箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

高山・棚田からの夢!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

高山・棚田からの夢!

 私はいつも箕面の森の鉢伏山(604m)から明ケ田尾山(619.9m・

箕面最高峰)へ行くと、帰路は高山の村落に下ります。

逆に清水谷~東海自然歩道を歩くと北攝霊園を横切り 高山の村落を

抜けていきます。

 

箕面(みのお)の隣村となる 大阪府豊能郡(とよのぐん)高山地区・・・

人口何百人? の過疎地ですが、昔の古きよき時代の田舎の風情を残して

いて、私はここを通るたびに 故郷・信州の安曇野(あずみの)を思い出して

懐かしくなるのです。

高山に店は一軒も見当たらず、府道沿いにあったガソリンスタンドは閉鎖し、

小学校も先年廃校になり、何の施設も見当たりません。

 

おじいさんやおばあさんがノンビリと畑仕事をされていて、昔ながらの大きな

家屋の回りにはいつも季節の花々が咲き誇っています。

今は田植えも終わり、農家の軒先には玉葱が沢山かけてありました。

稲は40cmぐらいの高さで風になびいていますが、これが秋になると稲穂に

スズメが押し寄せているし、道脇の柿の実はたわわに実り、鳥たちが

ついばんでいる姿に見とれ、私はコスモスの咲く土手で浸るのが楽しみです。

 

森の中からセミが鳴きだしました。  今日も猛暑日です。

今日はここの鎮守の森で一休みにしました。  

大きな杉の大木に囲まれていて、昔懐かしい神社の境内がありますが、

今は無人のようです。

 

子供のころ遊んだ故郷の神社を思い出します。

あの頃は神社の境内でボールも古布と糸で丸く固め、木の枝をバット代わり

よく野球をやったものです。

木登りをしたり、お社の回りでかくれんぼをしたり、それに帰り道ではマツタケ

やマイタケ、ゼンマイやワラビを採ったりして帰ったものでした。

終戦直後ですから田舎とはいえ食糧難でしたからね・・・

川遊びをしているとザルでどじょうを採ったり、田んぼではタニシやイナゴを

取ったり、木登りをするとスモモやアンズ、柿やグミなどをとったりして遊びと

食糧調達を一緒にやっていたようですが楽しかったです。

 

話がまた昔話で寄り道してしまいましたね・・・ ごめんなさい!

 

この鎮守の森の神社境内でお昼のおにぎりを食べながら、いろんな昔の

想いに浸っている時、お婆さんが小さな女の子を連れて境内に入って

きました。

お婆さんは杉の大木が茂りうっそうとした境内の前まで来ると、見慣れない

(村民以外のよそ者) がいるので一瞬 ビックリされて構えておられ

ましたが、私がおにぎりを片手に こんにちわ! と言うとやっと笑顔になり 

こんにちわ! と応えてくれました。

 

お嬢ちゃんも ニコ! とすると可愛い頭をちょこっと下げてくれました。

なかなかお行儀がいい子です。

木の切り株に腰掛けて二人で綾取りを始めました・・・懐かしいですね。

お婆さんの両手のヒモをお孫さんがとったりして二人で笑っています。

いい光景です。

 

 

私は目の前の棚田の一番上まで行ってみたくなり あぜ道を上りました。

水田の稲は元気に育っています。

クワを担いだお爺さんが上から下りて来られた・・・

 

  「こんにちわ!」 

  「ああこんちわ!  どこいくんだ?」 

  「この一番上まで行って棚田の景色をスケッチしたいんで・・・ 」 と、

   私は持っていたスケッチブックをかざす・・・

  「そうかい! いい眺めだわ・・・ 気いつけてな・・・」

  「ところで・・・ この先はどこへ行けるのかね?」

  「山の中まで入っていける・・・ 車だと行き止まりだがな・・・」

  「ありがとう! 」 

 

森の中から見事なウグイスの鳴き声が聞えてきました。

段々畑の稲の上を もう沢山のトンボが飛んでいます・・・

年々トンボが飛ぶのが早くなる感じがします・・・?

脇の畑には沢山のトマトがたわわに実っています。

 

棚田の上に出た・・・

  ワ~!  いい眺めだな・・・!

下方一帯の段々畑には若い稲が風になびいて気持ち良くそよいでいます。

下方の右にはさっきの鎮守の森を見下ろし、正面の先の方には府道が見え

、その先にはお寺の鐘が見え、高山の集落が見えます。

その先にはかの有名なキリシタン大名だった<高山右近の生誕地石碑>

があります。 

かつてのキリシタン時代の史跡が所々に見受けられます・・・

   いい眺めだな~! 

 

私はその場に座り、スケッチブックを持ったまま浸りこんで風情を楽しんで

いました。

こんな所にセカンドハウスが欲しいな・・・山小屋の!

私の愛読書の一つ、150年前に書かれたヘンリー・D・ソローの

「森の生活」を思い出していました。

 

トンボと共に白いチヨウチョが飛んでいます・・・

土手には黄色と紫の名も知らない草花が咲いています・・・

鳥の声、風が心地いい、空気がなんとおいしいんだろう・・・

ここから箕面駅までは車で山越えをして約25分、私がいつもの山道を歩い

て 約150分位だから、まさに都市近郊の田舎です。

しかし何の施設もなく、陸の孤島のように感じるのか?  住む人は意外と

少ない。

 

山を上り、しばし森の中で過ごした後、違う道を下ってきた時でした・・・

場違いのようなモダンな家がある・・・よく見ると無人で表札が外されている。

その近くにも大きな家が荒れ放題?で表札も無く放置状態だったのだが・・・

  森の中に何 ? 

考えたら・・・かつて別荘だったんだと理解すると同時に  欲しいな・・・! 

と思わずさけんでしまった・・・( 単純人間なんです! )

 

  広い森の中にいい建物だな・・・

私はもうすぐに自分が作業服を着て家の修理をしたり、庭を手入れしたり、

森の整備をしたりして汗を流している姿を勝手に想像してしまいました。

人の家と土地なのに・・・ 勝手に夢を膨らませてしまう自分に苦笑!

でもいい物件を見つけてしまった・・・

実現不可能? とは思いつつ、振り返りつつ山を下りてきましたが、

当分しばらくはこれで夢を見れそうです。

 

また高山(たかやま)を歩く楽しみが増えたのは確実です!

  夢見つつ眠ってみた夢 夢芝居     (花詩

’13 7・11

 

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