棚架ユウの本。

まず一言、現実逃避が過ぎるだろう。

さて、転生したら剣でしたの人の別作品だ。
白いモップ犬のフランが、異世界で夢想する話だ。(いや、全然違う)

今回はゲームのような異世界では無く、異世界のようなゲームであんなことやこんなことをする話だ。
しかも最初は戦闘力が無い状態で、七転八倒していた。
おまけに、不用意に称号を得てしまったために揉め事に巻き込まれて散々な目に合ったりもしていた。
そのせいで一時期被害妄想的な精神状態にもなっていたから、相当に運が悪いと言えるのだろう。

とは言え、そこからは一見無意味に見える雑用をこなしているだけなのに、何やらすごいことになってしまっていたりもした。
特に笑ってしまったのは、町のゴミ拾い百個。
これのおかげで、なかなかに得がたい体験をした上に、相当に珍しい従魔も手に入れたりと、結構良いことがあった。

さてこの話だが、転生したら剣よりは好きな話になるかも知れないと思っている。
どうも俺は戦闘場面が延々と続くのがあまり好きでは無いようだ。
この俺の好みにおいて、雑用をこなすことが主な課題となっているこの話は、割と好みと言える。
まあ、冒頭に竜と戦っていたりしたので、この先は定かでは無いのだが。

そうそう、小説家になろうではかなり先に進んでしまっているようなのでもはや手遅れなのだとは分かっているが、もう少し現実世界でのことが書かれていると良かったとも思う。(そちらは読んでいない)
現実世界に戻ってきたら誰もいない部屋に絶望してしまうとか、そんな展開があっても良かったのにとも思う。(話の趣旨が全く変わってしまうのは十分に理解している)
まああと、社畜人生まっしぐらの主人公が夏休みを消火してしまい、思うように異世界を堪能できなくなった時の話とかもあったらそれはそれで面白いかとも思う。(やはり趣旨が違う)

なんにせよ、これも続きをゆっくりと読んで行きたいと思う。


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