのも僭越なのですが、

今お読み頂いている方のお宅でも

段差、後ろ足ジャンプ、高いところからの飛び降りには

十分ご注意なさってください。


今は大丈夫でも、脚力の弱い小型犬や

重心の低いダッちゃんなどは特にヘルニアなりやすいので、

普段からちょっと気をつけてあげることで

一生ヘルニアにならずに済むかと思います。




もちろんアルちゃんもいままでなったことはありません^^

(もう13歳なのに!)

これもきっとちょっちゃんが守ってくれてるからなのかなー。



そして、

もしも疑わしいときには

迷わず24時間以内を目指して

信頼できるドクターをたずねてください。



大切な家族を是非全力で守ってあげてください。。。




 * * * * * * * *




以上、言葉のやり取りも含めてすべてそのままをお書きしました。

長々しい乱文にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。



ちょっちゃんの事をお書きすることで

もしもこれをお読みになった方の一助となれば

それだけでとてもうれしいです。

私たちもちょっちゃんも、本当にうれしいです^^






最後までお読み頂き、本当にありがとうございましたm(_ _)m





さて~


次はまた楽しい記事をめざして書きますので


よろしくお願いしま~~す♪




出番薄めで、あきらめムードのアルちゃん☆


        ↓↓