あるくひとの本。
まず一言、色々と話が進んだなぁ。
さて、勇者召喚で呼び出されたけれど、謎のスキルを持っていたためにポイ捨てされてしまった人の話だ。
今回は幼なじみ三人の里返り編だった。
まあ、ただ里返りするだけでは澄まなくて、散々揉め事に巻きもまれていたのだが。
今回最も重要と思われるのは、魔王様が出現する理由が明かされたことと、おそらくは勇者が誕生したことだろう。
この二つは、この物語の根幹に関わる重要事項だと思える。
まあそれでも、色々と分からないことは多いのだが。
最も分からないのが、女神の意図だろう。
何で一国だけに勇者召喚の能力と聖剣を与えたのかとか、何で異世界から人が多くやってきているのに、他の国とあまり替わらない文化水準なのかとか。
いや、文化水準に関しては、殆ど魔王討伐にしか人材を使っていないからという説明は付きそうだが、未知の世界からやってきたのに何も聞き取りをしないことにも疑問を感じる。
いやまあ、一冊目でいきなり召喚した勇者を一人ポイ捨てしている時点でどうかとも思うのだが。
ついでのように、ポイ捨てされた勇者候補の主人公が、女神様暗殺計画の重要な役回りを担っていたりもしたし、つくづくポイ捨ては良くないと思い知った。
さて、魔王様と勇者の方も重要だが、それ以上に疑問になってくるのが主人公のソラにくっついているアンゴラウサギ(精霊?)のシエルだ。
なんだか重要な役回りがあるはずで、通常の精霊とはやや違うらしいことが前回と今回で分かってきた。
今回は日本語で書かれていた本を読んでいた節もあったし、続きを期待しよう。
さて、そんな笑えない展開も多かったが、軽く笑えるところもあった。
何やら凶悪な呪いの道具らしい、黒い球体に必死に攻撃していたけれど傷一つ付かなかったのに、竜王様の牙を軽く突き立てたらあっさり割れてしまってみたりとか。
遺跡の中で最も厳重に保管されていた書物、そのエルフ語で書かれた方には、体の一部を大きくする方法が書かれていたりとか。
なかなかに笑える場面もあってなかなかに好印象だった。
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