2025年3月20日木曜日

Bob Marley And The Wailers / Japan


 私にとっては、レゲエとは「Bob Marley」なんですが、気づくと最近 youTube 等で聞くレゲエはもっとエレクトリックなヒップホップ、ポップでアシッドなものが多くなっていて、レゲエ= Bob Marley は、昔のオジサンであることを感じています。どうやら1960年以降はレゲエというジャンルは、様々な形に進化、広がりを見せ始め、 Bob Marley あたりは「ルーツ・レゲエ」という表現で分別されているようです。ルーツと表現されているということは、最近の若者にとっては古典のような音楽と言うことでしょう。


 ウェイラーズは、1963年に Peter Tosh、Bob Marle、Bunny Wailer の3人で結成したバンドで Bunny Wailer の名前を冠していますが、1974年に Peter Tosh、Bunny Wailer は脱退してしまい本人不在のまま、Bob Marley And The Wailers にバンド名を改めて、新たなメンバーでツアー活動を開始しています。
 Bob Marley And The Wailers は、ラスタファリ運動の思想を背景として音楽・思想を語り続けています。ラスタファリ運動とは、1930年代にジャマイカの労働者階級と農民を中心にして発生した宗教的思想運動で、宗教ではなく一握りのエリートによって支配され、社会的に抑圧されたジャマイカ市民による抵抗運動です。
 そして1976年の銃撃事件のあとロンドンに亡命し、3年後の1979年に実現した最初で最後の日本公演ツアーの、4月10日の中野サンプラザの夜の部(Late Show)の貴重なライブ音源です。この時の公演は、渋谷、新宿、中野、大阪で行われたとのこと。録音は専用機材で録られたものでは無いため、音は良くないですが、大盛り上がりの臨場感は伝わります。Bob Marley 自身は、「あまり日本公演は、盛り上がらなかった」とコメントしたそうですが、それは地元ジャマイカのAudienceと比較してのこと。大盛り上がりの歓声は録音されていて、席から立っている人は多いと思われますが、日本では踊る場合も席のある位置というのが多いので、海外の大会場での混沌とした状態のライブと比較すれば盛り上がりに欠けると思われてもしょうがないでしょう。聞いている限りは、観客 メンバー一体となった素晴らしいライブです。
 これを書くのに調べていたら、別の盤があることを発見しました。リマスターした同一音源かと思っていたら、なんと大阪公演と書いてあります。これからも歴史的な来日公演であったと推測できますが、だったら、もっとチャンと録音したら良かったのにと思ってしまいました。来日時は権利問題とかで公式録音できなかったとも推測できますが、非常にもったいないことです🎶

vocals, rhythm guitar : Bob Marley, 
bass : Aston Barrett
drums : Carlton Barrett
lead guitar : Junior Marvin, Al Anderson
keyboads : Tyrone Downie
organ : Earl "Wya" Lindo, organ
percussion : Alvin "Seeco" Patterson
backing vocals : The I-Threes 

recorded at April 10, 1979 at Nakano Sun Plaza Hall, Tokyo, Japan.

【Disc 1】
1. Rastaman Vibration
2. Concrete Jungle
3. I Shot The Sheriff
4. No Woman No Cry
5. Lively Up Yourself
6. War / No More Trouble
7. Running Away / Crazy Baldhead
8. The Heathen

【Disc Ⅱ】
1. Jamming
2. Is This Love
3. Get Up Stand Up
4. Exodus
5. Bob Marley Interview
6. This Is Rita Marley (Bonus Disc)

【Bonus Disc】
1. Message From Rita Marley
2. Who Can Be Against Us





  

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